どうも〜、ゴダです。
先日、米国のニュースチャンネルCNNが「台湾は歩行者にとって地獄」と報道しました。
これに対し台湾政府交通部長は反論することなく「継続的に努力していきたい」とコメントしました。
実際、台湾の交通事故数は日本の6倍多く路上は非常に危険です。
では、台湾旅行の際にはどのようなことに気をつければいいのでしょうか?
今回は台湾での危険なシチュエーションや注意事項をお伝えしていきます。
台湾旅行を安全に楽しむためにぜひ参考にしてください!
台湾の交通事故数は日本の約6倍多い
台湾と日本の政府が公表している過去5年分のデータをまとめました。
台湾 | 日本 | |||
発生件数 | 死亡者数 | 発生件数 | 死亡者数 | |
2021年 | 358,221 | 2,962 | 305,425 | 2,636 |
2020年 | 362,393 | 2,972 | 309,178 | 2,839 |
2019年 | 341,972 | 2,865 | 381,237 | 3,215 |
2018年 | 320,315 | 2,780 | 430,601 | 3,532 |
2017年 | 296,826 | 2,697 | 472,165 | 3,684 |
台湾の人口は約2,350万人。
日本の人口は約1億2,570万人。
簡単に計算すると日本の方が5〜6倍人口が多いです。
しかし交通事故件数はほぼ同じか台湾の方がやや多い結果となっています。
つまり、事故発生率は台湾の方が5〜6倍多いことになります。
実際、台湾で生活していても本当に毎週交通事故を目にします。
現地で生活している体感でも台湾は交通事故がものすごく多いと感じます。
台湾で一年間に2962人が交通事故で亡くなっていると聞くとあまりピンと来ませんが、一日に8人ほどが亡くなっていると聞くと恐ろしく感じますよね。
なぜ台湾の交通事故はこんなに多いのか?台湾の路上が危険な理由
では、なぜ台湾は交通事故がこんなにも多いのでしょうか?
わたしが思うに理由はたくさんあります。
しかもそれら理由が複雑に絡み合っています。
以下で思いつくものを一つ一つ解説していきます。
台湾の交通事故が多い理由①:譲り合いの精神が無いから
なんといっても一番大きな理由が「譲り合いの精神が無い」というものです。
日本人から言わせるとありえないですが台湾の運転は本当に譲り合いの精神がありません。
車は歩行者優先しませんしバイクもどんどん隙間に割り込んで先に進もうとしてきます。
タクシーの運転手さんについてはもっと酷くて運転マナーが最悪です。
普段は優しく温厚なイメージの台湾人ですが車に乗ると人格が変わってしまうのはなぜでしょうか?
とにかく一度でも台湾に来たことがある人はこの項目に共感していただけると思います。
あなたが歩行者である場合、車は道を譲ってくれないことをしっかり覚えておきましょう。
さもなければ横断歩道を渡っている時に強引に突っ込んでくる車とぶつかってしまうことでしょう。
台湾の交通事故が多い理由②:運転技術が悪いから
二つ目の理由は「運転技術が悪い」というものです。
聞いた話によると、台湾の自動車学校は非常に簡易的なものだそうです。
日本ほど交通ルールやマナーについてしっかり教えず、運転練習も日本ほど多くはありません。
よって、台湾人の運転技術は日本人に比べて低く荒っぽい運転になってしまいます。
話が飛躍しますが、台湾で台湾人と仕事をしていると準備よりも実践を重視する人が多いように感じます。
「とりあえず始めてみて問題があったらその都度修正していこう」というやり方の人が非常に多いのです。
私はこうした国民性(?)が運転に表れてしまっているのではないかと思います。
台湾の交通事故が多い理由③:バイクが多いから
三つ目の理由は「バイクが多いから」です。
台湾に一度でも行ったことがある方は分かるでしょうが台湾は本当にバイクが多いです。
バイクは小回りが効き便利ですが裏を返すとそれだけ変則的な動きができるということです。
いきなり車線を変更したり、自動車と自動車の間に割って入ろうとしたり、ものすごく狭い道をものすごいスピードで走ったり・・・とにかく身勝手な運転をするバイクが多く、事故のリスクが高いのです。
バイクは台湾に非常に適した乗り物です。
暑い台湾ではバイクを運転すると気持ちがいいですし、土地が狭いのでバイクはかなり重宝します。
しかしこうしたバイクの特徴が裏目に出て事故が起こってしまっていると私は考えます。
日本人が台湾旅行中に事故に遭わないために注意すべきこと
最後に日本人旅行者が台湾で事故に遭わないために気をつけるべきことを列挙していきます。
注意事項①:横断歩道は車を優先すること
横断歩道は事故が一番発生しやすい場所です。
上にも書きましたが、台湾では車は歩行者に道を譲らないので横断歩道での接触事故が多いんです。
旅行者は日本の感覚を捨てて、台湾の車は突っ込んでくるものだと認識して車に道を譲りましょう。
大切なことは、とにかく日本の常識を捨てることです。
注意事項②:歩道のない狭い道では端を歩こう
たまに狭い路地裏に歩道がないことがあります。
日本だとそういう道で車が猛スピードを出すことは少ないので安心して歩くことができます。
しかし台湾では注意が必要です。
台湾はバイクが多く歩道がないような狭い路地裏にもビュンビュン入ってきます。
こうした狭い道でバイクと歩行者が接触することもあるので歩行者はできるだけ道の端を歩くようにしましょう。
注意事項③:交通量が多い場所では車の出入りをしっかり確認しよう
例えばデパートやマンションの駐車場の出入口のような、交通量が非常に多い場所は特に危険です。
これも日本人から言わせると信じられない事実ですが、出入口の前に歩行者がいることを想像せずにいきなり突っ込んで来ます。
特に、駐車場が地下にあるパターンが最悪でして、地下から地上に上がるにはアクセルを強く踏む必要があるので、そのままの勢いで地上に出て突っ込んで来ます。
地下にある駐車場の出入口の前などでは一旦足を止めて、車が出てくるかどうかを確認してから出入口の前を渡るようにしましょう。
私もこのパターンで何度か引かれそうになったことがあるので皆様には本当に気をつけていただきたいです。
注意事項④:バスに乗る時はしっかり手すりにつかまろう
これは歩行者向けの注意事項ではないので番外編です。
実は台湾ではバスの運転手さんもマナーが悪いです。
どのくらい悪いかと言うと、ご老人が乗車してきて椅子に座るのを確認する前に走り出しちゃうくらいです。
当然、手すりにつかまっていないと若者でも倒れてしまう危険性があります。
実際わたしも体を揺られてあとちょっとで頭を壁にぶつけそうになった経験が何度かあります。
台湾のバスは運転が荒く、乗客が座ったかどうか、手すりにつかまっているかどうかを確認しないまま発車します。
日本人旅行者はバスに乗る際も日本の常識を捨てて安全第一で旅行をするようにしましょう。
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参考記事:CNN認證台灣交通「惡名昭彰」不利觀光 王國材:持續努力
参考資料:中華民国交通部 交通事故件数
参考資料:警察庁 交通事故統計
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