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台湾の刮痧(かっさ)は熱中症に効く激痛の民間療法!効果はいかに?
どうも〜、台湾在住のゴダ(@oogoda1)です。
先日「刮痧(かっさ)」をしました。
「刮痧(かっさ)」とは、熱中症(夏バテ)のときに行う台湾の民間療法です。
肩や背中の血流を正し体調を整えるとのことなのですが・・・
これが痛くて、見た目もエグくてなかなかクセのある治療法なんですよね。笑
私はこれまで何度も刮痧してますがいまだにあの痛さには慣れません。
ユニークな療法であり話題性があると思ったので今回記事にしてみました。
※「刮痧」は中国語では「guā shā」と発音します。カタカナ読みだと「グアサー」です。
※当記事はグロテスク(?)な画像を含んでいます。注意して読んでください。
台湾の民間療法「刮痧(かっさ)」の簡単な解説と方法
刮痧(かっさ)は中国の伝統的な民間療法です。
刮痧をすることで熱中症(夏バテ)を解消できると言われています。
方法はとってもシンプル。
まず、肩や背中にマッサージオイルや保湿クリームを塗ります。
次に、ふちが滑らかなスプーン、コイン、牛角骨などで肩や背中を何度もこすります。
(台湾では「刮痧板(かっさプレート)」などと呼びます)
すると、こすった箇所に赤い発疹「痧」があらわれます。
「痧」は排泄物や不純物が滞留している箇所であり、血流が悪化していることを意味します。
「痧」を何度もこすることで血流を改善し、体調を整えることができると考えられています。
台湾の民間療法「刮痧(かっさ)」のタブー
以下のような場合は刮痧ができません。
- 傷口や感染症口がある
- 出血する病気
- 重病
- 骨折
- 伝染性皮膚病
- 伝播性皮膚病
- 年配者や体の弱い人
- 空腹時
- 妊娠中
- 生理中
- 刮痧が怖い、刮痧アレルギー
かっさは肌を何度も力強くこする行為です。
刺激的な療法になるため、基本的に肌や体が弱い人には向いていません。
というわけで私は上記タブーには当てはまらなかったため、早速かっさすることに。笑
台湾の民間療法「刮痧(かっさ)」にトライ!
※ここからはややグロい画像が表示されます。
4月下旬。
台湾の気温は32度に達し、わたしは体の不調をうったえました。
私「頭が痛い!体がダルイ!」
台湾人は熱中症のエキスパートです。
熱帯の島「台湾」で生まれた嫁は、これまで何度も熱中症にかかっています。
わたしの症状を聞き、一瞬で熱中症だと察知しました。
嫁「オトウサンニ刮痧シテモラオウ」
というわけで早速お義父さんに刮痧してもらうことに。
実は私もこれまで何度も熱中症になっていて、その度に刮痧してるんですよね・・・。
刮痧はとても痛く、できれば避けたいイベントの1つであります。
私「あぁ、また刮痧しなければいけないのかぁ」
もちろん刮痧を拒否ることもできたんですよ?
でも、相手の善意を踏みにじるのも違うじゃないですか?
しかも、刮痧をすると毎回体が楽になる気がするんですよねぇ。
だから毎回「まぁいいかな」という感じで流されちゃうんです。笑
というわけでお義父さんに刮痧してもらいました!
![刮痧中の私](https://oogodamasataka.com/wp-content/uploads/2019/05/IMG_4948-300x225.jpg)
刮痧中の私
お義父さんの手に隠れてますが、湯飲みで刮痧してます。
ゴリゴリゴリゴリ・・・
痛い、痛すぎる。
「ウワァー!」だの「ぎゃー!」だの、何度も奇声を発しながらひたすら我慢します。笑
![刮痧すると赤い発疹ができる](https://oogodamasataka.com/wp-content/uploads/2019/05/IMG_4950-300x225.jpg)
刮痧すると赤い発疹ができる
アザのように見えますが、よく見ると、赤いブツブツがたくさん出現してますよね?
これこそが「痧」と呼ばれる老廃物の箇所です!血流がとどこおっている箇所らしいです!
![背中全体も刮痧する](https://oogodamasataka.com/wp-content/uploads/2019/05/IMG_4951-300x225.jpg)
背中全体も刮痧する
肩の次は背中全体です。
う〜ん、こうして改めて見ると、とてつもなくグロいですねぇ。笑
![刮痧が終わった](https://oogodamasataka.com/wp-content/uploads/2019/05/IMG_4953-300x225.jpg)
刮痧が終わった
お義父さんは毎回「介」の字になるように刮痧をします。
お義父さんいわくお義父さんの周りはみんな「介」の字になるように刮痧していたそうな。
小さい時から周囲が「介」の字を書くのを見ていたので「介」を書くのが習慣になったんだとか。
なお、ネットで画像検索すると「介」以外の刮痧も目にします。
人によってやり方は様々なのでしょうね。
![刮痧チラ見せ](https://oogodamasataka.com/wp-content/uploads/2019/05/IMG_4954-300x225.jpg)
刮痧チラ見せ
服を着ていても刮痧の痕が見えてしまいます。
日本にいたら「ケガ大丈夫?」となりそうですよね。
でも台湾では「ケガ大丈夫?」とはなりません。
みんな刮痧を知っているので「刮痧したんだね」くらいにしか思われません。
ちなみに刮痧の痕は2〜4日くらいで消えてなくなります。
長くは残らないので安心してください。笑
現代医学は刮痧をどう見ているのか?
以下は、2011年に英文医学誌「Pain Medicine」が発表した内容です。
慢性頸部疾患がある24の患者に対して1度だけ刮痧を行い、1週間後にその効果を計測しました。
その結果、刮痧により頸部の痛みが軽減され、頸部機能が向上されることが分かりました。
しかし、長期的な効果を知るには更なる研究が必要であり、現在は結論が出せないとしています。
頸部の痛みに対する効果は、おそらく刮痧部位との微小循環の上昇が関係していると考えられています。
元データ:Wikipedia中国語
台湾で「刮痧(かっさ)」ができる場所
刮痧は中国医学の病院やマッサージ店でもすることができます。
料金は平均で200〜300元程度。
刮痧に興味がある方は、近場のマッサージ店を訪れてみてください。
メニュー表に「刮痧」とあれば確実にできるでしょう!
また、メニューにない場合でも、言えばやってくれるかもしれません。
(人によって技術の良し悪しはあるようです。)
刮痧のアイテム「刮痧板(かっさプレート)」は台湾で簡単に手に入るよ
台湾のスーパー、市場、夜市などでは、簡単にかっさプレートを買うことができます。
料金はピンキリで、安いものだと100元前後からあることも。
安っぽいプラスチックで作られたものだったり、綺麗な石で作られたものだったり、品質は本当に様々です。
あまり安いものを購入すると途中で壊れてしまう可能性もあります。
旅行時に良さそうなものがあったら、買ってみるのもアリでしょうね。
また、実は日本のアマゾンで普通に買えちゃったりします。
私もちょこっと検索しただけなので品質は良く分かりませんが。
興味がある方は一度のぞいてみてくださいね。
それでは今回はこのへんで。
また次回お会いしましょう!
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