どうも〜、ゴダです。
台湾の旅行業界では「あれ?なんか日本人減ってね?」と密かに騒がれています。
最初は自分たちの経営努力が足りないせいと思っていた飲食店やホテルも、徐々に「いや、ただ単に台湾を訪れる日本人が減ってるだけだ」ということに気づき始めました。
では実際、コロナ前とコロナ後では台湾旅行をする日本人はどの程度減り、減った原因や経緯にはどのようなものがあるのでしょうか?
今回はこのへんの事情について台湾政府発表の数値などを元に簡単に説明していきます。
コロナ前とコロナ後では台湾旅行をする日本人はどの程度減ったのか?
これは台湾の観光庁(正式名称:交通部觀光局)が発表したグラフです。
ちょっと見にくいですが、縦軸が台湾を訪れた日本人の数、横軸が月ごとの時間軸となります。
コロナ前は毎月14万人から22万人ほどの日本人が台湾を訪れていました。
しかし、2020年3月に台湾政府が観光客の入国を制限し、日本人の数は激減することに。
その後しばらく増えず2022年8月及び9月ごろから徐々に増え始めています。
現在は毎月6万人から8万人の間で推移しており、コロナ前の約半分から3分の1程度となってしまいました。
もちろん、今が少ないからと言って今後もずっと増えないというわけではありません。
実際に上昇トレンドに入っていますし徐々に増えていく公算は大きいです。
なぜ日本人は台湾を旅行しなくなったのか?
台湾メディアは日本人が台湾に行かなくなった原因を以下のように分析しています。
原因①:円安になったから
これは誰もが思いつく原因ですよね。
2023年9月現在、1台湾元は4.5円ほどです。
コロナ前は3.6円ほどだったことを考えると、日本人にとっては台湾の物は25%高くなっています。
しかも現在はインフレ期間中。
そもそもで台湾の物価も上がっており、それにプラスで25%円安になっているのです。
原因②:台湾旅行は費用対効果が低い
台湾人によると、台湾よりも日本の方がサービスの質が高く、台湾は費用対効果が低いとのことです。
台湾を貶めるわけではないですが、私も台湾より日本のサービスの方が質がはるかに高いと感じます。
でも、結局これも全ては円安と物価高による価値観の変化が原因と思うんですよねー。
以前は日本人がアジアを旅するといえばサービスが良くないのは承知の上で、安く非日常を楽しみに行っている部分がありました。
しかし、サービスがそこまで良くない割に値段が高いとなれば話は別ですよね。
そんなに高いんだったら日本国内でいいよな、となるのは当然のことと思います。
原因③:日本国内にはまだまだ素晴らしい場所があるから
台湾メディア曰く、日本国内の観光地が素晴らしすぎて、そちらにシフトしているとのことでした。
しかし私はこれも根底にあるのは物価高と円安だと思います。
日本国内の観光地が素晴らしいのは別にここ最近始まったことではありません。
自然景観は何千年も前からあるしお寺やお城も何百年も前からあります。
やはり、物価高と円安により日本旅行のコスパ感が相対的に増したとしか考えられません。
(もちろんコスパ感関係なく日本国内の観光資源がすごいのは間違いないです。)
まとめ
日本人はコロナ前には毎月14万人から22万人が台湾を訪れていましたが、2023年現在は毎月6万人から8万人しか台湾を訪れていません。
半分から3分の1程度に減少しており、台湾観光界に与えるインパクトはとても大きいです。
台湾メディアは日本人旅行者が減少した原因を色々議論していますが、私から言わせると「物価高と円安」が一番根本の原因です。
日本国内の物価高も進んでおり、税金も高いです。家計が逼迫する中でわざわざ高い台湾旅行には行かなくなってきているのです。
日本のインフレや増税も止まる気配がなく円安も現在の水準でストップする可能性があります。
よって私の予想としては、日本人旅行者はコロナ前のようには増えず、一部の裕福な家庭か本当に台湾旅行が好きな少数の人が訪れるのみとなるでしょう。
逆に、沖縄や北海道や京都などの国内観光地は絶好調になるでしょう。
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