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台湾人と中国人の違い・見分け方8【2011年から住む私の経験】

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台湾人と中国人の違い・見分け方

台湾人と中国人の違い・見分け方

こんにちは、2011年から台湾に住んでいるゴダ(@oogoda1)です。

ここ数年、訪日外国人旅行客がずっと増え続けていますね。

特にすごいのが東アジア諸国で、韓国・中国・台湾・香港からの旅行客はものすごく増えてます。

訪日外国人数(東アジア)の推移

2013年 2014年 2015年 2016年
韓国 245万人 275万人 400万人 509万人
中国 131万人 240万人 499万人 637万人
台湾 221万人 282万人 367万人 416万人
香港 74万人 92万人 152万人 183万人

データ元:日本政府観光局

皆様の中にも「仕事で中国人とよく接する」という人や「町で中国語をよく聞く」という人が多くいることでしょう。

中でも日本人にとって特に区別しにくいのが中国人と台湾人です。

韓国人は韓国語をしゃべります。

韓国語はテレビなどで聞くことが多いので、勉強したことがない人でも聞けば韓国人だと分かります。

一方、香港人は広東語をしゃべります。

広東語と中国語を聞き分けるには慣れが必要です。

ですが、広東語と中国語は明確に雰囲気が違うので、頻繁に聞いていればだんだん聞き分けられるようになります。

問題は中国人と台湾人です。

どちらも中国語をしゃべるんですよね。

この二カ国は見分けるのが非常に難しい。

「中国人と台湾人を見分けたい」という人は多いはずです。

というわけでここでは、台湾人と中国人の見分け方を説明していきます。

台湾人の知り合いに意見を聞いたり中国語でググったりしてバランスよくまとめたつもりです。

ぜひ参考にしてみてください。

この文章を読んでほしい人

→ 台湾人と中国人の見分け方が知りたい人

 

目次

言語からみる中国人と台湾人の違い

中国語のなまり以外で中国人と台湾人を区別するのは難しい

中国はとても大きいです。

台湾含め、各地で中国語の訛りが大きく異なります。

中国語を勉強したことがある人ならば、訛りを聞いて中国人か台湾人かを判断できます。

(アメリカ英語とイギリス英語の違いのようなもんです。)

二カ国の中国語の違いを整理すると以下の通りになります。

  1. 中国の方が声調の幅が大きい。
  2. 中国の方が軽声が多い。
  3. 中国の方が「R(ㄦ)化音」が多い。
  4. 中国の方が「zh」「ch」「sh」の音がはっきりしてる。
  5. 語彙が違う。例:中国でタクシー「出租車」、台湾でタクシー「計程車」

中国語を勉強したことがない人にとっては、何を言ってるかチンプンカンプンでしょう。

中国語を勉強したことがない人でもイメージしやすいのは、おそらく①です。

中国語は声調(トーン)があり、上がったり下がったりしながら話す言語です。

そしてなんと、中国人の声調は台湾人の声調に比べて幅が大きいんです。

中国人は台湾人に比べて抑揚をつけて喋っているような感じです。

参考までに以下動画をどうぞ。30秒の短い動画です。

それにひきかえ台湾の声調は第三声の最後がほとんど上がらなかったりして、アップダウンの幅が小さいんです。

【見分けるポイント①】

中国人がしゃべる中国語は声調の幅が大きい。(激しく聞こえる)
台湾人がしゃべる中国語は声調の幅が小さい。(単調に聞こえる)

 

中国人は声がうるさい?台湾人はおとなしい?

まずは以下の動画をご覧ください。

(時間がない人は00:27くらいまで見ればOK)

00:15〜00:27に登場する女性が台湾人と中国人のしゃべり方をマネしています。

最初に優しくゆっくり喋っているのが台湾人のマネ。

後半で激しく怒ったように叫んでいるのが中国人のマネ。

これは極端な例ですし、台湾にも激しい人がいて、中国にもおとなしい人がいるので一概には言えません。

でもわざわざ動画にするということは、「中国人の方が喋り方が激しい」という傾向があるのでしょう。

聞いた話ですが、中国人にとっては「大きい声でしゃべる=隠し事がない」であり、声が大きいことはいいことと考えられているようです。

台湾にはこのような価値観がないので、台湾人と中国人を見分ける一つのポイントと言えるでしょう。

まあでも、何度も言いますがこれはあくまで傾向ですよ。

すごくうるさい台湾人だっていますし、おとなしくてマナーのいい中国人だっています。

これに関しては個人の違いなので決めつけない方がいいでしょう。

【見分けるポイント②】

傾向として中国人の方が声が大きい。

 

中国人は「ありがとう」「すみません」をあんまり言わない?

中国人は「ありがとう」や「すみません」をあまり言わないと聞いたことがあります。

日本人からすると「中国人って”ありがとう”も言えないのか」と思っちゃいますが、これは習慣の話なのでマナーが悪いのとは違います。

台湾人は「ありがとう」「すみません」を言いますが、日本人よりは言う回数が少ないと思います。(個人的な感想です)

「ありがとう」「すみません」を言うか言わないかだけで台湾人と中国人を見分けるのは非常に難しいです。

【見分けるポイント③】

台湾人は「Sorry」「Excuse me」「Thank you」とよく言うが、中国人はあまり言わない。

 

外見からみる中国人と台湾人の違い

台湾人は登山客のような服装を好む

台湾人は冬や旅行時に登山客のような格好をします。

具体的には、ノースフェイスやコロンビアなどのアウトドアブランドを愛用しています。

色は原色系であることが多く、あまり日本人がしないようなファッションをしています。

南国生まれの台湾人にとって、日本はとても寒い国です。

日本旅行では手取り早く防寒する必要があります。

そこで便利なのが登山者っぽい服というわけです。

また、台湾ではバイクに乗る人が多いので防水ジャケットを持っている人が多いです。

結論、台湾人は防風性や防水性に優れたアウトドアブランドを着ていることが多いです。

【見分けるポイント④】

台湾人はアウトドアブランドの服をよく着ている。特に冬と旅行時!

 

台湾人はRootsやSuperdryなどのブランドの服をよく着ている

日本に流行りのブランドがあるように、台湾にも流行りのブランドがあります。

例えば、男女ともに人気があるのが「Roots」や「Superdry」などです。

これらブランドは日本では目にしませんが、どちらも国際的に知名度があるメーカーです。

Rootsはカナダ、Superdryはイギリスのブランドです。

↑スーパードライのジャケット。スキーウェアのような外見。スポーティでかっこいい。

↑スーパードライのロングTシャツ。なぜか「OSAKA」と書いてある。

↑これは番外編になりますが、台湾ではスウェーデンのアウトドアブランドFJALL RAVEN(フェールラーベン)のKANKENバッグが人気です。

【見分けるポイント⑤】

台湾人は男女ともに「Roots」や「Superdry」などの服をよく着ている。

 

顔や髪型で中国人と台湾人を見分けるのは非常に困難

台湾のグーグルで「台湾人 中国人 見た目」で検索もしましたが、ネット民の意見はバラバラで、ブログに書くほどの情報はつかめませんでした。

また私の経験から言っても、台湾人と中国人は人種が近いのですごく似ているし、髪型もそこまで違いがないなぁといったところ。

でも女性の化粧は中国人の方が濃いような気がします。

これは中国旅行の経験などから私もそう思いますし、私の妻(台湾人)も同意していました。

【見分けるポイント⑥】

顔や髪型で見分ける方法は無い!
化粧は中国人女性の方が濃い。台湾女性はほとんど化粧せずに旅行してる。

 

マナーからみる中国人と台湾人の違い

一般的に「中国人はマナーが悪い」と言われています。

では、これは本当なのでしょうか?

以下で一つ一つ説明していきましょう。

 

「中国人は痰を吐く」は本当?

今年行った深センの駅出口にて。駅は割と衛生的だった。

今年行った深センの地下鉄駅の出口にて。駅は割と衛生的だった。

これは本当。

未だに中国では痰を道端に吐く人がたくさんいます。(田舎に行くともっとヒドイ)

でもこの国のすごいところは毎年行くたびにマナーが向上しているところなんです(笑)

何を隠そう、かつての日本も旅行先でのマナーが悪いと言われていた時代がありました。

ですがその後の日本はマナーがいい国として世界に認知されるまでになりました。

国のマナーは経済発展とある程度関係があるんですね。

だから中国人が痰を吐かない日もいつかやってくることでしょう。

ちなみに若い台湾人は痰を吐きませんが年配の台湾人はよく吐きます。

正直いって「痰を吐くか吐かないか」だけで中国人と台湾人を判断するのは難しいです。

でも、個人的な印象としてはやっぱり中国人の方がよく痰を吐きます。

【見分けるポイント⑦】

中国人は痰を吐く。しかしマナーは年々改善されている。
台湾はオジサンなら吐く人もいる。

 

「中国人は列に並ばない」は本当?

去年行った広州。都会ながら、雰囲気はのほほんとしてていい感じだった。

去年行った広州。都会ながら、雰囲気はのほほんとしてていい感じだった。

これも本当。

ですがやっぱりこれも年々改善されているのが中国のすごいところです。

2007年に初めて中国(上海)に行ったときは、列を抜かされまくってビビりました。

「中国では些細なことでも全て競争になってしまうのか」と、軽くカルチャーショックを受けたのを鮮明に覚えています。

ですが2016年に広州に行ったときは皆んな列に並んでて、私はまたしてもビックリしてしまいましたね。

「えー!中国人がパワーアップしている!」ってね。

でもこれは上海と広州という地域性もあるのかもしれません。

なんせ大陸は大きいので、地域によって人々の性格が違ってもおかしくないでしょうから。

ちなみに台湾人は基本的にみんなちゃんと列に並びます。安心してください。

【見分けるポイント⑧】

中国人は列に並ばない。でも去年行った広州では皆んな並んでてビックリした。だから今度は上海や北京に行って現状を確認したい。

台湾人はみんな列に並びます。

 

最後に

ここまで台湾人と中国人の見分け方を紹介してきましたが、上記以外の行動から判断するのは非常に難しいです。

これら両国民には、パスポートの色やデザイン(台湾は緑で中国は赤)、スマホに表示されている文字(台湾は繁体字で中国は簡体字)が違うという特徴もあります。

道を歩いている中華系の人を判断するのは難しいですが、パスポートやスマホを見るチャンスがあれば簡単に識別できます。

なお、パスポートや文字の違いについては “中国・台湾・香港の違いをサルでも分かるように解説” に詳しくまとめてあります。

興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。

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