どうも〜、2011年から台湾に住んでいるゴダ(@oogoda)です。
たまに「台湾と沖縄は似ている」という言葉を耳にします。
国は違えど地理的に近いため昔から文化的な交流があったのでしょう。
というわけで今回は「台湾と沖縄の共通点」についてです。
学者じゃないので深いことは書けませんが台湾在住者目線で感じたことを書きました。
どうぞ参考にしてみてください。
まずは台湾と沖縄の地理的位置関係を見てみよう
まずは位置関係のおさらいです。
こうして地図で見てみると台湾と沖縄がいかに近いかが分かりますね。
<飛行時間>
台湾桃園から沖縄本島:約1時間
沖縄本島から東京:約2時間
台湾桃園から東京:約3時間
ちなみに台北から沖縄本島までは約600kmなんだとか。
ちょっと本でも読んだらすぐに到着しちゃう距離ですよね。
台湾と沖縄は似ている?【自然・食べ物編】
いよいよ本題に入ります。
台湾と沖縄にはどのような共通点があるのでしょうか?
まずは自然や食べ物から見ていきましょう。
台湾と沖縄は似てる①:気候(亜熱帯気候)
台湾も沖縄も亜熱帯気候に属します。
(ただし、台湾は嘉義以南は熱帯気候に属する。)
よって、気温や植物が似ているなと感じますね。
また、どちらも台風がよく通るので台風被害がある点も共通しています。
私は沖縄に住んだことがないので沖縄の台風はいまだ経験していません。
ただ、台湾の台風はこれまでに何度も経験してきました。
バイクや店の看板が吹き飛ぶほどの威力があり日本では体験したことない規模でした。
きっと沖縄の台風もこれに負けないくらい強いのでしょう。
台湾と沖縄は似てる②:野菜やフルーツ
上の気候に関連しますが台湾と沖縄では野菜やフルーツも似ています。
まず、沖縄といえばゴーヤ(苦瓜)のイメージがありますよね。
しかし実は台湾でもゴーヤはよく食べるのです。
調理方法もよく似ていて卵と一緒に炒めたりします。
あとは、マンゴー、パイナップル、ドラゴンフルーツ、パッションフルーツ、パパイヤなどが採れるのも同じですよね。
まあ、気候が同じだから育つものも同じでありこれに関しては当然といえば当然なのですが・・・。
台湾と沖縄は似てる③:麺
沖縄料理といえば「沖縄そば」や「ソーキそば」を思い浮かべる人が多いでしょう。
実は沖縄の麺は中華麺に由来しており中国南部から来たとする説が有力だとか。
実際、嫁(台湾人)に沖縄そばを食べさせたところ「台湾の麺とほとんど同じじゃん!」との感想をいただきました。笑
わたしが食べても両者は非常に似ていると感じます。
日本の本土で食べるラーメンやうどんとは全然違いますね。
台湾と沖縄は似てる④:フライドチキンなど揚げ物が大好き
これはあまり語られることがないですが台湾人も沖縄人も揚げ物が大好きです。
沖縄では天ぷらは一般的なおやつですしケンタッキーフライドチキンの消費量も日本一です。
ちょっとしたお祝いとか贈り物をする際にもケンタッキーが選ばれることが多いそうですよ。
沖縄は昔アメリカの領土だったのでこれはアメリカ統治時代の名残なのかもしれませんね。
一方、台湾人も揚げ物やフライドチキン類が大好きです。
まず真っ先に名前が浮かぶのが「鹽酥雞(鹹酥雞)」という食べ物ですね。
これは、野菜、肉、豆腐などをサッとフライする台湾の屋台フードになります。
夜市で見かけることが多く夜食として定番の食べ物なんですよ。
台湾と沖縄は似ている?【建築編】
次は【建築編】です。
台湾と沖縄の建築にはどのような共通点があるのでしょうか?
さっそく見ていくことにしましょう!
台湾と沖縄は似てる①:コンクリートの家
台風が多いからなのか台湾も沖縄もコンクリート製の家が多いです。
ある資料によると沖縄の住宅の約8割がコンクリート製なのだとか。
日本の他県はほとんどが木造住宅なのでこの違いはかなり大きいと思います。
また、沖縄はかつてシロアリ被害が大きかったためコンクリートの家が建てられるようになったとも聞きます。
台湾と沖縄は似てる②:墓(亀甲墓)
沖縄のお墓は「亀甲墓」と言います。
墓の屋根が亀の甲羅のような形をしていることからこう呼ばれているそうです。
亀甲墓は中国南部がルーツと言われており福建や台湾では似た形をしたお墓を目にします。
わたしの嫁(台湾人)は沖縄の墓を見て「台湾の客家人の墓に似ている」と言いました。
客家人も中国南部をルーツとしているので似ているように感じても不思議ではないですよね。
とにかく日本の他県の墓石とは似ても似つかないです。
台湾と沖縄は似てる③:石敢當(魔除け)
石敢當は路上に置く魔除けの石碑で交通安全祈願の意味もあるようです。
これも中国南部がルーツでして沖縄、鹿児島などで多く見られます。
日本本土でいうお地蔵さん的なポジションのものでしょうか?
沖縄ほどではないですが台湾にも存在するので共通点を感じずにはいられませんよね。
※数は少ないですが石敢當は関東、関西、東北、北海道にもあるそうです。
台湾と沖縄は似ている?【文化編】
次に【文化編】を見ていきましょう。
台湾と沖縄にはどのような似た文化があるのでしょうか?
さっそく見ていきましょう!
台湾と沖縄は似てる①:神様に捧げるお金(金紙/ウチカビ)
台湾では神様にお祈りする際、札束に似せた紙「金紙」を燃やします。
金紙を燃やすことで神様にお金を捧げるという意味があるのだとか。
これは台湾ではすごく一般的な行為で金紙は仏具屋さんで簡単に買うことができます。
(日本でいう仏壇屋さんで線香を買うようなノリ)
そして実は沖縄にもこの札束は存在します。
その名も「ウチカビ(打ち紙)」です。
ただ、沖縄では神様じゃなくてご先祖様へのお供え物として使うようですね。
多少用途は違いますがこれもまた台湾と沖縄の似ている点と言えるでしょう。
台湾と沖縄は似てる②:旧暦の影響
台湾も沖縄も旧暦(農暦)の影響が色濃く残る場所です。
台湾は中華圏なので旧暦の祝日を過ごすのは当然ですよね。
しかし沖縄も台湾と同じく旧暦の祝日を過ごすことで知られています。
例えば、新年。
1月1日の新暦正月だけでなく旧正月も祝うそうです。
また、清明、七夕、中秋などの中国由来のイベントも多いのだとか。
台湾の旧正月はもう何度も体験したのでいつかは沖縄の旧正月も体験してみたいものです。
台湾と沖縄は似ている?【性格編】
最後に【性格編】です。
こればかりは私の感覚で語ることになるので客観的ではないことをご了承ください。
台湾と沖縄は似てる①:ゆるい/おおらか
台湾人と沖縄人はいい意味でゆるいです。
細かいことを気にしない大らかさがあります。
私個人としてはこれくらいがノビノビ生きられて楽に感じます。
(だから私は台湾から離れられない)
台湾と沖縄は似てる②:寒がり
台湾人も沖縄人も本当に寒がりです。
それもそのはずで、どちらも冬は10〜15度でどんなに寒くても7度前後までしか下がりません。
だからすぐにダウンジャケットとか着ちゃうし寒さにすごく弱いです。
暖かい地域だから寒さに慣れないのは仕方がないですよね。
「台湾と沖縄って似てる?」のまとめ
結論、台湾と沖縄は似ていると言えるのではないでしょうか?
とっても近いので気候的にも文化的にも似ているのは当然ですよね。
とはいえ台湾は中華圏であり沖縄は日本です。
似てるけどやっぱり全然違う。
台湾在住の日本人からするとこの微妙な違いが興味深いです。
というわけで今回の記事はこのへんで終わります。
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