こんにちは、2010年から台湾に住んでいるゴダ(@oogoda1)です。
一般的に台湾は安全な国だといわれています。
しかし、タクシートラブルやスリのような話は耳にするので、やはり注意が必要です。
また、他の多くの国と同じように治安が悪いエリアも確かに存在します。
こうした情報は知っているに越したことがないので、旅行前に予習しておきましょう。
今回は台湾の治安について分かりやすくまとめました。
この文章を読んでほしい人
→ 台湾の治安について知りたい人
→ 台湾旅行で気をつけるべき事項について知りたい人
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台湾の治安をデータから見てみよう
「台湾って本当に安全なの?」とゆうわけで、まずは台湾の治安に関するデータをご紹介します。
台湾と世界の治安 2020年版(NUMBEOより)
まずはNUMBEOというデータベースサイトより、2020年の犯罪指数と平和指数のご紹介です。
(緑は安全、赤は危険)
■安全で平和な都市ランキング(NUMBEO調べ)
ランク | 都市名,国名 | 犯罪指数 | 平和指数 |
1 | Abu Dhabi, United Arab Emirates | 11.33 | 88.67 |
2 | Doha, Qatar | 11.48 | 88.52 |
3 | Taipei, Taiwan | 14.20 | 85.80 |
4 | Quebec City, Canada | 14.64 | 85.36 |
5 | Zurich, Switzerland | 16.83 | 83.17 |
6 | Dubai, United Arab Emirates | 17.05 | 82.95 |
7 | Munich, Germany | 17.39 | 82.61 |
8 | Eskisehir, Turkey | 17.55 | 82.45 |
9 | Bern, Switzerland | 18.02 | 81.98 |
10 | Irvine,CA,United States | 18.26 | 81.74 |
31 | Tokyo, Japan | 22.64 | 77.36 |
NUMBEOは世界中の生活情報を記録するデータベースサイトです。
NUMBEOによると、2020年の台北の平和ランキングは世界3位となっています。
ちなみに、東京のランキングは世界31位ということでした。
台北は世界374都市中3位ということで、世界トップレベルの平和都市といえます。
しかし、2018年は台湾13位、東京7位であり、年によってランキングは多少入れ替わります。
毎年のデータを平均すると、東京も世界トップレベルの平和都市といえるでしょう。
台湾と世界の治安 2020年版(経済平和研究所/the Institute for Economics and Peaceより)
2位 ニュージーランド
3位 ポルトガル
4位 オーストラリア
5位 デンマーク
9位 日本
35位 台湾
オーストラリアの国際シンクタンク・経済平和研究所が発表したこのランキングでは、台湾の治安は35位となりました。
これは世界的には安全な方ですが、NUMBEOの調査結果(3位)とあまりにもかけ離れていてびっくりしてしまいますよね。
まあ、研究機関によってランキングの算出方法が違うので、調査結果にズレが出てくるのは仕方がないのでしょう・・・。
それにしても、NUMBEOの結果と総合して考えると、台湾はやはり世界トップクラスに平和な場所だといえます。
治安のいい台湾をより安全に旅行するために。必須事項7つ。
上で紹介したランキングから台湾は安全な国だということが分かりました。
とはいえ台湾でも日々犯罪は起きていますし、外国人もその標的となることがあります。
そのうえ日本人は海外ではカモにされることが多いため、やはり油断は禁物です。
というわけで台湾旅行で絶対に守りたい事項をリストアップしてみました。
<安全に台湾旅行をするための必須事項7つ>
①夜遅く出歩かない。
②細い路地裏をウロウロしない。
③一人でタクシーに乗らない。
④ポケットに財布やお金を入れておかない。
⑤口の開いたカバンを持ち歩かない。
⑥人が多い場所ではスリを警戒すること。
⑦知らない人にはついていかない。
これらの事項は当たり前のことばかりなのでなおざりにしがちです。
しかし実際に海外旅行をするとこれらの事項は守るのが意外に難しいことが分かります。
例えば台湾旅行では夜市めぐりをする人が多いでしょう。
その場合どうしても夜に外出することになります。
また、一部の夜市は交通が不便なので、タクシーに乗らなきゃいけないこともあるでしょう。
結果的に上の必須事項を破ることになり危険度も高まるんですよね。
それに一人旅だと寂しくなるので誰かに話しかけられると嬉しくなっちゃいます。
現地人について行ってしまうのも仕方がないんですよね。(わたしも経験あります)
海外旅行を楽しもうと思ったらうっかり危険行為をしてしまいがちです。
トラブルを他人事だと思わずに「自分も危ない目にあうかもしれない」という意識を常に持っておきましょう。
そうすることで隙をなくすことができ犯罪から自分の身を守ることができます。
台湾で治安が悪い場所・気をつけたい場面
次に、日本人旅行客がよく行く場所の中から特に治安が悪い場所や気をつけたいシチュエーションをご紹介いたします。
台湾の治安①:タクシー(夜間、一人の時は特に注意する)
まず、台湾でタクシーを利用する際に知っておきたい事項は以下の通りです。
<台湾のタクシー利用で知っておきたいこと7つ>
①台湾の公式タクシーは黄色。なので、黄色以外のタクシーは利用しないようにする。
②メーターがちゃんと回っているかどうかを確認する。
③夜間に女性一人でタクシーを利用しない。(過去に性的暴行事件が発生している)
④遠回りをするタクシーもあるので、できればスマホなどを利用して道をチェックする。
⑤ホテル、デパート、飲食店などで呼んでもらった黄色タクシーは基本的に全てセーフ。
⑥流しのタクシーも危険ではない。ただ、心配な人はホテルやお店で呼んでもらったタクシーに乗ろう。こうすることで記録が残り安全。
⑦なるべくMRT(地下鉄)やバスを使う。
台湾旅行のトラブルといえば、まず思い浮かぶのがタクシー関連のトラブルです。
会計のごまかし程度で済めばいいのですが過去には暴行事件が発生しています。
またこれは偏見かもしれませんが台湾のタクシー運転手の中にはガラが悪い人も多いんです。
乗る前に「この人やばいな」「チンピラっぽいな」と感じたら乗車しないようにしましょう。
なお、私も過去に変な運転手に出くわしたことがあります。
あれは2011年ごろに南部の町・高雄でタクシーに乗った時のこと。
道端でひろったタクシーに乗ってみると運転手のろれつが明らかに回ってないのです。
飲酒運転とはまた違った感じ・・・意識が飛んでる運転手さんでした(笑)
本当にいろいろな人がいるので危なそうだったら乗車しないようにしましょう。
台湾の治安②:夜市(スリ、金銭トラブル)
まず、台湾の夜市で注意すべきことはスリです。
特に「士林夜市」「六合夜市」などの有名な観光夜市は注意が必要です。
また、過去にはスリ集団が逮捕されるというニュースも話題になりました。
<ニュースその①>
台北市警察局は19日、市内の忠烈祠で日本人観光客の財布を盗んだとして、中国籍の男を逮捕したと発表した。男は2016年以降、観光の名目で台湾を10回訪れ、主に日本人観光客をターゲットにスリを行っていたと供述しているという。
近日、忠烈祠をはじめ、故宮博物院や龍山寺、台北101、士林夜市、饒河街夜市など市内の観光名所では、日本人観光客のスリ被害が相次いでいる。警察は、引き続き常習犯の監視や張り込みなどの捜査を行い、台北の治安維持に努めるとしている。
この中国人は頻繁に台北に来ていたベテランのスリ師です。
「自分の国でやれよ!」と言いたくなりますが、自国では捕まりたくないのでしょう。
また台湾メディアを賑わしたニュースはこれだけではありませんでした。
<ニュースその②>
台北市警察は韓国のスリ集団を逮捕した。彼らは5人組で台北101にあらわれ、人混みに紛れて中国人旅行客からモノを盗んでいた模様。
今回、警官が旅行客になりすましスリに遭ったところを見事に逮捕した。また、警察が調査したところ、今年1月のランタンフェスティバル期間中にMRT台北駅で発生した複数の窃盗被害もこの集団による犯行だということが判明した。
日本語翻訳:ゴダ
これは韓国人が台湾で中国人をカモにしていた犯行です。
「韓国人がなぜ台湾で!?」といいたくなりますが、彼らもまた自国で捕まりたくないのでわざわざ海外で犯罪をしていたのでしょう。
なお、ここでは中国人と韓国人による犯行を紹介しましたが、もちろん台湾人による犯行もありますし、過去には日本人が窃盗で捕まったこともあります。
夜市ではバックを前に持ったり、ポケットに財布を入れないなど、各自で工夫をするようにしましょう。
↑リュックを覆うようにカバーをかけることができ、ナイフでリュックを切られるのを防ぐ。これは台湾の夜市に多い手口。
↑財布にチェーンをかけるのが面倒くさければ、貴重品類はいっそのこと服の下に隠してしまおう。
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台湾の治安③:龍山寺周辺(華西街夜市・西昌街夜市・廣州街夜市)
龍山寺は台湾の有名な観光スポットです。
旅行でここを訪れたいという人も多いはず。
龍山寺周辺はガラが良くないことで知られています。
駅から龍山寺にかけての表通りは問題がありません。
しかし、龍山寺裏の夜市や細い裏通りは近づかない方がいいでしょう。
実はわたしはこのあたりを夜に歩いたことがあります。
確かに異様な雰囲気が漂っていました。
どこの国でもそうですけど、治安の悪いエリアって空気感がちょっと違うんですよね。
でも目立った行動をしなければ、特に大きな問題には発展しない感じもしました。
このあたりは風俗店もあるようなので、金銭トラブルにはお気を付けください。
台湾の治安④:三重(新北市)
こちらも治安が悪いという噂を聞きますが、実態はどうなのでしょうね?
有名な観光地があるわけではないので、旅行でここを訪れる人も多くないとは思いますが。
それでも行く用事があるという人は、目立った行動をとらないように気をつけましょう。
台湾の治安⑤:林森北路(台北市内)
ここ一帯は台北の有名な歓楽街です。
最寄駅はMRT中山駅。
長安東路と南京東路に挟まれた南北、新生北路と中山北路に挟まれた東西のエリアを指します。
ここで金銭トラブルを起こす日本人もいるようです。
夜遊びは悪いことではないですが、自分の身は自分で守りましょう。
台湾の治安⑥:カラオケやクラブ
これはどこの国でも同じですが、カラオケやクラブには不良っぽい若者がたむろしています。
実際、台湾では若者がカラオケやクラブで殴り合いのケンカをすることがよくあり、それがよくニュースになっています。
もちろん観光客でもトラブルに巻き込まれる可能性があるので、不良っぽい若者には十分注意してください。
また女性はしつこいナンパをされる可能性もあります。
カラオケやクラブのような暗い場所では、相手がどのような人なのか判断するのが難しいです。
せっかくの旅行なので楽しく遊びたいところですが、台湾も外国であるということを忘れないで、ある程度警戒しておきましょう。
※わたしも高雄のクラブで飲んで騒いでいたら自称ヤクザのチンピラに絡まれたことがあります。あまりカッとならないようにし、絡まれたら逃げるようにしましょう。
台湾の治安⑦:反日の人たち
台湾は親日の国だというのが定説です。
しかし、実は台湾にも反日の人が一定数います。
理由はさまざまですが、一般的には歴史問題が理由となりますね。
それでも誰が反日かなんて外見からは判断しようがないから困っちゃいます。
だから一目で日本人とわかるような格好はせず、マナーを守って観光するのが無難でしょう。
なお、立法院周辺や台北駅周辺では、一年中政治的主張を行なっているデモ隊を見かけます。
そして、こうしたデモ隊の中には反日思想の人がたくさんいます。
万が一旅行中に彼らに出くわした場合は、その場をそっと離れることをオススメします。
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台湾の治安番外編①:実は台湾では交通事故が一番怖い
ここまでは主に治安面の話をしてきました。
しかし実は、台湾では犯罪よりも交通事故が一番怖かったりします。
理由は次の通り。
<台湾の交通が一番怖い理由>
- 基本的に歩行者優先じゃない。
- 歩行者ギリギリの位置を通過していく。
- 赤信号無視もある。
- そもそも交通量が多い。
- というかそもそも運転が荒い。
台湾に一度でも行ったことがある人なら分かると思いますが、台湾の運転は本当に荒いです。
だから犯罪に巻き込まれるよりも、交通事故にあう確率の方が高いかもしれません。
また、万が一交通事故に巻き込まれてしまった場合は、以下のことに気をつけてください。
<交通事故に遭った時に気をつけること>
- 相手の車を動かさず、運転手を返さず、その場で警察を呼ぶこと。(車を動かしちゃうと証拠不十分になることも。)
- カード付帯の保険がある場合は、病院に行く前にカード会社に連絡すること。(重症の場合は先に病院に行こう。)
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台湾の治安番外編②:実は台湾では食中毒も怖い
台湾では交通事故以外に、食中毒にも注意するべきでしょう。
とくに夜市(屋台)の海戦は危険です。
面白がって何でも食べるのは控えた方がいいでしょう。
実際、わたしの友人は台湾旅行で食中毒になり、1週間も寝込んでいました。
かくいうわたしも過去に2回ほど台湾で食中毒に当たっています。
一つはカキで、もう一つはアサリでした。
どちらも熱がしっかり通っていたにもかかわらず、です。
海外で食中毒になると本当に辛いです。
できれば最初から海鮮は食べないようにしましょう。
台湾の治安まとめ
今回いろいろと怖いことを書きましたが台湾は基本的に安全です。
わたしは2010年から台湾に住んでいますが、大した事件にも巻き込まれず毎日を過ごせています。
しかし、高雄のタクシー運転手やクラブのチンピラなど、危ない目に遭ってもおかしくない場面がいくつかありました。
事件や事故なんて不運な偶然の積み重ねですからね。
普段は大丈夫でも、トラブルに遭うときは遭ってしまうのです。
まさかの出来事は誰にでも起こることを忘れずに慎重に行動したいですね。
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