どうも〜、ゴダ(@oogoda1)です。
先日、マレーシアの華人(中華系の人)と一緒に仕事していた時のこと。
ふと、
「あれ?彼らってなんでマレーシアに住んでるんだっけ?」
と疑問に思いました。
なんでも、マレーシアには639万人から760万人程度の華人がいるのだとか。
これだけ大規模な人種グループなのに、私はそのことについてあまり知らない。
別に相手に気に入ってもらうために調べるわけではありません。
だけど、何も知らないと「コイツ本当に何も知らないな」ともなりかねません。
だから今回はマレーシアの華人について調べてみました。
この記事がどなたかの参考になれば幸いです。
マレーシアの華人あれこれ!彼らはいつ、なんの目的で移住した?
いつ来た? | 主に明、清、中華民国の時代。 |
移住の目的は? | 貿易のため。イギリスの植民地支配に伴う労働力確保のため。 |
どこから来た? | 福建省、広東省、広西省、海南省など主に中国南部。 |
言語は? | 標準中国語、広東語、福建語、客家語など。 |
人数は? | 639万人から760万人。 |
マレーシア総人口の何%? | 約23.4%。 |
分布は? | クアラルプール、ジョージタウン、イポー、ジョホールバル、クチン、コタキナバル、マラッカ等。 |
明、清、中華民国などの時代に大量の中国人がマレーシアに移住しました。
移住の理由は以下のような感じです。
■明に移住した華人 → 貿易など商業目的のため。(鄭和の時代。14〜15世紀。)
■清以降に移住した華人 → アヘン戦争後、英国がマレーシアを開発するための労働力として。(19世紀)
現在マレーシアに住んでいる中華系住民たちはそれら移民の子孫となります。
ちなみに「華人」と「華僑」は全然違います。
「華人」は移住先の国籍を取得した中国系住民のことを指し、
「華僑」は移住先の国籍を取得していない中国系住民のことを指します。
だからマレーシアの中華系住民はみんな「華人」です。
むかしマレーシアに移住してきて、そのままマレーシア人になったということですね。
マレーシアの華人の出身地は?標準中国語、広東語、福建語、客家語をしゃべる複雑な言語事情とは・・・?
マレーシアの華人は、福建省、広東省、広西省、海南省などの中国南部から来ました。
これらの地域には方言があり、マレーシアの華人は今でも先祖の方言をしゃべっています。
福建系 → 200万人以上。福建語を話す。
広東系 → 100万人ほど。広東語を話す。
客家系 → 100万人ほど。客家語を話す。
私もマレーシア旅行中、福建語や広東語を何度も耳にしたことがあります。
それぞれ意思疎通ができないくらい離れた方言なんですよね・・・。
何を言ってるか全然わからない!笑
とはいえマレーシアの華人は共通語として標準中国語も話すことができます。
華人同士でコミュニケーションをとるため、中華系の学校でしっかり教えているんだとか。
実際わたしも現地の華人たちと中国語で話したことがあります。
わりと聞き取りやすい発音でしたよ!
結論、マレーシアの華人は普段は先祖の言葉でしゃべってますが、違う出身との間では標準中国語を話します。
マレーシアの華人は総人口の約23.4%!
マレーシアの華人の数は、マレーシア全体の約23.4%だそうです。
人口は諸説あり、639万人から760万人程度の範囲内だとか。
(資料によって書いてあることがバラバラでした。汗)
しかしマレーシアの華人はマレーシアで2番目に多い人種グループであることは確かです。
(マレーシアで1番目に多い人種はマレー系の約65%)
それゆえ言語面や文化面での影響力は超大きいんですよ。
例えば・・・
マレーシアにはインド系やマレー系の住民もたくさんいます。
彼らは小さい頃から中華系の人たちと暮らしてるので、中国語や広東語を話す人が少なからずいるんですよね。
見た目は完全にインド人なのに中国語をペラペラしゃべるんです。
わたしも最初はびっくりしましたよ。笑
言語が習得できるかどうかは「話す環境があるかどうか」と密接な関係にあります。
だからマレーシアのような多民族国家では、中国語が話せるインド系住民がいてもそこまで驚きではないですよね。
というわけでマレーシアにおける華人の影響力はかなり大きいんです。
逆に、華人でも普段からインドカレーを食べるなど、逆の文化交流もあります。
多民族社会ならではの現象ですよね。
マレーシアの華人はどこの町にたくさん住んでる?分布は?
上の表でマレーシアの華人が主に分布している町を書きました。
クアラルプール
ジョージタウン
イポー
ジョホールバル
クチン
コタキナバル
マラッカ
これは確かに正しいです。
でもこれはただ比率が高いというだけの話であり実際はどこの町にもいます。
また、クアラルンプールには広東系の華人が多いなど、町によって特徴もあります。
日本人が思う以上にマレーシアて複雑な国っぽいですね・・・。
わたしが一緒に仕事したマレーシアの華人たち
①マレーシアの若い華人の外見は台湾人や香港人と変わらない。
わたしは時々ブログの取材旅行で海外メディアと一緒に仕事することがあります。
上は11月に台湾東部を取材したときの映像です。
このときはマレーシア人の女性ブロガーが3人参加していました。
服装や髪型などの見た目は完全に台湾人と同じ。
標準中国語も流暢(りゅうちょう)に話します。
また話す内容や仕草も我々とそんなに大差ありません。
だから言われないとマレーシア人だって気づかないですよ。笑
でも彼女たち3人同士では、私が理解できない言語(客家語?)をしゃべってました。
この時にやっと「あぁ、やっぱりマレーシア人なんだな・・・」と実感しましたね。
②マレーシアの若い華人たちは日本に関心がある!
これは2018年6月に取材旅行をしたときの写真。
わたしの隣にいる二人はいずれもマレーシア人です。
このとき彼らは「マレーシアの華人は日本にものすごく関心があるよ」と言っていました。
それは漫画やゲームやスポーツから政治経済まで幅広く興味を持っているという意味です。
日本はアジアでそれなりに存在感がある国なので、注目されるのも当然でしょう。
とにかく日本人とマレーシアの華人は共通の話題が多いんですよね。
実際わたしに対しても最初から興味がある様子でニコニコ顔で近づいてきてくれました。
もちろん、中には歴史的な意味で日本を嫌う人もいるでしょう。
でも、そういう人はどこに行っても一定数存在しまからね。
(当然台湾にもいます。)
大多数のマレーシアの華人が日本に親近感を抱いている印象でした。
※サッカーW杯の時は日本を応援する人も多いと聞く。本当だろうか?
③マレーシアの若い華人は台湾や香港にもめちゃめちゃ興味ある。
中華圏のポップカルチャーの中心といえば台湾ですよね。
台湾の歌手や芸能人は中華圏で絶大な人気を誇っているんです。
だからマレーシアの華人は台湾のカルチャーにも興味津々ですよ!
やっぱり言葉が同じというのは大きいですよね。
歌詞も映画もドラマもそのまま理解できちゃいますからね。
また、同じ理由でマレーシアの華人は香港にも興味があります。
あなたも台湾や香港の芸能に興味があるのであれば、同じ話題で盛り上がれること間違いなしです!
④彼らは自分たちのことを「華人(中華系)」とは思っていても「中国人」とは思っていない。
標題の通りです。
間違ってもマレーシアの華人を中国人扱いしないようにしましょう。
彼らは完全に「マレーシアの華人」としてのアイデンティティがあります。
遺伝子や文化は中国人と同じでも、中国人扱いされるのを非常に嫌います。
まあこれは台湾人や香港人に関しても同じことが言えますけどね。
とにかく彼らは中華文化を継承した「マレーシア人」なんです。
マレーシアの華人まとめ
マレーシアにもいろんな人がいますが大体の傾向はこんな感じです。
華人の比率の多さからマレーシアも中華圏扱いされることが多いです。
だから中華圏好きの私にとってマレーシアは要チェックな国です。
今後もマレーシアネタがあったら追加していきますね。
それでは今回はこのへんで。
参考資料:馬來西亞華人(マレーシアの華人)
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コメント
コメント一覧 (4件)
福建人の間違えじゃないかな マレーシアで広東語飛び交うなんてそうそうない
chandlerさん
管理人です。
コメントありがとうございます!
そうですか?僕の友達たちはバリバリ広東語使ってますけど・・・
確かに、福建語もけっこう聞きますね!
改行多すぎて読みにくすぎて草。
それはともかく知人のマレーシア人複数も広東語使いますね。幼少期から香港映画とかを見て育ったから広東語も喋れるらしく、そういう人も結構いるらしい。
匿名さま
管理人のゴダです。
文章が読みにくて申し訳ありません。
最近ブログのデザインを変えたので、昔の記事のスペースが大きくなってるんです。
当記事についてはスペース多すぎ問題を修正しました。少しずつ直していきます。
はい、香港の映画を見て育ち、広東語ができるようになった人は多いですよね。
それだけでなく台湾の映画やドラマも好きですし、英語もしゃべれますし、語学力は本当に高いと思います。