どうも〜、ゴダです。
皆さんは台湾の「鬼月(グエイ ユエ)」を知っていますか?
鬼月は台湾のお盆にあたる時期です。
鬼月中はタブーが多く、タブーを信じる人も多いです。
今回は鬼月とそのタブーについて解説します。
台湾の「鬼月」とは?台湾版のお盆?
台湾の「鬼月」は旧暦7月を指します。
日本の新暦でいうとだいたい8月です。
鬼月の期間中は鬼門(あの世の門)が開き霊たちがこの世に帰ってくると言われています。
日本のお盆は自分の先祖が帰ってきますが、台湾の鬼月はどんな霊でも帰ってくるのです。
鬼月は日本のお盆に似ていますが、若干の違いがあります。
鬼月に行われるお供え行事「中元普渡」
「中元普渡」は鬼月の期間中に霊にお供え物をして供養する行事です。
一般的には、鬼月中ならいつ行ってよく、午前中に自宅や店舗の軒先で行います。
上の動画のように、お菓子や食事をテーブルの上に並べ、お線香を焚きます。
鬼月の期間中、霊は人間界を自由に行動でき、民家や店舗の前に並べられた食べ物を食べることができます。
また、食事の前後に霊が手・顔・口などを洗うための水桶も準備することがあります。
そして、食事の後には「紙錢」と呼ばれる死者のためのお金を燃やし、死者にお金をお供えします。
このように中元普渡にはしきたりやステップがいくつかあり、各家庭や会社ごとに行っています。
以下は【中元普渡】の動画です。興味がある方はご覧になってください。
日本のお盆のような行事【中元普渡】の様子を、台中の田舎からレポートします! pic.twitter.com/51UXGQazsS
— ゴダ@台湾 (@oogoda1) August 20, 2021
台湾の鬼月に禁じられているタブー
冒頭で鬼月の期間中は様々なタブーがあると書きました。
鬼月の期間中は人間界のいたるところに霊がいるため、人間は霊に簡単に連れて行かれてしまうと考えられています。
以下、鬼月期間中にしてはいけないタブーな行動を紹介していきます。
台湾鬼月のタブー1:水泳
水難事故で亡くなった霊が自分の代わりになってくれる人間を探していると言われています。
この時期に水泳をすると、霊に引きずり込まれて死んでしまうと言われています。
夏だから単に水難事故が多いだけで、死者に引きずり込まれるというのはこじつけでは?と最初は思いました。でも、こうしたタブーが伝わることにより、水の事故が減るのはいいことですよね。
台湾鬼月のタブー2:築30年以上の家を見る
霊たちが生前住んでいた家を訪れると言われています。
よって、古い家には多くの霊が集まると考えられています。
台湾鬼月のタブー3:夜中に病院に行く
病院で亡くなった霊は多く、その霊に供養してくれる子孫がいなければ、霊は病院を訪問すると考えられています。
台湾鬼月のタブー4:夕方にお寺の近くを訪れる
霊たちが神々の助けを求めてお寺周辺に集まると考えられています。
台湾鬼月のタブー5:「好兄弟」や「鬼」という単語を口にする
幽霊を意味する「好兄弟」や「鬼」などのワードを口にするのはタブーです。
台湾鬼月のタブー6:夜に服を干す
行き場がない霊たちは、濡れた衣類の中に閉じこもるとも考えられています。
台湾鬼月のタブー7:念仏を唱える
念仏を唱えると霊たちが寄ってくると考えられています。
また、除霊関連の念仏を唱えると霊たちを傷つけることになるため、これもタブーとされています。
台湾鬼月のタブー8:夜中に大声で叫ぶ
夜中に大声で叫ぶと霊たちを驚かせて寄せ付けてしまい、自分の睡眠の質が落ちると言われています。
台湾鬼月のタブー9:前の人の肩を叩く
鬼月に前の人の肩を叩いて驚かすと、叩かれた人の魂が不安定になり、霊が入りやすくなると言われています。
台湾鬼月のタブー10:夜に口笛を吹く
口笛の周波数はあの世の周波数を似ており、霊たちを呼び寄せてしまうと考えられています。
台湾鬼月のタブー11:夜にお香を焚く
これも簡単に霊たちを呼び寄せてしまう行為だと言われています。
台湾鬼月のタブー12:お寺を参拝する
鬼月中のお寺には霊がたくさんおり、霊と出くわしてしまうと考えられています。
台湾鬼月のタブー13:山や空き地で撮影する
幽霊が写真に写りやすいと言われています。
台湾鬼月のタブー14:「死」に関するワードを口にする
この行為は霊たちを怒らせてしまうと考えられています。
台湾鬼月のタブー15:肝試し
このシーズンに肝試しをすると、霊に出くわし良くないことが怒ると言われています。
台湾鬼月のタブー16:夜中に電話で13、7、0をコールする
死者が電話に出ると言われています。
台湾鬼月のタブー17:ホラー映画を見る
霊が寄ってきてしまうと考えられています。
台湾鬼月のタブー18:中元普渡の時に霊の悪口を言う
霊が食事をしている際に霊を怒らせてしまうと考えられています。
台湾鬼月のタブー19:宿泊先で眠れない
カバンの中にヨモギやサルビアを入れておくと、宿泊先で良く眠れると言われています。
台湾鬼月のタブー20:手術
どうしても手術しなくてはいけない場合は、日中に手術をすると成功しやすいと考えられています。
台湾鬼月のタブー21:引っ越し&入居
どうしても引っ越ししなくてはいけない場合は、正午に引っ越しをすると運気が上がると言われています。
台湾鬼月のタブー22:結婚
夕方に爆竹を鳴らすと結婚生活がうまくいかないため、避けるべきであると考えられています。
最後に:本当に台湾人は鬼月のタブーを信じているのか?
結論、これらのタブーを信じている台湾人はわりと多いです。
傾向としては、ご年配の方が信じている割合が多いです。
誰がタブーを信じているか分からないので、鬼月中には上の行為は控えましょう。
もし鬼月中にタブーを信じている台湾人の前でタブーな行為をしてしまった場合は、相手に不快な思いをさせてしまうかもしれません。
なお、自分で紹介しておいてアレですが、上で紹介したタブーの中には、台湾であまり知られていないタブーもあります。
中でも特に有名なのは1番目の水泳ですが、16番目はあまり有名じゃないと思います。
台湾は迷信的な人が多く、霊や神をおそれ、習慣やタブーを守ります。
台湾滞在中は現地の文化を尊重しつつ、マナーを守って行動したいものですね。
というわけで今回はここまで!
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