どうも〜、ゴダ(@oogoda1)です。
ここでは台湾の調味料「八角」について解説しています。
- 八角とは何か?
- 八角はどんな香り?
- 八角って臭いの?
- 八角が入ってる料理は?
- 八角が入ってない料理は?
などなど
八角に関する疑問に答えていきます。
台湾の調味料「八角」とは?
まず、八角について様々な角度から解説していきます。
名称(別名・呼び方)
八角は、トウシキミ(唐樒、大茴香、学名:Illicium verum)の果実を乾燥させたものです。
別名、スターアニス(star anise)や八角茴香(はっかくういきょう)とも呼ばれています。
8つの角があるため、八角という名前が付いています。
産地と用途
主な産地は、中国南部、インド、東南アジアなどです。
これら地域では、主に調味料(香辛料)として使用されています。
台湾では豚の角煮など煮込み料理に使われることが多いですね。
他のスパイスと混ぜ合わせて「五香粉」という調味料にすることもあります。
また、欧米では赤ワインに入れて煮込むこともあります。
いずれにせよ、日本料理に使うことはないため、日本人には馴染みがないですよね。
成分
果実には精油5 – 10パーセントを含み、その主成分はアネトール(80 – 90パーセント〉であり、その他エストラゴール、メチルカビコール、シネオール、リモネン、フェランドレン、ピネンなどが知られています。
また、成分の1つであるシキミ酸はインフルエンザ治療薬タミフルの合成原料の1つとして使用されています(2006年現在)。2005年後半に、細菌によってシキミ酸を生産する方法が発見されました。2006年にはタミフル製造に用いるシキミ酸の3分の1がこの発酵法で生産されるようになっています。
当然ながら果実を食べてもインフルエンザには効果はなりません。
参考:ウィキペディア
台湾の「八角」ってどんな香り?
さて、八角は一体どんな香りがするのでしょう?
日本人はよく「薬や漢方のような独特の香辛料(スパイス)の香りがする」と言います。
台湾に行ったことがある人は、台湾のコンビニの匂いを思い出してください。
台湾のコンビニには「茶葉蛋」という八角で煮込んだ煮卵が売られています。
コンビニ内はこの香りで充満しているため、行ったことがある人は分かるでしょう。
言葉で表しにくいですが、薬(漢方)のような香りのする一種のスパイスというわけです。
八角って臭いの?
はい、日本人観光客は「臭い」と感じることが多いです。
台湾旅行に来る私の友人も、ほとんどの人が「臭い」といいます。
私なりに「なぜ日本人は八角を臭いと感じるのだろう?」と考えてみました。
- スパイスなのでそもそも独特の香りがある
- 日本にない匂いなので余計に臭く感じる
個人的には、この2つが理由かなと思います。
八角はスパイスなので、そもそも独特の香りがあります。
他のスパイス類(パクチー、ターメリック、シナモン、ミント、ニンニク)もそうですよね。
これらと同じく、八角も漢方のような薬のような独特の香りがするのです。
また、これにプラスして、八角は日本人が嗅いだことのない香りなので余計に臭く感じるのです。
良くも悪くも、人間は環境に適応してしまう生き物です。
慣れないものに対しては違和感を感じてしまうものなのでしょう。
※私は台湾に10年ほど暮らしているので、八角の香りは臭いと思わなくなってしまいました。
台湾の八角が入ってる料理一覧
さて、ここからは台湾の八角が入っている料理を紹介していきます。
八角の味が気になる方は、以下の料理を探してみてください。
八角を避けたい方は、以下の料理を避けてください。
では、早速いってみましょう!
①茶葉蛋
さきほども紹介しましたが、台湾で八角を使う料理で代表的なのが「茶葉蛋」ですね。
これは八角が入った調理袋と卵を一緒に煮込んだもので、台湾ではポピュラーな軽食です。
コンビニや屋台などで気軽に買えて、ちょっと腹ごしらえをしたい時によく食べます。
また、卵は天然のタンパク質ということで、筋トレやダイエットをしてる人も食べる印象です。
②滷肉飯/魯肉飯(ルーローハン)
台湾家庭料理の代表格として、日本でも知名度の高い「滷肉飯/魯肉飯(ルーローハン)」。
簡単にいうと、これは甘辛く煮た豚ばら肉をご飯にのせて食べる料理です。
見た目はとっても美味しそうですが、これも八角が入っています。
ただ、醤油や酒など、香りの強い他の調味料も一緒に入っています。
だから個人的には八角の香りはそこまで強くないと思います。
とっても美味しいので、これを食べないのはちょっともったいないかも。
確かに八角は入っていますが、旅行客にはぜひ挑戦してみてほしい一品です。
③牛肉麺
牛肉麺も日本での知名度が高い台湾料理の一つです。
実はこれも八角が入っており、わずかにスパイスの風味がします。
しかしルーローハンと同様、牛肉など香りの強い食材と一緒に調理されているため、八角の香りはそこまで強烈ではございません。
また、人気店の牛肉麺は本当に感動するほど美味しいです!例えていうなら、沖縄のソーキそばに似た、スパイスがやや強い味がしますね。
これも台湾旅行でぜひ食べてみてほしい料理ですので、八角が入ってるからって最初から避けるのはお勧めできません。
④肉粽(肉入りの台湾ちまき)
肉ちまきにも八角が入っています。
端午節(端午の節句)によく食べられますが、普段から街の食堂や屋台で買うこともできます。
台湾ではわりとポピュラーな食べ物なので、八角が苦手な人は注意するようにしてくださいね。
※とはいえ、これもとっても美味しいです。
⑤滷味(台湾風の煮物)
滷味は台湾のローカル食堂でよく見かける煮物です。
ガイドブックに載っているような人気店でも提供している可能性があります。
⑥黒い煮汁の煮込み系料理
黒い色をした煮汁の煮込み料理も八角を使っている可能性が高いです。
ただ、これら料理は観光客が行くような場所ではあまり目にしません。
現地人が行く食堂やお弁当屋さんで見かけることが多いですね。
あるとすればホテルのビュッフェですね。
ホテルビュッフェで台湾家庭料理を提供することはあるので。
⑦台鉄弁当(台鐵便當)
台湾鉄道の駅で買える「台鉄弁当」にも八角を使ったおかずが入っています。
台湾の駅弁ということで日本人にも人気のお弁当ですが、八角が苦手な人は注意するようにしましょう。
台湾の八角が入っていない料理一覧
最後に、日本人が台湾旅行でよく口にするものの中から、八角が入っていない料理をピックアップしてみました。
ただし、台湾料理の種類はものすごく多いので、実際には八角が入っていない料理はここで紹介するよりももっと多いです。
①小籠包
小籠包は八角が入っておらず、日本人の口にも合うので、旅行者にぴったりの料理と言えます。
②焼売(シュウマイ)、餃子などの点心類
焼売(シュウマイ)や餃子も八角が入っておらず、日本人ウケのいい味です。
③炒飯(チャーハン)
チャーハンも基本的には八角が入っておらず、日本のチャーハンと同じような味をしているので、日本人にも食べやすい料理と言えます。
④火鍋(台湾風の鍋)
台湾には「火鍋」と呼ばれる台湾風の鍋料理があります。
台湾人も普段から食べますし、観光客向けのしっかりした造りのお店もあります。
基本的に火鍋には八角が入っていないので、苦手な日本人でも安心して食べることができます。
⑤蚵仔煎(オアツェン)
蚵仔煎(オアツェン)とは、台湾風の牡蠣オムレツのことです。
台湾屋台を代表するB級グルメであり、旅行ガイドでも必ず取り上げられるほどの料理になります。
こちらも八角が入っていませんが、甘いソースがかかっているので、甘い味が苦手な人は要注意です。
⑥フルーツやデザートなどの甘いもの
当然ですが、フルーツには八角が入っていません。
写真は去年の夏に市場で買ってきたマンゴー!
豆花のようなデザートにも八角は入っていません。
他、タピオカミルクティは八角が入っておらず、日本人にウケる味をしていますね。
「台湾の調味料・八角とは?」まとめ
八角は台湾の非常にポピュラーな香辛料です。
日本でいうと醤油や味噌くらいよく使うと言っても過言ではないでしょう。
よって、台湾にいると八角を食べる機会は非常に多いです。
苦手な方は無理に食べる必要ないですが、食べれたら台湾旅行がより一層楽しくなります。
というわけで、私からは「八角は美味しい!」ということで締めくくらせていただきます!笑
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