どうも〜、ゴダ(@oogoda1)です。
現在わたしは台湾嫁の実家でまったり旧正月を過ごしています。
散歩したり食事したり初詣をしたりと、特別なことは何もしてません。
台湾の初詣は日本とは雰囲気がかなり違うんですよー。
ふつう特定の宗教を信じていなければ日本人は神社に行きますよね。
でも台湾人は大晦日に家の神棚でお祈りをします。
外にあるお寺に行く人もいるんですが、家でのお祈りは必ずやります。
というわけで今回は今年わたしが過ごした旧正月の様子をレポートしていきたいと思います!
そもそも旧正月って何?
旧正月(きゅうしょうがつ)は、旧暦の正月(年初)。旧暦元日(旧暦1月1日)、またはそれから始まる数日間のことである。
ここで言う旧暦とは、狭義には、中国・日本・朝鮮半島・ベトナム等でかつて使われていた、中国暦およびその変種のことであるが、下述するように、広義には、モンゴルのチベット仏教暦、東南アジア諸国の上座部仏教暦のように、他の地域・文化圏の旧暦を含む場合もある。
(以下、省略。)
Wikipediaより
簡単にいうと、旧正月とは中国暦の新年のことです。
中国語では旧正月とは言わず、過年、春節、新年、新春、農曆新年、元旦などと言います。
中華人民共和国だけでなく、台湾、香港、シンガポール、韓国、ベトナム、カンボジアなどにも旧正月があるんですよ。
むかしは日本にも旧正月がありました。
明治期に廃止しており、現代人は西洋と同じように1月1日を新年としていますよね。
それでも沖縄の一部には今も旧正月が残っているみたいですよ。
台湾人の旧正月の過ごし方
というわけで早速台湾人の旧正月の過ごし方を紹介していきます。
わたしは嫁の実家でしか体験したことがありませんが、他の家庭も過ごし方はだいたい同じようです。
今回紹介する内容は台湾人の一般的な過ごし方だと思っていただいて大丈夫です。
まずは旧暦の日付の名称を知ろう
まずは旧暦の日付の名称を知りましょう。
それぞれの日付の名称は次の通りです。
大晦日の前日 → 小年夜(2018年は2月14日)
大晦日 → 除夕夜(2018年は2月15日)
新年 → 元旦、初一など(2018年は2月16日)
新年の翌日 → 初二(2018年は2月17日)
新年の翌々日 → 初三(2018年は2月18日)
※その後も「初四」「初五」「初六」と続く。
台湾人は「除夕夜(大晦日)」をもっとも重視しています。
除夕夜のお供え物やお祝いは、元旦よりも手が込んでいます。
親戚一同が集まるのも除夕夜となります。
では元旦は何をするかというと、家族でテレビを見たり、食事をしたり、
お祈りなどはせずにまったりと過ごします。
※旧正月の時期は毎年違う。2018年は2月16日が元旦だった。
小年夜(大晦日の前日/2月14日)
午後、嫁の実家の近所にある市場にやってきました。
目的は・・・そう、
お供え物や自分たちで食べるご馳走の食材を買うためです!
とにかく活気がすごいんです!
それもそのはず。
年が明けると市場はしばらく閉まってしまうので、
このタイミングで食材を買っておかないといけません。
というわけでこの時期のマーケットは人でごった返します!
18時くらいに晩御飯を食べ、その後はしばらくダラダラします。笑
22時くらいからお供え物の準備を始めます。
台湾の一般家庭にはだいたい上の写真のような神棚があります。
日本人の家にも仏壇や神棚があることは珍しくないので、あまり特別とは言えませんね。
(どこの国にも宗教チックなものはありますよね)
お供え物を別角度からパシャり。
お供え物はフルーツや市販のお菓子、お団子などがメインです。
家庭によって供えるものは違うかもしれません。
この日はこの世で一番偉い神様(中国語:天公)に感謝します。
一年間守ってくださったことを感謝するのです。
お供え物を並び終えたらそのまま30分くらい放置します。
この30分間で神様が家を訪れてくださり食事もして帰るとのこと。
わたしたちはオシャベリしながら神様が食べ終えるのを待ちます。
神様が食事を終えたら、次はいよいよ「金紙」を燃やす時間です!
金紙とは、実際は古紙なのですが、お金のようなプリントがほどこされた偽の紙幣のことです。
台湾の宗教用具店で購入することができます!
これを焼くことで神様にお金を貢ぐことができると信じられています。
神棚のある部屋にはだいたいベランダがあり、ベランダにはだいたい金紙専用の焼却炉があります。
ここで金紙を燃やします。
中にはこんな綺麗な柄もあるんですよ!
金紙が燃え続けています。
寒い年だとこの焼却炉で暖がとれるので、このイベントが妙に嬉しかったりします(笑)
これが終わるとこの日のイベントは全て終了になります。
いきなり忙しい1日でした。
この後は家族みんなでおしゃべりをしつつ、
眠くなったら寝るといった感じです。
除夕夜(大晦日/2月15日)
意外にも台湾の年越しで一番重要なのは元旦ではなく大晦日(おおみそか)です。
除夕夜の午前10時くらいからお祈りを開始しなければいけません。
この日は天の神様ではなく、地基主という家の神様と、ご先祖さまにお祈りします。
わたしの台湾嫁のお兄さんとそのお嫁さんです。
お線香を三本ほど持ち、地基主とご先祖様に感謝します。
お祈りが終わったら、この日も朝から金紙を燃やしていきます!
この時期はどの家庭も金紙を燃やすので、近年は空気汚染が問題視されています。
中には空気を汚染しない環境に優しい金紙もありますが、嫁の実家は普通の金紙を使っていました。
伝統的な行事にも現代風の問題がたくさんあり、
私たちの想像もつかないような社会問題が外国にはゴロゴロあるんです。
この日は一番重要な日なので、夕食もみんなでがっつり食べます!
気合を入れて午後15時くらいから夕食の支度をはじめます。
台湾料理なのでどこがどう豪勢なのか分かりづらいですが、
カラスミやフカヒレやウニなどが沢山使われていて実際かなり豪華なんです!
食卓の上もかなり豪華なんですが、もっとすごいのが実は冷蔵庫の中。
これはやや古い考え方なので今の台湾人が全て同じかどうかは分かりませんが、
嫁の実家は大晦日のタイミングで冷蔵庫が満タンになるように食材を買い込みます。
今回は写真を撮りませんでしたが、実際、全く隙間がないほど冷蔵庫がぎっしりでした。
「今年も食べていくのに困らないよう、冷蔵庫の中身をぎっしりにして縁起の良いスタートを切る」という意味があるようです。
結局この日は22時くらいまで酒を飲みつつおしゃべりして、それから親戚の人たちがポツポツ帰宅していきました。
わたしもこの日はちょっと食べ過ぎ&飲みすぎて気持ち悪かったです(笑)
▼関連記事
元旦、初一(元日/2月16日)
一般的に、元旦(初一)は家族みんなでお寺に初詣に行ったり町歩きを楽しんだりします。
今年の私たちはあんまり大したことをしませんでした。
近所を散歩したり、家で食事を楽しんだり・・・。
まったりした感じで元旦(初一)は過ぎていきました。
初二(新年の翌日/2月17日)
一般的に、初二は「お嫁さん(母親)の実家にみんなで行く」という日です。
私の嫁の実家はやや特殊な事情があってお母さんの実家には行かないことになっており、
「新年ちょっと太りすぎたな!」
ということで家族みんなで台中の町に買い物に出かけました。
アイスクリームで有名な宮原眼科の前の道ですが、先週くらいに舗装が完了してめっちゃ綺麗になってました。
昔は生活用水が流れるちょっと臭う川のほとりでアイスクリームを食べなければいけなかったんですが、
今はものすごく清潔な水のせせらぎのもと絶品アイスクリームが楽しめるようになりました!
東南アジアデパートとして有名な「東協廣場」にも行きました。
台中は東南アジアからの工場労働者が多い町なのですが、
そんな東南アジア人たちの生活を支えるデパートがなんと台中駅前にあります!
タイ、ベトナム、インドネシアなどの食材が売ってるスーパーや、
台湾で使えるSIMカード的なものが買える店や、
ベトナム語表記のアクセサリー店や服屋さんなど、
様々なお店が軒を連ねていました!
こんな感じでゆっくり台中で町歩きを楽しみつつ初二は終了。
あ〜楽しかった。
初三(新年の翌々日/2月18日)
一般的に、初三は「ぐっすり寝よう」という日だそうです。
嫁の家族はそんなことはせず、この日は晴れたのでみんなで出かけました。
お義父さんの車で南投にあるサニーヒルズ本店まで行ってきました。
台中から車で1時間弱くらい↓↓
南投の微熱山丘(サニーヒルズ)本店に来ています。めちゃフォトジェニックなオシャレ空間で、タダでパイナップルケーキとお茶を楽しめます。もちろん入場料も無料。 pic.twitter.com/HNGf43K949
— ゴダ (@oogoda1) 2018年2月18日
広大なパイナップル畑と南投の街並み。
ザ・台湾の田舎の風景ですね。
(油断してるとヒアリがいたりするのでご用心♪)
日本人には知られていないけど、ここは南投では有名なチョコレート菓子の専門店です。
コーヒーと生チョコのセットをたのみました。
南投にこんな本格的な洋菓子店があったなんて・・・味はかなり上物でした。
「天空之橋」という南投で有名な吊り橋も体験してきました。
下はジャングルで、落ちたら死にます。
こんな感じで初三は寝るどころかかなりアクティブに遊んで終了しました。
みんなはちゃんとぐっすり寝て過ごしてたのかな?
初四(2月19日)
というわけで今日(この記事を書いてる日)が初四なのですが、
今日くらいから「開工」といって、仕事を始めるお店がちらほら目につくようになってきました。
中には初六くらいまで休むお店もあります。(詳細は後述します)
旧正月の仕事始めはいつから?
台湾の仕事始め(開工)は職場によって違います。
一般的な企業は初五か初六から始まりますが、
個人経営の飲食店などはけっこうバラバラです。
↓この肉まん屋さんは除夕夜(大晦日)の昼から初五までおやすみ。
↓この書店は旧正月期間中は全て営業してるけど、時間はいつもより短いです。なお、通常営業時間に戻るのは初四からです。
↓このレストランは除夕夜(大晦日)から初五までお休み。
↓このレストランは小年夜(大晦日の前日)から初五までお休み。やや長めのお休みですね。
個人経営のお店は休みの期間がバラバラです。
店の前の張り紙を見て確認したり、直接電話しないと休み期間がわからないです。
でも、大型のチェーン店はネットに休み期間の情報がのっています。
スーパーやコンビニ、デパートなどはずっと通常営業しているので、
旧正月の時期に台湾旅行に行っても買えるものはあります!
個人経営の店は旧正月休みをわざと初六以降にとることもあります。
ライバルが働いていない旧正月期間にがっつり稼ごうという作戦ですね。
観光地も休み?
観光地が休みかどうかは公式サイトを確認することをオススメします。
でも基本的にはこの時期はお客さんが増えるので観光地もやっています。
旧正月だからって旅行がしにくいということは特にないので、旅行してもいいと思います!
コメント