どうも〜、ゴダ(@oogoda1)です。
日本の書店に売っている中国語の教材って簡体字ばかりですよね。
しかも辞書にのってる中国語も中国の言い回しばっかりだし・・・。
でも今の世の中はネットで簡単に台湾の教材が買えちゃいます!
というわけで今回は台湾華語のオススメ教材を紹介していきます。
この記事が「台湾華語が勉強できる教材はないかな」と悩んでいる人の助けになれば幸いです。
▼関連記事
台湾の華語中心で使われている教材4選
實用視聽華語(全5冊)
|
→中国語をゼロから始める人
→ボポモフォで勉強したい人
→ピンインで勉強したい人
→しっかりした文法の解説が知りたい人
初めにご紹介するのは、台湾で昔から使われている「實用視聽華語シリーズ」です。
現在、台湾の語学センターでは「當代中文課程」という教材が主流担っています。
しかし、實用視聽華語は台湾の中国語教育界の定番的存在です。
取り扱うテーマが広いため、中国語だけでなく台湾社会について理解できるのも特徴です。
まず、實用視聽華語のいいところは、なんといっても全ての長文と例文にボポモフォ・ピンイン・英訳があるところですね。
具体的には・・・
このように、大きな文字で分かりやすくボポモフォ、ピンイン、英文が書いてあります。
(注意:日本語訳はありません!)
これだけしっかりボポモフォの解説がのってる教材はホント貴重です。
また、このシリーズは文法解説が分かりやすいことでも有名です。
(文法解説の分かりやすさでは當代中文課程に負けないと師範大の先生が言っていました!)
例えば、全てのページに文法の公式がのっています。
この公式を覚えれば、あとは単語を入れ替えるだけで会話に応用できます。
わたしもこの教科書で勉強しましたが、ガチで1年半やったら相当レベルアップしました。
かなりオススメです。
※日本語訳はありません。
購入はコチラ → 新版實用視聽華語1(テキスト+MP3) 台湾版
(クリック先に2〜5巻のリンクもあります。)
實用中文讀寫(全2冊)
|
→ボポモフォで勉強したい人
→ピンインで勉強したい人
→読み書きの能力を上げたい人
→日常会話レベルを突破したい人
あんまり知られていないけど、意外にオススメなのがこのシリーズ。
このシリーズは読解力の向上を目的として作られた教材です。
私もこの教材のおかげでニュースや新聞が少し分かるようになりました。
例えば・・・、
赤線部分にある語彙は日常会話ではあまり使わないカタイ言い方です。
ニュースや新聞で使うような説明っぽい表現になります。
こういう表現は日常会話ではあまり耳にしないので、実はなかなか覚えにくいんです。
普段から意識して勉強しないと、いつまで経っても日常レベルの壁を突破できません。
しかし、實用中文讀寫を使うと、やや堅い中級レベルの表現をマスターすることができます。
新聞やニュースが読めるようになりたい人にオススメです。
※日本語訳はありません。
購入はコチラ → 實用中文讀寫1課本(CD付)3版 台湾版
(クリック先に2巻のリンクもあります。)
迷你廣播劇
→中国語中級者(實用視聽華語四を終わらせたレベル)
→会話表現を中心に、台湾の生きた中国語を知りたい人
個人的に一番好きなのがこの教科書!笑
内容は台湾社会の人間模様を描いたストーリー仕立てになっています。
読み物として面白く、内容に興味を持てるので、学習が進みます。
具体的には・・・
- 若いカップルがバイクを盗んで警察に捕まる話。カップルの喧嘩シーンなどが含まれており、日常会話が学べる。
- 社内不倫カップルの話。社内コミュニケーションや不倫カップルの会話から、男女間やオフィスで使いそうな表現を学ぶことができる。
- 詐欺集団から「車が当選しましたよ!」と電話が来て騙されそうになる話。
これだけ見るとロクデモナイ教科書のように感じますよね(笑)
でも、実際は感動する話や教訓がある話になっていて、なかなか読み応えがあります。
楽天やアマゾンで買えないのが痛いですが、興味のある人は台湾の書店で買ってみてください。
※教材が買える台北の書店情報は後述します。
※日本語訳はありません。
當代中文課程(全6冊)
|
→中国語をゼロから始める人
→ピンインで勉強したい人
→文法力、会話力を無理なく効率的に上達させたい人
台湾の語学センターでは、長い間「實用視聽華語」が主流でした。
しかし、2015年以降はこの「當代中文課程」が主流になっています。
「當代中文課程」は過去の教材を改良したような作りになっています。
■當代中文課程の良さ①:無理なく勉強できるように構成されている。
當代中文課程は、教科書の構成が特殊です。
例えば、発音。
これまでの教材は最初に一気に全ての発音を教えていました。
しかし、この教材では、段階的に発音を教えています。
つまり、日本語に例えるならば、最初にひらがなを全て教えるようなことはしないということです。
レッスン1では「あかさたな」を教え、レッスン2では「はまやらわ」を教えるような感じです。
本文のストーリーと並行して、発音をちょっとずつ教える構成になっています。
レッスン1では「er」の発音はないけど、レッスン2には「er」の発音があります。
最初に一気に全ての発音を紹介してしまうと暗記勝負になり、勉強がつまらなく感じます。
でも、会話文とからめて少しずつ解説すると、暗記っぽくならず実践的な中国語が学べるのです。
■當代中文課程の良さ②:品詞の分類が細かく、動詞の使い方が明確。
これまでの教科書は品詞の区分けがあいまいでした。
しかし當代中文課程は品詞がかなり細かく分けられています。
これまでは、
どの動詞が目的語をとれるのか?
どの動詞が目的語をとれないのか?
動作を表す動詞なのか?
状態を表す動詞なのか?
変化を表す動詞なのか?
などが曖昧で、各動詞をどうやって使えばいいのかが覚えにくかったです。
しかし、この教材は品詞の分類がしっかりしており、一目で使い方の違いが分かります。
中国語は動詞の使い方を覚えるのが大変なので、これは有難い機能なんです!
■當代中文課程の良さ③:会話文と説明文をバランスよく学習できる。
日本語でも英語でもそうですが、同じ言語でも、会話文と説明文では表現がかなり違ってきます。
(「〜だよね」みたいな言い方から「です、ます」みたいな言い方まで表現は様々)
當代中文課程は1つのレッスンの中に2つの本文があり、それぞれが対話文と説明文になっています。
つまり、一つの単元で異なる2つの表現を学習できるのです。優れものです。
■デメリット:ボポモフォが少ない。日本語もない。
これは明記しとかなきゃいけない事項です。
この教材はボポモフォ表記が少ないという特徴があります。
ボポモフォがのっているのは基本的に新出単語のページのみ。(赤枠で表示した部分です)
本文や文法解説にはボポモフォがないので、ボポモフォで勉強したい人には少し向いてません。
ただ長いスパンで見ると、「ピンインも覚えた方が便利だな」と感じる日が必ず来ます。
だから、個人的には最初はピンインで勉強して、後からボポモフォを覚えるのもアリと思います。
※日本語訳はありません。
購入はコチラ → 當代中文課程課本 1(MP3付)台湾版
(クリック先に2〜4巻のリンクもあります。)
上記教材が買える台北の書店
上のリンクで示した楽天商店で買うのもありでしょう。
しかし台湾によく行くという方は、台湾の書店で買うのもいいでしょう。
(現地で買うと値段がちょっと安いです)
①師大書苑(Luckey Bookstore)
台湾華語の教材ならなんでも揃ってる書店。
品揃えは本当に台湾一なのでぜひ寄ってみてください。
月〜土:9時半〜21時
祝日:10時〜18時
日:休み
台北市和平東路一段182-3號2樓
②微風廣場の紀伊国屋書店
ご存知ここは日系書店なんですが、
華語中心(中国語センター)の教材も手に入れることができます。
日~水:11時〜21時半
木〜土:11時〜22時
台北市松山區復興南路一段39號5樓
③誠品書店
台湾中に展開する大手書店チェーンの誠品。
ここでも台湾華語の教材を見たことがあります。
誠品はだいたいどこの都市にもありますし、旅行の際にも寄りやすいです。
というわけで興味がある方はこちらもぜひご確認ください。
以上、今回の記事はここまで。
追加情報があれば随時アップしていきます。
▼関連記事
コメント
コメント一覧 (4件)
こんにちは。
今独学で中国語を勉強しているんですが
基本文法を覚えて
キクタンを一級までマスターした場合、
台湾のニュースを聞き取れるようになれますか?
伊藤さま
まず、キクタン一級は単語力としてはかなり高いレベルですが、同時に文法の理解も深めないとリスニングは伸びないです。
文法を自分でも使いこなせるようになると、相手の言ったことも柔軟に理解できるようになります。
ですから普段から自分でも喋ったりアウトプットする環境があるといいと思います。
また、ニュースでは常に新鮮な単語が出てくるため(人名、地名、金融やITや政治政策など)
キクタンをマスターしても完璧にニュースを理解するレベルに到達するのは難しいです。
関心を持って自分の好きなジャンルのニュースに頻繁に触れないと、ニュースを理解するレベルに達するのは難しいと思います。
丁寧なお返事ありがとうございました。
勉強になります。
私のリスニング能力も低いですが
台湾人の発音は滑舌が悪くないですか?
聞き取りにくくないですか?
伊藤さま
いえいえ、いつでも質問してください(^ ^)
確かに、台湾人の中国語は聞きにくいかもしれません。
というか、台湾語っぽい文法になってたり、単語も台湾特有のものがあったりするので、
普段からキクタンを使って勉強してたら台湾の中国語が聞きにくく感じるでしょう。
キクタンにのってる中国語って北京で使われる表現が中心だと思いますので。