どうも〜、台湾在住のゴダ(@oogoda1)です!
海外旅行で気になるのが現地の水事情ですよね。
日本は浄水技術が優れていて、水道水をそのまま飲むことができます。
調べたところ、水道水が飲める国は世界に15カ国しかないそうですよ。(諸説あり)
では、台湾の水道水はどうなのでしょうか?
水道水が飲めるかどうかだけでなく、歯磨きやうがいができるかどうかや、ミネラルウォーターの値段なども気になりますよね。
というわけで今回は、台湾の水道水事情を徹底的に解説していきます。
中国語の資料を参考にして、今回の内容をまとめてみました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
この文章はこんな人にオススメ!
→ 台湾の水道水事情について知りたい人
→ 歯磨きやうがいはできるのか知りたい人
→ミネラルウォーターの購入場所や値段を知りたい人
台湾の水道水は飲めるのか?
結論:台湾の水道水は飲めない
台湾の水道水は果たして飲めるのか?
答えは「飲めない」です。
実際、台湾で水道水を飲む人はいません。
そう、正直いって台湾の水道水は安心できるものではないのです。
台湾の環保署:「台湾の水道水は、ほとんどが飲用水の基準に合格している」
ただ、台湾の「環保署」(日本の環境省に相当)は、台湾の水道水は安全だとしています。
「環保署」は定期的または不定期に水道水を検査しており、飲用水水質基準に合格する割合は毎年上がってきていると発表しています。
横軸:年数(民国105年は西暦2016年)
緑の棒グラフ(左の数字):検査件数
ピンクの折れ線グラフ(右の数字):不合格率
ピンクのグラフが、不合格となった水道水の割合です。
不合格となった水道水が毎年減ってきていることが分かります。
直近の民国105年(西暦2016年)は検査した中で0.08%のみが不合格でした。
つまり、台湾の水道水の99.92%が飲用水の基準に合格しているというわけです。
これだけ見ると、台湾の水道水は飲めそうな気がします。
しかし、やはり飲まない方がいい事情があるのです。
以下でその事情を解説していきます。
では、なぜ台湾の水道水は飲めないのか?
では、99.92%が飲用水の基準に合格しているのに、なぜ飲む人がいないのでしょうか?
その理由は大きく以下の二つに分かれます。
理由①:台湾の水道水のパイプは古く、老朽化が進んでいるから
台湾は地震が多く、起伏の激しい地形をしています。
例えば1999年は、921地震により台湾中部の多くの水道管が破損しました。
修復作業はしましたが、未だに漏水している水道管も多く、それが水道水を不衛生にしています。
また、台湾北部の町・基隆は坂が多く、水圧を利用して坂の上に水道水を送っています。
この水圧により水道管の破損が進んでおり、これもまた不衛生な状態を引き起こしています。
この通り台湾には地震や地形などからくる問題が多いです。
ただ、近年はより頑丈な材料で作った水道管に取り替える計画もあるようです。
そうなれば台湾の衛生事情も劇的に変化することでしょう。
理由②:住宅に取り付けられている貯水タンクが不衛生だから
台湾には大きな川がありません。
だから、住宅の屋上に貯水タンクを取り付けることで、水不足の問題を克服してきました。
というわけで現代では飲用水基準に合格した水をこの貯水タンクに入れて使用しています。
しかし、どうやら貯水タンクに入れた後に水質が変化しちゃうようなんです。
というのも、多くの住宅はこの貯水タンクを定期的に掃除していません。
それにより飲用水が不潔になってしまっています。
環保署の調査によると、52.7%の家庭が貯水タンクを定期的に掃除していないとのことです。
貯水タンクの清掃は大掛かりなため、こまめに清掃するわけにはいかないのでしょう。
もう一度結論:台湾の水道水は直接飲まないようにしてください!
以上を踏まえ、台湾の水道水は飲むべきではありません。
確かに、環保署によると、水道水自体の水質には問題がありません。
だから、飲んでも大きな病気(赤痢など)になることはないでしょう。
しかし、水道管や貯水タンク自体が不衛生であり、水道水を不衛生なものとしています。
配管のサビなど、細菌とは違った物質が含まれている可能性があります。
台湾で水が飲みたい場合はどうする?
台湾人は家庭で水道水を濾過して煮沸消毒してから飲む
上で、台湾の水道水は直接飲めないと書きました。
しかし実際は、台湾人はブリタの濾過器で濾過して、それからしっかり煮沸消毒して飲んでいます。
以下が、ブリタの家庭用濾過器です↓
旅行者であれば、携帯用の濾過タンブラーがあると便利かもしれません↓
私はここ7年はずっとこの方法で水道水を飲んでいます。
私はたったの7年なのでサンプルにならないかもしれませんが、この方法で身体に影響が出た台湾人の話を聞いたことはないので、とりあえず問題はないようです。
コンビニやスーパーでミネラルウォーターを購入する
一番安全なのは、やはりミネラルウォーターです。
コンビニやスーパーで気軽に購入することができます。
値段は、台湾メーカーであれば、16元(約58円)から20元(約73円)ほどとなります。
また、エビアンやボルヴィックのような海外メーカーであれば、もうちょっと高くなりますね。
ちなみに、ミネラルウォーターは中国語で「礦泉水」と書きます。
コンビニやスーパーで見つからない時は、この漢字を店員さんに見せてください。
食堂やレストランでお水が出ることはほとんどない
では、食堂やレストランのお水は飲めるのでしょうか?
実は、台湾では食堂やレストランで水が出ることはほとんどありません。
飲み物は自分で用意するか、店内で注文する必要があります。
しかし、たまに水やお茶を提供している店もあります。
提供される場合は、日本みたいにコップで運ばれてくる店と、店内にウォーターサーバーが置いてある店の二種類に分かれます。
いずれにせよ店が提供する水やお茶は清潔です。飲んでも問題はありません。
ドリンクスタンドやカキ氷の氷は大丈夫?
ドリンクスタンドの飲み物に入っている氷やかき氷の氷は食べても大丈夫です。
台湾では、あれでお腹を壊した人の話は聞いたことがありません。
台湾の水道水で歯磨きやうがいをしても大丈夫
台湾の水道水で歯磨き・うがいをしても問題はありません。
私はこれまで10年ほど台湾で生活してますが、歯磨き・うがいでお腹を壊したことはありません。
また、周囲の旅行者を見ていても、歯磨き・うがいで問題が発生した人はいません。
そして当然ですが、一般の台湾人は水道水で毎日歯磨き・うがいをしています。
だから歯磨き・うがい程度であれば、全く問題ないと言えるでしょう。
しかし、胃腸が弱い人や、赤ちゃん、ご老人などはちょっと心配ですよね。
本当に心配な場合は、濾過器を使用するか、ミネラルウォーターを使用してください。
番外編:台湾の賃貸物件にはウォーターサーバーが取り付けられている
台湾で生活するとわかるんですが、台湾の賃貸物件にはウォーターサーバーが取り付けられていることが多いです。
わたしは台湾で4回ほど引っ越ししているのですが、これまで住んだ物件の60%が公共スペースにウォーターサーバーを設置していました。
これがあると濾過器もいらないですし、普段からミネラルウォーターを買う必要も無くなります。
これは大家さんから住民へのサービスであり、水道水が飲めない台湾ならではのサービスというわけです。
台湾の水道事情まとめ
長々と書かせていただきましたが、今回の内容をまとめると以下のようになります。
①台湾の水道水は飲めない。
②もともと水質は悪くないのだが、水道管の老朽化や貯水タンクの衛生状況が原因で、水質が悪化してしまっている。
③水道水を飲む場合は、ブリタで濾過して煮沸消毒してから口にしよう。
④旅行者には濾過タンブラーがオススメ。
⑤でも結局ミネラルウォーターが一番安心できます。
⑥台湾の飲食店では水が出されることはほとんどない。
⑦歯磨き・うがいは水道水をそのまま使用しても問題なし。
以上、旅行者や移住者のみなさんにはぜひ気をつけていただきたいです。
みなさんの滞在が楽しいものになることを願っております。
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コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは!
台湾の水道管は2017年には新しいものに市長が変えたと行っていましたが?
管理人です。
なるほど!ちょっと調べてみますので、内容を変更したいと思います。
ご丁寧にご指摘いただきありがとうございました!