スウェーデンの通貨「クローナ」を徹底解説！紙幣や硬貨、為替レート

こんにちは、ゴダ（@oogoda1）です。

今回はスウェーデンの通貨「クローナ」について。

ここではクローナの種類を写真付きで説明する以外に、話題の電子マネーについても触れています。

どうぞ、参考にしてみてください。

▼参考記事

 

スウェーデンの通貨はユーロではなく「クローナ」

クローナの表記

スウェーデンの通貨は「ユーロ」ではなく「クローナ」です。

英語では「Swedish krona」といい、両替所などでは「SEK」と表記されています。

現地のスーパーでは「25kr」とか「39SEK」のように金額が表示されています。

 

クローナとユーロの関係

スウェーデン・クローナとユーロの関係については、Wikipediaに以下のような記述がありました。

2003年9月にユーロ参加の是非について国民投票が行われたが、デンマークと同様に否決された。

これは主に北部などユーロへの参加に保守的な立場の人々の票が影響したと思われる。実際に首都ストックホルムなど比較的大きい都市では賛成派が反対派を上回った。

2006年9月にスウェーデンにおいて選挙が行われ、ユーロ導入に肯定的な穏健党が勝利したが、導入については、未だ白紙の状態である。

スウェーデンがユーロを導入しない理由は、ユーロを導入することで国家主導の政策がとれなくなることを恐れたからです。

スウェーデン・クローナはユーロの値動きと連動しておらず、スウェーデンは自国で自由に通貨政策をとることができるのです。

この点、デンマーク・クローネはユーロの値動きと連動しています。

デンマークとスウェーデンの通貨は名前は似ているけれど、全然違う性質であることが分かります。

参考資料：外務省調査月報

 

スウェーデン・クローナの両替レート

クローナの為替レート

以下は、クローナと主要通貨との為替レートです。（2017年11月27日時点）

1クローナ ＝ 13.39円

1クローナ ＝ 0.101ユーロ

1クローナ ＝ 0.120米ドル

ここ数年は大体1クローナ＝15円前後といったところです。

「金額×15」をすれば、日本円に換算できます。

 

日本国内で円をクローナに両替する方法

日本国内でクローナに両替するとレートがかなり悪いです。

できればスウェーデンに行ってから両替するようにしましょう。

どうしても日本で両替したい場合は、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行などの大手銀行がオススメです。

地方銀行ではクローネから日本円の両替はできるけど、日本円からクローネへの両替ができないことがあるので注意が必要です。

 

スウェーデン国内で円をクローナに両替する方法

空港で両替するよりも町の両替所で両替した方がレートがいいです。

ただ、町の両替所は週末にやっていなかったり、平日でも早い時間帯に閉まることがあります。

そういう不便さを考えると、空港でササッと両替するのも悪くないでしょう。

 

どのくらい両替するべきか？現地の物価は？

スウェーデンの物価は日本よりやや高いと感じることが多いです。

スウェーデン観光はそれなりにお金がかかります。

スウェーデンはカード社会ですので、現金をジャラジャラ持っていく必要はありません。

大体のお店（外食店含む）でクレジットカードを使うことができますので安心してください。

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電子マネーが流行るスウェーデン

今はもう現金をもっているスウェーデン人はほとんどいない

スウェーデンの完全キャッシュレス化に関して、Wikipediaには以下の記述があります。

現在スウェーデンは電子決済による取引の普及が著しく、完全キャッシュレス化に向かっており、世界一キャッシュレス化が進んでいる国として知られている。

・鉄道やバスなど交通機関の券売機はカード専用で現金が使えない

・一般的な店での少額の買い物(飲食店や屋台のような店なども含む)でも、電子決済専用で現金が使えないことが一般化している

・教会でのお布施集めや子供の小遣いさえも電子マネーで支払う

・スウェーデンにある銀行店舗の半数以上が現金を取り扱わず、ATMの撤去も進んでいる

・現在の学生など若い世代では、全て電子取引で一切現金を使ったことがないまま育った人が大半

マジか・・・。

教会でのお布施や子どものお小遣いさえも電子マネーで支払ってるなんて・・・。

現金大国・日本から来たわたしにとっては、びっくりするようなことだらけです。

しかもWikipediaをもうちょっと下まで読んでいくと、こんな記述までありました。

2016年現在、スウェーデンで発生した取引の98%までが現金を用いない電子決済による取引で、現金の流通は観光客や年配の世代など僅少となっている。

マジっすか・・・！？

スウェーデンの取引の98％が電子決済？

残りの2％は観光客と年配？

はい、わたし、完全にこの2％側の人間です。

スウェーデン旅行をしていた時にめちゃめちゃ現金を使っていましたので（笑）

とにかく、スウェーデンは既にかなりキャッシュレスが進んでいるんです。

 

Swishという専門アプリで決済

ここで一つの疑問が思い浮かびます。

「どうやって教会でのお布施や子どものお小遣いを払ってるの？」

という疑問です。

これは「Swish」という決済アプリを使用して行なっています。

やり方は簡単で、金額を入力して送金するだけ。

これにより教会や子どもにススッと送金ができるんだとか。

 

子どもって銀行口座やスマホもってないでしょ？

ここで更にもう一つの疑問が思い浮かびます。

それは、

「子どもって銀行口座やスマホを持っていないでしょ？」

という疑問です。

なんと、スウェーデンでは7歳からカードを持つことができるため、Swishでお小遣いをあげることができるそうなのです。

日本とは何もかもシステムが違うのでいろいろ疑問が思い浮かびますが、うまくいくようにできているのです。

 

クローナの種類（紙幣、硬貨）

さて、いよいよ現金の種類についてです。

電子マネーがかなり普及しているとはいえ、まだまだ現金は使えます。

以下の紙幣は全て2015年からスタートした新しいデザインのものです。

 

1000クローナ札

豪華な食事をした時や大きな買い物をした時などに使うことが多いです。

ただしスウェーデンはカード社会であり、大きな金額の買い物はみんなカードで支払う傾向にあるため、1000クローナ札の流通量は少ないです。

1000クローナ札の実際の価値は13500円ほど。

 

500クローナ札

 

庶民的なレストランであれば500クローナで2〜3人分くらいを払うことができます。

ただ、これも流通量が少なく500クローナを払うような買い物にはカードを使うことが多いです。

500クローナの実際の価値は6700円くらいです。

 

200クローナ札

一人で食事をしたり、スーパーで食料品を買う時によく使います。

実際の価値は2700円程度です。

 

100クローナ札

安い定食を食べたり、コンビニでちょっとサンドイッチと水を買ったりする時に使える紙幣です。

100クローナの実際の価値は1350円ほどです。

 

50クローナ札

コンビニでジュースだけを買う時や、マクドナルドで単品で何かを買う時などに使えます。

50クローナの実際の価値は670円程度です。

 

20クローナ札

コンビニで簡単なスナック菓子を買ったり、スーパーで安いものを買うことができます。

20クローナの実際の価値は270円ほどです。

 

10クローナ硬貨

10クローナ硬貨で買えるものは少なく、スーパーやコンビニの本当にちょっとしたスナック類しか買えません。（ペットボトルの水でさえ買えない）

10クローナの実際の価値は135円程度となります。

 

5クローナ硬貨

5クローナ硬貨で買えるものはほとんどなく、会計の時にお釣りでもらったりするのみです。

5クローナの実際の価値は日本円で65円ほど。

 

2クローナ硬貨

5クローナ硬貨と同様、2クローナで買えるものはほとんどありません。

2クローナの実際の価値は27円程度となります。

 

1クローナ硬貨

１クローナ硬貨で買えるものはほとんどなく、会計時に端数を合わしたりお釣りでもらったりします。

1クローナの実際の価値は13円ほどです。

 

廃止になった幻の通貨「50オーレ」

過去には「50オーレ」というクローナの補助通貨が存在していました。

100オーレは1クローナに相当するので、50オーレ二枚で1クローナとなります。

50オーレは2010年10月1日に流通停止となり、2011年3月末で交換も停止されました。

現在スウェーデンで50オーレ硬貨を見ることはできず「幻の通貨」となってしまいました。

※ノルウェーもオーレを廃止していますが、デンマークはいまだに50オーレ硬貨を使用しています。

 

最後に

今回はスウェーデンの通貨「クローナ」についてでした！

スウェーデン関連の記事もいくつか書いてます。ぜひご覧ください。

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photo：スウェーデン中央銀行