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中国・台湾・香港の違いをサルでも分かるように解説

中国・台湾・香港の違いを分かりやすく解説

 

こんにちは、ゴダ(@oogoda1)です。

突然ですが、皆さんは中国・台湾・香港の違いって分かりますか?

これらの地名ってよく耳にするけど、違いを知らなくても生活に支障ないし、スルーしがちですよね。

でも違いを知っておくことで、例えばニュースの理解が深まったり、外国人と会話するときに役立ちます。

というわけで今回は中国・台湾・香港の違いについて分かりやすくまとめました。

知識ゼロでも頭を使わずにサラッと読めて理解できることを目標にまとめたので、簡単な内容になっています。

歴史に詳しい人からすると物足りないですが、詳しくない人向けに書いてるので鋭いツッコミは無しにしてくださいね(笑)

この文章を読んでほしい人

→中国・台湾・香港の違いが分からない人

→中国・台湾・香港の違いなんて今更きけない人

 

目次

中国・台湾・香港の場所確認

中国・台湾・香港の場所

中国・台湾・香港の場所

大陸の大部分を占めているのが中国(中華人民共和国)です。

その東にぽっかり浮かんでる島が台湾で、中国の南部にある小さな半島および島が香港です。

 

中国・台湾・香港の歴史

まずはこれら3地域の歴史を説明します。

歴史と聞くと眠くなっちゃう人もいるかもしれません。

だからここではできるだけラフな言葉を使って書きました!

3地域の分断を語るには歴史を理解しないと始まらないので、ぜひ読んでいただきたいです。

 

中国と台湾の歴史

清朝の王族が住んでいた紫禁城

清朝の皇帝が住んでいた紫禁城

むかし中国には清という国がありました。

1616年から1912年までの期間です。

清は大国でしたが、末期にはヨーロッパや日本と戦争をし、負け続けていました。

当然、清は戦争に負けていたので、たくさんのペナルティーが課せられました。

具体的には、

外国に領土を奪われる
賠償金を払わさせられる

などです。

清

これやばい、領土も金もなくて、マジこの国オワタwww

そうだ、増税して民衆の税金で賠償金払おうwww

民衆
民衆

冗談きついぜ。もう清にはついていけないよ。

というわけで民衆は清政府に不満を持ちはじめます。

そして清末期には、民衆による大きな反乱がいくつか起きました。

そこで民衆の不満を背景に、孫文という男が立ち上がります。

ちなみに孫文は、中華圏では「孫中山」という名前で知られてます。

孫文
孫文

清には任せられん!近代中国を設立したろうやないかい!

孫文は明治維新を成功させた日本にならって近代国家を作り、西洋に対抗しようと考えました。

というわけで孫文が革命を起こし、清は滅亡します。

そしてその後、孫文は中華民国という国をつくりました。

(この革命を辛亥革命といいます。)

<ここまでのまとめ>

1.弱い中国を立て直すため孫文が革命を起こし、中華民国を建国した。

 

孫文
孫文

俺がこの国のトップだ。民衆は俺についてこい!

やがて孫文は中華民国を運営する政党として、中国国民党(以下、国民党)を組織します。

しかし当時の中国にはまだまだ対抗勢力がいました。

それが、中国共産党(以下、共産党)です。

当時の中国にはロシアから共産主義という考え方が入ってきていました。

共産主義は当時の不満いっぱいの若者たちに支持され、毛沢東率いる中国共産党は力をつけていきました。

<ここまでのまとめ>

2.孫文・・・清を倒して中華民国を設立。国民党を組織。

3.毛沢東・・・共産主義という思想を掲げて中国制覇をたくらむ。国民党の対抗勢力。

 

毛沢東
毛沢東

中国で共産主義を広めたい。

孫文
孫文

んー、いいんじゃない?まあ、弾圧はしないよ。

思想が違う国民党と共産党ですが、孫文が生きていた頃は対立してませんでした。

しかし、孫文が死んで蒋介石が国民党(中華民国)のトップになると、国民党は共産党を弾圧し始めます。

蒋介石
蒋介石

いや、共産主義みたいな思想は中国にはいらないんで、おたくらの活動を弾圧しますねー。

毛沢東
毛沢東

クッソ、調子こくな。共産主義が絶対に正しい!

これが国民党と共産党の対立の始まりです。

それから国民党と共産党の内戦が始まり、戦いは日に日に国民党に不利になっていきました。

というのも、当時の国民党は日本との戦争で疲れ果てており、その上、共産党はソビエト連邦(略してソ連。今のロシア。)から武器の支援を受けていたのです。

それにより最終的に共産党の方が強くなったのです。

<ここまでのまとめ>

4.国民党のトップが孫文のうちは共産党を容認していた。

5.国民党のトップが蒋介石に変わり、共産党を弾圧するようになる。

6.国民党と共産党の対立が始まる。

7.国民党はもともと日本との戦争で疲れ果て、弱体化していた。

8.共産党はソ連からの支援を受けて、強化されていた。

9.結果、共産党が優勢になった。

一方、1945年8月に日本が第二次世界大戦に負け、台湾から撤退します。

(1895年から1945年まで台湾は日本の領土でした)

そして日本が撤退した後の台湾は国民党の中華民国が回収しました。

上に書いた通り、この頃の国民党は共産党との内戦にかなり苦戦していました。

そして国民党は大陸を離れて台湾に逃げ込み、台北に臨時政府をおきました。

国民党は「あとちょっとで共産党が台湾に攻めてくる」というところで共産党を食い止めることに成功したのです。

そしてなんとこの状態は今日まで70年間くらい続いているんです。

これが中国と台湾の分断の歴史です。

つまり、共産党は中国大陸で中華人民共和国(中国)を、国民党は台湾で中華民国(台湾)を、今日までずっと統治してきたわけなんです。

中華人民共和国(中国)の国旗

中華人民共和国(中国)の国旗

中華民国の国旗

中華民国(台湾)の国旗。

<まとめ>

10.毛沢東の共産党 → 国民党に勝って中華人民共和国を中国大陸で設立。共産主義。

11.蒋介石の国民党 → 共産党に負けて台湾に移る。台湾で中華民国を存続。日本や欧米のような資本主義。

※ただし現在の台湾は民進党政権(選挙で政権交代した)。

 

香港の歴史

今の香港の旗

今の香港の旗

イギリス統治自体の香港の旗

イギリス統治時代の香港の旗

香港はもともと中国南部の小さな漁村にすぎませんでした。

しかし、中国(当時は清という名前)は1841年のアヘン戦争でイギリスに敗北し、イギリスに香港をとられてしまいます。

そして香港はその後約150年にわたるイギリス統治を経て1997年に中国へと返還されました。

150年の間、イギリスは香港を自由貿易港として整備し、貿易に関税をかけませんでした。

そこへイギリス式の資本主義制度が導入されたわけですから、香港の経済は飛躍的に伸びたのです。

1997年に中国に返還された後も香港は先進国並みの経済力を持ってるのです。

このように香港は経済力や歴史や文化などあらゆる面で中国と異なります。

<まとめ>

香港は1997年までイギリスに統治されていて、それ以降は中国に返還された。

よって、国籍は中国だけれど、経済力・社会システム・人々の考え方などは未だに西洋寄り。「自分たちは中国とは違う」と考える香港人も多い。

 

結局、台湾って国なの?香港って国なの?

台湾は完全に一つの独立国といえます。

台湾は自分たちの国会、内閣、裁判所、軍隊、通貨、アイデンティティなど、独立国に必要な機能を全て備えているからです。

しかし台湾は国として重要なものが欠けています。

それは他国からの承認です。

2020年2月現在、台湾を国として認めているのは世界で15カ国のみ。

もちろん日本も台湾を国として承認していません。

また、台湾は他国からの承認がない以外に国連にも加盟していません。

台湾は国際の舞台で国として認められていないのが現状なのです。

(「中華民国体制からの独立」という問題もありますが、難しい話はここでは語りません。)

一方、香港は1997年にイギリスから中国に返還されており、現在は完全に中国の一部となっています。

しかし中国は2047年までは香港を特別行政区として扱い、香港に高い自治権を与えています。

(これを1国2制度という。1つの国の中に、共産主義と資本主義の2システムが共存するという制度である。)

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中国・台湾・香港の言語

会話

第一言語(母語)

第二言語

中国

中国語

地方の言葉(上海語、湖南語など)

台湾

中国語

台湾語(ご年配や台湾南部の人が話す傾向にあり)

香港

広東語

英語・中国語(学校で勉強)

中国と台湾は中国語(北京語/普通話/マンダリン)を話し香港は広東語を話します。

中国人と台湾人はお互いに会話ができますが香港人とは会話ができません。

しかし最近の香港人は学校で中国語を勉強しているので若い世代は中国語ができます。

また、中国各地には中国語とは違った方言が数多く存在します。

中国人は基本的にバイリンガルと言えます。

これがどういうことかと言うと、

上海の人なら中国語と上海語を、湖南の人なら中国語と湖南語を話すように、

ほとんどの中国人が標準中国語と地元の方言のような言語(でも実際は方言どころじゃなく聞き取れないほど違う言語)を話すという意味です。

台湾にも台湾語という言語があり、これもまた中国語とは全然違う言語です。

台湾人も基本的にみんなバイリンガルなのです。

(ただし最近の若い人は台湾語があまり話せない傾向にあります。)

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文字

中国は簡体字と呼ばれる簡略化された漢字を使用しているのに対し、

台湾と香港は繁体字と呼ばれる伝統的な画数の多い漢字を使用しています。

例えば「広」という字は中国では「广」と書きますが、台湾や香港では「廣」と書きます。

<「広」の書き方>

中国 → 「广」

台湾、香港 → 「廣」

このように中国と台湾・香港で漢字の書き方が違います。

だから、台湾や香港の漢字が読めない中国人や、中国の漢字が読めない台湾人・香港人もいます。

なお、シンガポールやマレーシアの華人は簡体字と繁体字のどちらも使用しています。

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中国・台湾・香港のお金

「中国・台湾・香港の歴史」で説明したように、これら3地域はそれぞれ歴史背景が異なります。

歴史背景が異なるので中央銀行も異なり、よって、発行されるお金も異なります。

 

人民元(中国)

人民元

人民元

中国のお金は毛沢東の顔がプリントされているのが特徴的です。

日本語では「人民元」と言いますが、現地では「人民币」「RMB」「CNY」「块」「元」などと表記されます。

1人民元 = 17.19円(2021年7月現在)

 

台湾元(台湾)

台湾元

台湾元

台湾のお金には孫文や蒋介石などの歴史人物以外にも、野球少年や科学実験をしている子どもたちがプリントされています。

日本語では「台湾元」「台湾ドル」「ニュー台湾ドル」などと言いますが、現地では「台幣」「TWD」「NT$」「塊」「圓」などと表記されます。

1台湾ドル = 3.98円(2021年7月現在)

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香港ドル

香港ドル

香港ドル

香港ドルにはライオンの絵などがプリントされています。

日本語では「香港ドル」と言いますが、現地では「港幣」「港紙」「HKD」「圓」などと表記されています。

また、香港ドルは香港金融管理局によって運営されていますが、発行は香港上海銀行、スタンダードチャータード銀行、中国銀行 (香港)の3銀行が行なっています。

1香港ドル = 14.3円(2021年7月現在)

 

中国・台湾・香港のパスポート

中国・台湾・香港は歴史背景が異なり、政府も異なるため、パスポートも異なります。

 

中国

中国(中華人民共和国)のパスポート

中国(中華人民共和国)のパスポート

特徴は赤をベースに中国の国旗にある五つ星がプリントされてる点と、簡体字で書かれた「护照」(パスポート)の文字です。

中国人旅行客に対してビザ免除または到着時のビザ(アライバルビザ)を発給してる国は53カ国あります。

なお、中国人が日本旅行をする場合はビザを取得する必要があります。

 

台湾

台湾(中華民国)のパスポート

台湾(中華民国)のパスポート

特徴は緑をベースに台湾の国旗にある太陽がプリントされてる点と、繁体字で書かれた「護照」(パスポート)の文字です。

台湾人旅行客に対してビザ免除または到着時のビザ(アライバルビザ)を発給してる国は130数カ国あります。

台湾人はノービザで90日間日本に滞在できます。

 

香港

香港のパスポート

香港のパスポート

特徴は紺をベースに中国の国旗にある五つ星がプリントされてる点と、繁体字で書かれた「護照」(パスポート)の文字です。

香港人旅行客に対してビザ免除または到着時のビザ(アライバルビザ)を発給してる国は150数カ国あります。

なお、香港人が日本旅行をする場合はビザは不要です。

※1997年以降、香港は中国に返還されたので、パスポートには中国国旗の五つ星がプリントされるようになった。

 

中国・台湾・香港の行政や司法

中国と台湾はそれぞれ独立した国なので、それぞれ自国の国会や裁判所をもっています。

一方、香港は国ではないので国会を持たないですが、議会・地方裁判所・行政長官(香港首長)が存在します。

しかしここ最近になって、香港を早く中国化したい中央政府(北京)が、香港の選挙において自分たちの意に沿わない立候補者を排除するシステムを導入しました。

そして「そんな選挙は民主的じゃない!」と怒った香港人たちが立ち上がり、香港の中心部でデモを起こしました。

これが2014年に起きた「雨傘運動」です。

雨傘運動

雨傘運動

写真のように、香港の中心地が民主的な普通選挙を求める民衆で埋め尽くされました。

また、2019年6月現在、香港では「逃亡犯条例改正案反対デモ」が起きています。

2019年6月、犯罪者の身柄を香港から中国に送ることができる法律(逃亡犯条例改正案)が通ろうとしています。

これは「中国政府のやり方に反対する者を犯罪者とみなし中国に身柄を送ることができる(その後、どんな処罰が待っているかは分からない)」という恐ろしい法律です。

これにより香港人の言論の自由や人権が失われてしまうことが懸念されており、多くの香港市民がデモをおこしているのです。

 

中国人・台湾人・香港人のアイデンティティ

台湾と香港は歴史・政治・経済・文化などあらゆる面において中国と異なります。

自分のことを「中国人ではない」と考える台湾人や香港人は非常に多いです。

以下に調査結果を引用します。

台湾の政治大学選挙研究センターの調査では、1992年に調査を始めた時は「中国人」「中国人であり台湾人」とする回答が全体の4分の3を占め、「台湾人」との回答は19%に過ぎなかった。それが2015年には「台湾人」という回答は60%を超え、「中国人であり台湾人」が33%、「中国人」が3%になってしまった。

一方、香港でも香港大学民意研究プロジェクトの調査(2016年6月)によれば、自身を「香港人」と考える人は67.0%(2006年調査では49.9%)であったのに対し、逆に「中国人」と称する者は30.7%(2006年調査では49.5%)に達した。アイデンティティーの面でも「若者の中国離れ」が着実に進行しており、香港アイデンティティーは、台湾アイデンティティーの動きを10年遅れで追いかけているように見るのが自然である。

出典:nippon.com

台湾で自分のことを台湾人と思っている人は93%。

香港で自分のことを香港人だと思っている人は67%となっています。

このように台湾と香港では若者を中心に中国離れが進んでいます。

 

中国・台湾・香港と日本の関係

中国と日本の関係

中国と日本の間には国交があります。

両国は1972年に日中共同声明に調印し、国交を回復させました。

「日本は中国に謝罪する」

「中国を唯一の合法政府と認め、台湾との関係を絶つ」

「中国は賠償請求をしない」

「日米安保を認める」

などを確認した上での国交回復でした。

なお、表面上、国同士は仲直りをしましたが、お互いの国民感情は悪いままです。

背後には歴史問題や領土問題などが原因としてあるのですが、いつになったらお互い和解できるのやら・・・。

 

台湾と日本の関係

1972年の日中共同声明を経て、日本は中国を認める代わりに台湾との国交を断絶しました。

だから現在の日本は台湾を国として認めておらず、お互いの国に大使館がありません。

しかし日本国内には台北駐日経済文化代表処という機関があり、ここが事実上の大使館業務を行なっています。

国交がないというのは表面的なものであり、実際には国と国の関係が続いているのです。

また、国交がなかったとしても、日台両国の国民感情は良好です。

「台湾は親日」というのをネットでよく目にしますがこれはある程度本当でしょう。

なかには日本に全く興味がなかったり、逆に何かの理由で日本に反感を持っている人もいます。

でも、基本的には私が日本人だと分かると優しく接してくれますし、日本に対する印象は決してマイナスではないですよ。

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香港と日本の関係

香港はもともと国だったことはなく、イギリス時代も現在も日本との国交はありません。

日本人と香港人のお互いの国・地域に対する感情は良好と言えます。

実際、一番好きな旅行先に日本の名前が挙がるほど日本好きの香港人は多いです。

日本が好きで、日本に興味を持ってくれるのは嬉しいことですよね。

 

最後に

以上、中国・台湾・香港の違いでした。

今回は「今更きけない」という人のために分かりやすく解説したつもりです。

しかし、まだまだ疑問に思うことや知りたいことがたくさんあるはずです。

というわけで最後に、中国・台湾・香港の歴史や関係がさらに深く分かる本を紹介させていただきます。↓↓

「そうだったのか!中国」の目次は以下のとおり。

目次:
第1章 「反日」運動はどうして起きたか
第2章 毛沢東の共産党が誕生した
第3章 毛沢東の中国が誕生した
第4章 「大躍進政策」で国民が餓死した
第5章 毛沢東、「文化大革命」で奪権を図った
第6章 チベットを侵略した
第7章 国民党は台湾に逃亡した
第8章 ソ連との核戦争を覚悟した
第9章 日本との国交が正常化された
第10章 鄧小平が国家を建て直した
第11章 「一人っ子政策」に踏み切った
第12章 天安門事件が起きた
第13章 香港を「回収」した
第14章 江沢民から胡錦濤へ
第15章 巨大な格差社会・中国
第16章 進む軍備拡張
第17章 中国はどこへ行くのか
21世紀の中国の光と影

決して嫌中本なんかではなく、客観的事実が読みやすい文体で書かれているものです。

これ一冊で中国の近代史がかなり理解できます!

 

また、こちらもかなりオススメな一冊でした↓↓

「池上彰の世界の見方 中国・香港・台湾: 分断か融合か」の目次は以下のとおり。
1.「分断の歴史」~なぜ「3つの中国」に分かれてしまったのか? 親日の台湾、反日の中国、正反対のわけは?
2.「共産党による独裁」~なぜ中国では、政治も経済も教育も共産党が支配するのか? 一党独裁の○と×
3.「中進国の罠」~なぜ中国が経済失速から抜け出すのが困難なのか?
中国と一体化する台湾経済の運命は?
4.「破壊された文化」~なぜ、いつ、中国人の道徳観は破壊されたのか?
中国の失われた世代とは?
5.「ひまわり&雨傘」~なぜ学生運動が台湾では成功し、香港では失敗したのか?
6.「外交戦略」~なぜ中国は南シナ海を埋め立てるのか、本当の理由は台湾にある?
こちらも充実した内容でした。

 

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中国・台湾・香港の違いを分かりやすく解説

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コメント

コメント一覧 (26件)

  • […] →ゴダラボ:中国・台湾・香港の違いをサルでもわかるように解説 […]

    • いやいや、中国大陸住民と香港住民の間会話できます!
      なぜなら、標準語という普通話を義務教育にしているから現在の若者なら通じます、香港だけで生活する人なら、普通話を話さないかもしれないが、大陸住民が香港に観光や移住する人が増えてるので、通じるようにしていかないと経済が悪くなるよ。

      • m_mさん

        管理人です。そうですね、若者は通じますよね。
        僕の友達もみんな普通話が話せます!

  • [香港人です。まだ日本語が上手に喋られへんけど、どうかよろしくお願いします。]
    まず、香港と中国の違うを詳しいご説明してはありがとうございます!
    日本と香港の事実上の関係はとても良好だと思います、少なくともこんな思いを持っている香港人がいっぱいです。
    (ちなみに、香港で台湾の「台北駐日経済文化代表処」ような「在香港日本国総領事館」機関があるよ。経済文化代表処より、総領事館は大使館にもっと近くないかな、、、)
    この点は文化的な面も経済的な面もあります。
    例えば、ただ700万人強ほどを数える香港は、日本からの食品・農林水産物や真珠などを輸入先国のなかで、第一位となっていて、アメリカの輸入額をおさえたこともあります。(https://irorio.jp/nagasawamaki/20150210/203819/)
    スーパーでも、日本の卵、お菓子、洗濯洗剤、色々な日本製品をいまでも販売しますよ。
    香港の皆様でも旅行が大好きで、日本は絶対に「行きたい!三大目的地は?」の一国です(アンケートをしたら、一番順位の可能性がたかい!
    まだ覚えるよ、去年にフェイスブックで旅行写真やポストを投稿した友達は、8割にっぽんへ。
    実際主義を信じてるイギリス人は、香港が事実的な独立国だと思う人がたくさんいて、英国の入国管理局も「香港」が中国から独立国籍と認める。
    香港ドルは、世界中10大通貨の一つってランキングなど、経済・金融業界で稀な言葉じゃない。(https://zuuonline.com/archives/105200)
    世界で輸出額なら、香港がオランダ、イタリアと英国と比べてたかい、第7位となっています。(https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_countries_by_exports)
    台湾と中国と逆に、日本とイギリスと同じ、香港の交通では左側通行です。
    外交と軍事を除く、香港は様々な面に見たら、「独立な地域」じゃないかな。

    • りゅうさん

      こんにちは!管理人のゴダです。

      いえいえ、りゅうさんは既に十分日本語が上手ですよ!どこで勉強したんですか?
      こうやって外国人の方からコメントがもらえるのはとても嬉しいです(^_^)

      なるほど、香港には在香港日本国総領事館があるんですね。
      香港在住の日本人がパスポートを延長したり、香港人が日本ビザの手続きをする場所ですよね(^_^)

      私も香港へは三回行ったことがあるので、香港にたくさん日本の商品があることは知っています。香港は日本の商品だけでなく、世界中のものが買えますよね。パワフルですごい国際都市だと思います!

      イギリスが香港を独立国として扱っているというのは初耳でした・・・。
      確かに中国と香港は全然違いますよね。

  • >日本人と香港人のお互いの国・地域に対する感情は良好と言えます。

    それは違う
    1941年12月25日から、日本のポツダム宣言受諾による降伏後、イギリス軍が
    香港に再上陸する1945年8月末まで、旧日本軍が香港を占領していたんですが
    日本軍による統治期間中、日本軍は軍票を乱発行してインフレーションを起こし、
    香港経済を疲弊させたり、親英的な住民も多かったこともあり、日本軍の香港占領に
    抵抗した香港住民は少なくなく、占領期間中、反日活動は絶えなかったのです
    なので未だに香港の若者の中でも反日感情は根強く、特にイギリスの船を沈めたり、
    ミャンマーでの日本軍の行為を批判する香港映画やドラマもありますのでジャッキー
    チェンも急に反日になったのではなく、元々反日だったのが公になったのです
    まず日本人は理解しないといけないのは、日本の立ち位置は威張れるものじゃなく、
    どこどこが親日だと思い込まず、過去の日本軍が悪だというのがアジアでも欧米でも
    常識になっていて、日本のテレビや書籍が伝える「アジア人は日本の占領に感謝して
    いる」というのは話半分で聞いて、真に受けるべきじゃないと思います
    もしアメリカ人が「日本はGHQの占領下に置かれたことで先進国になれたことに
    感謝し、日本人は無条件でアメリカ人の言うことを何でも聞く」と言ったら
    あなたは不愉快な気持ちになると思います
    香港は親日ではなく、どちらかと言えば日本のオタク文化に関心があるだけです
    それこそ韓国人がK-POPが好きな日本人は親韓と思い込むようなものです

    • >名無しさん

      ご意見ありがとうございます。管理人です。

      そのような負の歴史が香港との間にあることは存じております。

      本記事の補足という意味でも、このコメント欄にて名無し様のコメントを公開させていただきました。

      今後とも当ブログをどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

  • はじめまして。
    今日たまたま知り合った方が英語と中国語?っぽい言語を話されてたので中国から来たのですか?と聞いたら香港からですよ、と返事が。
    あれ、香港って中国じゃなかったっけ…?と調べてたらここのページにたどり着きました。
    とても分かりやすくて読みやすかったです。ちょっと賢くなった気分です。ありがとうございました。

    • >あっちゃんさん

      管理人のゴダです。ご覧いただきありがとうございました(^ ^)
      お役に立てたようで嬉しいです!

    • ゆみさん

      あら、本当ですね。修正しておきました。ありがとうございます!(^ ^)

  • お疲れ様です。香港人です。
    こんな分かりやすい解説を作っていただいてありがとうございます。

    でも、修正しないといけない点が一つあります。
    それは、香港人の第二言語です。香港人の第二言語は中国語ではなくて英語です。中国語は第三言語と思います。

    • Dennisさま

      香港人から実際にコメントをもらえてすごく嬉しいです。

      ご指摘いただいた点を確認し、英語を追加しておきました。

      実際、香港人は中国語より英語の方が上手かもしれませんね。

      それは旅行をした時にも感じました。

      • 香港は兩文三語を使っています、兩文は中文と英文、三語は広東語、英語、中国語です

        • ZZHさま

          管理人です。
          教えてくださりありがとうございました!

  • 【東京五輪】「台湾」は「台湾」名義で東京五輪に出場して頂きたい | なるほど。 より:

    […] 中国・台湾・香港の違いをサルでも分かるように解説|ゴダラボ […]

  • >日本の立ち位置は威張れるものじゃなく、どこどこが親日だと思い込まず、過去の日本軍が悪だというのがアジアでも欧米でも常識

    >とことんWGIPに漬け込んで日本を貶めようとしても無駄ですよ。個人ブログに書き込んでまでの工作活動お疲れ様です。日本は真実を隠してませんし隠蔽もしてません。
    香港に反日勢力がいるのは当たり前でしょう。イギリスと戦争してたんですから。
    日本は間違いなく自衛とアジア開放の為に戦いました。日本軍が全て素晴らしいと言っているわけではありません。ただ、一部分の悪事を引っ張り出して日本軍全体を「悪」と断じるのは公平ではありません。過去の日本が悪だとアジアが~と書いていますが、この「アジア」とは特亜3カ国の事であり他のアジア各国はほぼ全て親日です。「過去の清算」を叫べば日本から未来永劫お金を引き出せると思っている特亜3カ国は自分の行為を恥じるべきですね。
    南京大虐殺も従軍慰安婦もでっち上げの嘘です。30万人も当時の満州にはいなかったし、慰安婦は高待遇の売春婦で強制なんて真っ赤な嘘です。念のため。
    意図は不明ですが、一方的に日本を貶める書き込みがあったのでコメントさせて頂きました。

  • ゴダさん、初めまして。この記事の読者にふさわしく、恥ずかしくも違いのわからない日本人です。

    読みやすい文体と知りたいことのそろった内容とで、忘れるたびに見に来ているのですが、なんと幾度も改訂なさっているのですね。為替相場の更新や最新ニュース(コメント時点では「反送中抗議デモ」…「逃亡犯条例」改正反対デモ?)への言及もあり、とてもためになります。実のところそのニュース特集(荻上チキ・Session-22 6/13 放送)を聞いたのでまた見に参ったのです。

    いろいろな意見の方が各国にいらっしゃる中で、それらをそれぞれ受け止めた上で、こうして記事を公開し更新し続けてくださっていることに感謝します。
    御礼と感想を送りたくてコメントいたしました。参照記事やご紹介書籍なども折を見て拝見したいと思っています。

    • Gyophryさま

      管理人のゴダです。
      何度も当ブログを訪問してくださり、また、心温まるコメントをくださり、ありがとうございます。ブロガーとしてこのようなコメントをいただくことは光栄です。少しでも誰かの役に立ててることがわかり、昨日は嬉しい気持ちで眠ることができました。笑
      はい、日々新しいニュースが増えてますので、時事系の記事は定期的に更新するようにしています。僭越ながら、僕の得意な分野の情報を公開することで、少しでもどこかの誰かの役に立てればと思いまして・・・。と言うわけで今後もしっかりと更新させていただきます。また、質問や分かりにくい箇所があればいつでもご連絡ください。本当にありがとうございます!

  • すごくわかりやすいです!世界史が苦手でこれまで逃げてきたのですが、最近のニュースをみて知りたくなり、このサイトにたどり着きました。友達にも教えようと思います!今後もブログ頑張ってください!

    • さくら様

      管理人です。
      お役に立てたようで何よりです。東アジアはかなり複雑ですよね。私の記事がさくら様の何かのきっかけになれたのなら幸いです!

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