どうも〜、台湾在住のゴダ(@oogoda1)です。
国連は世界の幸福度を毎年調査しています。
今回はその調査結果を元に台湾の幸福度についてまとめました。
また、台湾人の調査結果に対する感想や台湾に住んでる私の感想もお伝えします。
それでは早速いってみましょ〜う!
参考資料:World Happiness Report(世界の幸福に関するレポート)
台湾の幸福度は世界で25番目!(2019年の国連最新調査)
2019年の国連調査により、台湾は世界で25番目に幸福という結果になりました。
これは東アジアでトップの順位になります。
ちなみに、他の東アジアは、韓国54位、日本58位、香港76位、中国93位です。
また、東南アジアで高順位の国は、シンガポール34位、タイ39位でした。
実は、台湾が東アジアでトップになるのはこれが初めてではありません。
わたしが知るかぎり、台湾は2018年も東アジアのトップでした。
台湾と日本の幸福度の比較
台湾(25位) | 日本(58位) | |
---|---|---|
一人あたりGDP(購買力平価) | 1.368 | 1.327 |
社会的支援 | 1.430 | 1.419 |
健康寿命 | 0.914 | 1.088 |
人生選択の自由度 | 0.351 | 0.445 |
寛容度 | 0.242 | 0.069 |
社会の非腐敗度 | 0.097 | 0.140 |
国連の幸福度ランキングは上記6つの項目に分けてランキングを算出しています。
項目別では3対3で引き分けですが総合では台湾が25位で勝利しています。
ちなみにGDPは「購買力平価」という方式で計算しています。
この方式で計算すると日本より台湾の方が一人当たりGDPが高いことになります。
また「寛容度」の項目で台湾が大きくリードしていることも分かります。
おそらくこれにより台湾が総合勝ちしたのでしょう。
わたしも台湾に住んでいて台湾は寛容度の高い社会だと感じます。
華人には細かいことを気にしない「おおらかさ」があるような気がします。
私個人としてはこの「おおらかさ」が寛容度と関係しているのではないかと思っています。
「世界幸福度ランキング」を見た台湾人の感想
以下の記事に「世界幸福度ランキング」を見た台湾人の感想が載っていました。
この記事の中で、台湾人は以下のようにランキング結果を分析しています。
今回の2019年の調査報告において、台湾に関する指数で最も高かったのが「自由」だった。
香港の66ポイント、中国の31ポイントと比較し、台湾は102ポイントであった。
また、「腐敗」という指数もあり、これはポイントが高ければ高いほど腐敗が少ない指数であるが、台湾は56ポイントで中国はN/A(データなし)となった。
確かに台湾の一人当たりGDPは日本や韓国ほどは高くないが、台湾にはお金でははかれない良さがあり、それが台湾の総合点を押し上げていると予想される。
訳者:ゴダ
続いて、以下のようにも分析しています。
自由に選択できることは、贅沢な幸福である
経済指数は幸福を測る唯一の指標ではない。前米国在台協会辦事所長のウィリアム・スタントン氏はかつて「台湾は経済も科学技術も発達しているが、自由と民主こそが生活の質を保証する鍵であることは間違いない。」と述べている。また、獨立監督機構自由之家(Freedom House)が2018年に発表した世界自由調査レポートによると、台湾は210の国家中、8位の自由度でした。(アメリカは15位)
台湾の民主政治には改善点が多いが、自由に意見・投票ができ、書籍や映画が政府により検閲・規制されることはない。これらは私たちにとっては当たり前のことだが、他の多くの場所では成し遂げることができない。自由に選択できることは、実は贅沢なことなのだ。
また、台湾人は情熱的でフレンドリーであり、共に支え合う心をもっている。これらは台湾人の幸福の源であり、台湾で最も美しい風景は「人」と言えるだろう。互いに助け合うことのできる信頼感は、国際連合の幸福度報告書における審査基準の一つとなっている。
台湾に長いこと住んだことのあるウィリアム・スタントン氏は、「台湾人は自分の国に自信をもてず、戸惑い、台湾を過小評価している。台湾の未来について考えたとき、台湾の人々は自らが成し遂げた非凡な成果を直視し、台湾の素晴らしさをもっと理解すべきだ。」と述べている。
台湾人は自分の国家に対し自信をもつべきだ。そうすることで、しっかりと立ち上がり、前に向かって進むことができるだろう。
訳者:ゴダ
他にも、台湾のネットには自由や民主を讃える内容が多く掲載されていました。
身近に中国や香港の例があるため台湾社会の素晴らしさを噛みしめることができるのでしょう。
国連の幸福度ランキングに対する私の感想。台湾在住10年目の視点から語ります。
台湾で生活している私が「台湾の幸福度25位」について考えた
私は台湾に長く住んで台湾人の他者への寛容さは日本との比にならないと感じています。
例えば、老人・子ども・妊婦などに親切にするところ、自分と違う人を排除しないところなどは日本と大きく違う点です。
台湾は確かに低賃金であり日本や韓国と比べると経済的には豊かではありません。
ただ、生活必需品の物価は低く税金もそこまで高くないため実は生活にゆとりがあります。
親と同居する人も多く酒やタバコの習慣もそこまでないため可処分所得が多いのです。
これらを総合すると確かに台湾は住みやすい場所と言えます。
私が世界一幸福な国・デンマークに留学して思ったこと
私は過去にデンマーク留学をしていました。
デンマークは人口500万人ほどの小国ですが、世界一幸福な国として知られています。
なぜデンマークはこんなにも幸福なのでしょうか?
まず、所得が高く(日本人の1.5倍金持ち)、医療費はすべて無料で、学費は大学含めすべて無料で、老後の生活費もすべて保証されているなど、お金に関する安心感がすごいです。
また、これは私がデンマークで生活して感じたことですが、街中での広告がすごく少ないのです。
「英語やれ」「出会え」「結婚しろ」「家買え」「脱毛しろ」「毛を伸ばせ」みたいな雑音が聞こえません。
確かに、私はデンマーク語ができないから雑音が耳に入ってこなかったのかもしれません。
しかし、それにしてもデンマークでは広告やアナウンスが少ないんです。
これは語学力は関係なく街を歩くとすぐに気づきます。
人は他者との比較により卑屈になり不幸を感じるものです。
デンマークでは不幸に感じることが少ないと私は分析します。
デンマーク人は自分にとって本当に大切なことにフォーカスして生きてる印象でした。
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