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【中国語文法】否定文「不」と「沒」の使い分け

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こんにちは、ゴダです。

わたしは現在、オンラインで台湾中国語教室を運営しています。

授業を始めてまだ2ヶ月間しか経っていませんが、授業のたびにいろんな質問をいただきます。

そして文法の説明をしているうちに、学習者がつまずきやすい文法が分かってきました。

今回の「不と沒の違い」も学習者がつまずきやすいポイントの一つです。

というわけで今後は【かゆいところに手が届くゴダの中国語文法シリーズ】に文法の解説記事を貯めていきます。

中国語に興味のある人はぜひぜひ読んでみてくださいね。

この文章を読んでほしい人

→中国語を勉強している人(初級向け)

→中国語の否定表現が知りたい人

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中国語の否定文について

基本的には「不(bù)」や「沒(méi)」を使って中国語の否定文を作ることができます。

ただし「不」と「沒」には使い分けがあります。

要するに、「不」と「沒」は使い方も意味も異なるというわけです。

例えば、

「彼女は結婚しない。」

「彼女は結婚していない。」

は似てるように見えるけど、意味が全然違います。

前者は彼女は結婚したくないと解釈できますし、なんらかの理由があってあえて結婚しないとも解釈できます。

また後者は、単純に結婚をまだしていないという事実を述べています。

そして、これら二つの文を中国語にすると、前者が「不」の否定文で後者が「沒」の否定文になります。

このように、中国語では意味によって「不」と「沒」の使い分けが変わってきます。

これだけ聞くとすっごく難しいように聞こえるかもしれません。

しかし何度も繰り返し例文を見たり練習をすることで、ちょっとずつ慣れていきます。

では、早速例文を見ていきましょう!

「不」の使い方あれこれ

では、まずは「不」の使い方からご説明していきましょう。

意思上の否定

これは上の例文でもやったやつです。

「不」を動詞の前に置くことで、意思上の否定文を作ることができます。

我不結婚。(わたしは結婚しない。)

你不學英文。(あなたは英語を勉強しない。)

他不吃飯。(彼はご飯を食べない。)

どうでしょうか?

全ての文が、なんらかの理由で意思的に否定していることが分かります。

このように、「不」には意思的に(選択的に)しないことを表すことができます。

なお、この「不」は、過去、現在、未来の文に使うことができます。

つまり、過去、現在、未来の事柄に関して、意思的な否定を表すことができるというわけです。

習慣や普遍的事実の否定

次に、「不」は習慣や普遍的事実も否定することができます。

回教徒不吃豬肉。(イスラム教徒は豚肉を食べない。)

你早上不刷牙。(あなたは朝、歯を磨かない。)

他不喝酒。(彼は酒を飲まない。)

この通り、「不」は習慣や普遍的事実の否定を表すことができます。

未来の否定

未来文の否定形として「不」を使うこともできます。

明天不下雨。(明日は雨が降らない。)

我下個月不參加宴會。(わたしは来月飲み会に行かない。)

我後天不上課。(わたしは明後日授業に出ない。)

ただし、一つ目の例文に関しては明確に未来文の否定形だということが分かりますが、二つ目と三つ目は意思的に否定している文である可能性もあります。

(つまり、「飲み会に行きたくないから行かない」「授業に出たくないから出ない」というニュアンスがある可能性がある、ということ。)

これに関しては文脈から推測したり、会話しているのであれば意思的にも否定しているのかどうかをもう一度確認するなどして判断することができます。

形容詞の否定

「不」を使って形容詞の否定文を作ることができます。

這個辣椒不辣。(この唐辛子は辛くない。)

這裡的水很不乾淨。(ここの水は清潔ではない。)

你的房間不小。(あなたの部屋は小さくない。)

この通り、原則として形容詞の否定は「不+形容詞」で作られますが、台湾では「沒有+形容詞」という言い方も聞くことがあります。

ですが、これは正しい中国語ではありません。

というのも、台湾語には「沒有+形容詞」という言い方があり、多くの台湾人は中国語をしゃべっている時にも台湾語の文法でしゃべってしまうことがあります。

ですので台湾では「沒有+形容詞」という言い方を耳にしますが、これは中国語にはない文法なので参考書や辞書を調べても出てきません。(もちろん中国人も言いません。)

助動詞の否定

助動詞というのは、動詞に別の意味を加える語のことをいいます。

有名なところでいうと「喜歡(xǐ huān)」がありますね。

これは「好き」という意味なんですが、動詞の前に置いて「〜することが好き」というように、動詞に「好き」という意味を加えることができます。

具体的には、

我喜歡運動。(わたしは運動が好きです。)

というように使うことができます。

そして、もしこの文の否定形を作りたいなら、「喜歡」の前に「不」を置くことになります。

我不喜歡運動。(わたしは運動が好きではありません。)

この時注意したいのが、「喜歡」は「沒」を使って否定することができないということです。

つまり、「喜歡」は必ず「不」を使って否定することになるのです。

ただし、助動詞には「〜を予定している」という意味の「打算(dǎ suàn)」という語があり、「打算」は「不」を使っても「沒」を使っても否定文を作ることができます。

このように助動詞によって「不」しか使えないものと「不」も「沒」も両方使えるものがあるので、注意が必要です。

固定表現に使われている

以下の固定表現では「不」と「沒」の使い分けはありません。

常に一つのかたまりとして使われる固定の表現となります。

不好意思。(すみません)

不客氣。(遠慮しないで。)

また、これは成語やことわざにも同じことが言えます。

文不對題(答えが質問とちぐはぐである)

百聞不如一見(百聞は一見にしかず)

単語の中にも見られることがあります。

不鏽鋼(ステンレス)

これらは固定された表現なので「不」の部分を「沒」にかえることはできません。

「沒」の使い方あれこれ

次に「沒」の使い方についてです。

※「沒」は「沒有」としてもよい。

過去の動作や事実の否定

「不」が過去・現在・未来に使えたのに対し、「沒」は過去の否定に使われます。

他今天沒有上班。(彼は今日仕事に行かなかった。)

我今天早上沒吃早餐。(わたしは今朝、朝食をとらなかった。)

古代埃及人沒有發明飛機。(古代エジプト人は飛行機を発明しなかった。)

この通り「沒」を使った否定文は過去の動作や事実の否定を表します。

「まだ〜してない」

これも過去の否定に分類されるかもしれませんが、意味がやや異なるので別枠で紹介させていただきました。

「まだ〜してない」というニュアンスを表すときも「沒」を使うことができます。

なお、このとき「還沒(hái méi)」とすることが多いです。

我還沒打掃房間。(わたしはまだ部屋を掃除していない。)

媽媽還沒準備出門。(母はまだ家を出る準備をしていない。)

還沒到2018年。(まだ2018年になってない。)

経験の否定

「動詞+過」で「〜したことがある」という経験の文を作ることができます。

そして「沒」を使うことで経験の否定形を作ることができます。

我沒有喜歡過那個女孩。(わたしはあの女性を好きになったことはない。)

他沒有工作過。(彼は仕事をしたことがない。)

瑞士沒有被侵略過。(スイスは侵略されたことがない。)

ちなみに「喜歡(好き)」は基本的には過去のことでも「不」を使って否定文を作りますが、上記のように経験の否定をする場合だけは「沒有喜歡過」としなければなりません。

ちょっとイレギュラーですが、「喜歡(好き)」は日常でよく使う言葉なのでこれを機に覚えてくださいね。

助動詞の否定

中国語にはたくさんの助動詞がありますが、そのほとんどが「不」を使って否定形を作ります。

ただ上でも紹介しましたが、日常でよく使うところで言うと「打算(つもり)」は「沒」を使って否定形を作ることができます。

このとき、意味は「〜するつもりはなかった」になります。

我沒打算買鞋子。(靴を買うつもりはなかった。)

それから、「敢(gǎn)」(〜する勇気がある)に関しても「不」と「沒」のどちらも使うことができます。

このとき、意味は「〜する勇気がなかった」になります。

我沒敢跟他要名片。(わたしは彼と名刺交換する勇気がなかった。)

固定表現に使われている

「不」と同じように「沒」を用いた固定表現もたくさん存在します。

沒關係。(関係ない。/気にしないで。)

沒問題。(問題ない。)

沒辦法。(どうしようもない。)

もちろん「沒」を用いた成語も存在します。

これらは固定表現なので「沒」の部分を「不」にかえることはできません。

最後に

今回の内容は初級レベルの文法ですが、とても奥が深いです。

また、理解できても会話で使いこなすのは難しいため、繰り返し練習をする必要があります。

会話の練習をする場合は、ネイティブの人か中国語が上手な日本人を見つけることをお勧めします。

参考記事:かゆいところに手が届くゴダの中国語文法シリーズ

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