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台湾繁体字と中国簡体字の違いを徹底解説!中国語の変な漢字も紹介!

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台湾繁体字と中国簡体字の違いを徹底解説!中国語の変な漢字も紹介!

台湾繁体字と中国簡体字の違いを徹底解説!中国語の変な漢字も紹介!

どうも〜、2010年から中国語を勉強しているゴダ(@oogoda1)です。

ここでは台湾繁体字と中国簡体字の違いを徹底解説しています。

繁体字と簡体字の歴史、変換ルール、面白い形の漢字などなど、

様々な角度からデータを集めてみました。

「なんで台湾は繁体字で中国は簡体字なんだろう?」

「繁体字と簡体字を見分けるコツはあるのかな?」

「繁体字って複雑なイメージがあるけど、実際どんな難しい漢字があるんだろう?」

こんな疑問をもっている人に読んでいただきたい内容です。

それではさっそく徹底解説していきますね。

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目次

「繁体字」「簡体字」とは?使用されてる国や地域は?違いは?

「繁体字」とは、主に台湾・香港・マカオで使用されている伝統的な画数の多い漢字のことです。

日本語の旧字体とほぼ同じで、「學」「廣」「醫」などの難しい漢字がそれに当たります。

一方、「簡体字」とは、主に中国・マレーシア・シンガポールで使用されている簡略化された画数の少ない漢字のことです。

中国に行ったことがある人は分かるでしょうが、「说」「广」「个」などの見慣れない漢字がまさに簡体字ですね。

つまりまとめると以下のようになります。

まとめ
繁体字 簡体字
使用地域 台湾、香港、マカオ 中国、マレーシア、シンガポール
見た目 画数が多い。日本の旧字体とほぼ同じ。 画数が少ない。簡略化。
「學」「廣」「醫」 「说」「广」「个」
歴史 台湾も中国も昔から使用していた。

中国は途中で簡体字を使用するようになった。

1950年ごろから中国で採用。

※マレーシアやシンガポールには繁体字を使う人もいます。

※繁体字と簡体字の歴史については以下で詳細に説明します。

 

中国大陸における簡体字化の歴史

もともとは台湾(現・中華民国)も中国(現・中華人民共和国)も繁体字を使用していました。

しかし途中で中国政府が簡体字を採用したことにより、台湾と中国の文字が分かれてしまいました。

なお、中国政府による漢字簡略化の歴史は2つの段階に分けられます。

 

簡体字化の第1段階:五四運動期の簡体字化運動

五四運動のあった1922年ごろ、錢玄同という当時の言語学者が《減省現行漢字的筆畫案》や《簡省漢字筆畫的提議》といった論文を発表しました。

その内容は、当時の繁体字漢字は画数が多く学術や教育に向いていないというこということを指摘するものでした。

また1935年6月に錢玄同は約2300字の簡体字をまとめた《簡體字譜》という論文も発表しています。

これを受けて当時の中国政府は324字の簡体字を採用し、これを《第一批簡體字表》として発表しました。

つまり、これが中国史上政府が正式に発表した最初の簡体字ということになります。

しかし当時の保守派層の反対にあい、結局は1936年2月に《第一批簡體字表》を撤回することになります。

 

簡体字化の第2段階:中国共産党による戦後の簡体字化運動

1950年、中華人民共和国の教育部は常用簡体字を調べ始めました。

1956年1月には国務院(日本でいう内閣)が《漢字簡化方案》を通過させます。

この法案には合計で515の簡体字と、54の簡化偏旁がまとめられていました。

そして1964年には文字改革委員会により《簡化字總表》が発表されます。

これは《漢字簡化方案》を基礎とし、簡化偏旁で類推する方法を用いており、これにより簡略化された漢字は2,236字まで一気に増えました。

さらに1986年に中華人民共和国政府は改変版の《簡化字總表》を発表しており、これが現在の簡体字として中国大陸で広く使われているというわけです。

ここまでのまとめ

・1950年ごろから中国大陸で簡体字化の運動が起きる。(台湾は関係なし)

・1986年に現在使用されている簡体字が完成した。(大陸で広く使用される)

 

台湾繁体字と中国簡体字の変換規則(ルール)

漢字はとにかく種類が多いので、繁体字と簡体字の全てを覚えるのはとても難しいことです。

しかし、繁体字と簡体字の変換には規則があり、それさえ覚えればなんとなく読むことができます。

※量が多いので、ここでは一部のみを紹介しています。

※左が繁体字で右が簡体字です。

 

かねへん

金 ↔ 钅

例:銀↔︎银,銅↔︎铜,鍋↔︎锅,錢↔︎钱

 

ごんべん

言 ↔ 讠

例:說↔︎说,計↔︎计,討↔︎讨,訓↔︎训

 

しょくへん

食 ↔ 饣

例:飽↔︎饱,飢↔︎饥,餅↔︎饼,館↔︎馆

 

くるまへん

車 ↔ 车

例:較↔︎较,軟↔︎软,輕↔︎轻,軍↔︎军

 

もんがまえ

門 ↔ 门

例:間↔︎间,簡↔︎简,聞↔︎闻,閣↔︎阁

※ただし中には例外もある:關↔︎关、開↔︎开

 

見、貝

見 ↔ 见

貝 ↔ 贝

例:覺↔︎觉,視↔︎视,頁↔︎页,購↔︎购

 

僉 ↔ 佥

例:劍↔︎剑,檢↔︎检,險↔︎险,驗↔︎验

 

繁体字の一部をとって簡体字にした漢字

醫↔︎医

兒↔︎儿

殺↔︎杀

親↔︎亲

獨↔︎独

etc…

ここで紹介したのは本当にごく一部です。

繁体字↔︎簡体字の変換ルールはまだまだたくさんあります。

マスターするには時間がかかりますが、ルールに注目すると効率的に覚えられます。

 

面白い台湾繁体字と中国簡体字

ここまでカタイ内容ばかりでしたが、最後に「面白い台湾繁体字と中国簡体字」を紹介していきます。

 

ひたすら複雑な台湾繁体字&中国繁体字

以下は、わたしが知っている超複雑な中国語の漢字です。

①鐵

日本語の「鉄」。

発音はtiě/ㄊㄧㄝˇ。

※繁体字

②歸

日本語の「帰」。

発音はguī/ㄍㄨㄟ。

※繁体字

③龜

日本語の「亀」。

発音はguī/ㄍㄨㄟ。

画数は意外にも16。

※繁体字

ビャン

ビャン

「ビャンビャン麺」という麺の名前。

ただ、これは中国の麺なので、台湾ではあまり見ることがない。

画数は58。

※繁体字と簡体字共通

※「ビャンビャン麺」の詳細はコチラを参照。

 

ユニークな形をした台湾繁体字&中国簡体字

次にご紹介するのは「変な形をした漢字」です。

どれも台湾でも中国でも使われてるものになります。

 

①甩

「振り回す」という意味。

「用」という字の下の線がビョイ〜ンと伸びちゃってるのが特徴的。

発音はshuǎi/ㄕㄨㄞˇ。

※繁体字と簡体字共通

②囧

「光る」「明らか」「明るい」「窓」「窓の明かり」という意味。

困った顔に見えるので、中華圏では「囧rz」のようにして困った様子を表す。

発音はjiǒng/ㄐㄩㄥˇ。

※繁体字と簡体字共通

③嫑

中国語の「不要」を表す漢字。

これの何がすごいって、「不要」を縦に並べて1つの漢字にしちゃったところがスゴイ。

ただ、これは中国内陸の方言であり、通常台湾では使われない。

発音はbiǎo/ㄅㄧㄠˇ。

※繁体字と簡体字共通

④灬

「火」や「熱気」という意味。

てゆうか私の認識だとこれってただの部首なんですけど・・・(烈とか)

とにかく部首をそのまま漢字にしてしまったヤバめの文字なんです。

発音はhǔo/ㄏㄨㄛˇ または biāo/ㄅㄧㄠ。

※繁体字と簡体字共通

⑤玊

「傷のある玉」という意味。点の位置がヤバい。

実はこの漢字、日本語にもあるんだからビックリです。

日本語での読み方はそのまんま「きずのあるたま」。

とにかくヤバすぎる漢字なんです。

発音はsù/ㄙㄨˋ。

※繁体字と簡体字共通

 

キングスライム?とにかく合体させただけの繁体字&簡体字

最後にご紹介するのは同じ漢字を合体させただけの漢字です。

ここまでくると漢字って本当にワケわかんないよなぁ〜

 

①飝

意味はそのまんま「飛ぶ」です。

飛の古い漢字だそうですが、なぜこうなったのか詳細は不明。

発音はfēi/ㄈㄟ。

②厵

源の古い漢字だそうです。へぇ〜って感じ。

発音はyuán/ㄩㄢˊ。

③鱻

鮮の古い漢字だそうです。

魚の古字じゃないんかい!

発音は二種類あってxiǎn/ㄒㄧㄢˇまたはxiān/ㄒㄧㄢ。

④靐

意味は「雷の音」です。

どっからどう見ても「音」って感じはしませんが、とにかく「雷の音」という意味だそうです。笑

ちなみに発音はbìng/ㄅㄧㄥˋ。

⑤龘

意味は「龍の行くさま」「龍が飛ぶ様子」。

またしてもなんじゃそりゃ。

発音はtà/ㄊㄚˋ。

 

調べてみたら、これら5つの漢字は日本語にもあるみたいでした。

いやー、日本にも意外に変な漢字が入ってきてるんですね〜。

 

「台湾繁体字と中国簡体字の違い」まとめ

今回は繁体字と簡体字の違いを簡単に理解できるようまとめました。

中国語を勉強したことない人も、中国語にはどんな漢字があって、台湾と中国の漢字がどう違うのかがなんとなく分かったことでしょう。

というわけで今回の記事はここまで。

質問があったらいつでもご連絡くださいね!

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