どうも〜、ゴダです。
台湾では4年ごとに総統選挙(大統領選挙)があり、次回は2024年に投票が行われます。
来年の選挙なのに、台湾のニュースはすでにこの話題で大盛り上がりです。
というのも、最近、立候補者が少しずつ確定してきたからです。
まだ立候補者が最終確定とは限らず、これから増えたり変更となる可能性はあります。
しかし主要な政党の立候補者は出揃ってきました。
というわけで当記事では現段階の立候補者の紹介をしていきます。
台湾の政治に詳しくない人向けに書いたので、詳細を知りたい方は中国語の記事を検索してみてくださいね。
2024年 台湾総統選挙 立候補者
①賴清德(民進党)

賴清德
<基本データ>
生年月日: 1959年10月6日
出生地: 新北市万里区
配偶者: Wu Mei-ju (1986年から)
子女: Lai Ting-yu
前職: 中華民国行政院院長 (2017年–2019年)、台南市長(二期)など
現職: 中華民国副総統 2020年から(総統は蔡英文)
学歴: 成功大学 (1991年)、 Taipei Municipal Jianguo High School (1979年)、 台湾大学、 Harvard T.H. Chan School of Public Health
新北市出身であり、元々は成功大学やハーバード大学で医学を学んだ内科医です。
現在は民進党のホープと呼ばれています。
明確に台湾独立を主張しており、民進党支持者が多い台南市で市長を務めたこともあります。
また親日派であることでも知られており、度々日本を訪問したり、日本との友好を主張するなどしています。
②侯友宜(中国国民党)

侯友宜
<基本データ>
出生地: 嘉義県朴子市
生年月日: 1957年6月7日
子女: Hou Nai-Wei、 Hou Nai-Jia
政党: 中国国民党
学歴: 中央警察大学 (2005年)、 国立嘉義高級中学
現職: 新北市長 2018年から
前職: 新北市長 (2015年–2016年)、 Deputy Mayor of New Taipei (2010年–2018年)
嘉義県出身であり、父親は国民党軍の軍人である外省人です。
警察大学の校長や警察署署長を務めてきた犯罪のエキスパートです。
父親が国民党の軍人であり、親戚に上海人がいることなどから、過去に中国との繋がりをアピールするような発言をしたことがあります。
③柯文哲(民衆党)

柯文哲
<基本データ>
生年月日: 1959年8月6日
出生地: 新竹市
政党: 台湾民衆党
配偶者: 陳佩琪 (1991年から)
子女: Ko Fu-jung、 Ko Fu-yao、 Ko Fu-hsuan
学歴: 台湾大学 (1994年–2002年)、 台湾大学 (1979年–1986年)
前職:台北市長(2014年から2022年)
新竹市出身であり、祖父は日本統治時代に教師を務めていた内省人です。
自身は台湾大学医学部を卒業し、台湾大学付属病院で外科医として長年働いてきました。
2014年には無所属で台北市長に当選し、2018年にも台北市長(二期目)に当選しました。
なお、国際関係については、中国、アメリカ、日本など各国に対して友好的な態度をとっています。
2023年5月現在の各候補者の支持率
2023年5月17日に中国国民党が公表した調査結果によると、賴清德(民進党)30.4%、侯友宜(中国国民党)25.43%、柯文哲(民衆党)25.27%となっていることが分かりました。
この調査は中国国民党によるものなので、おそらく中国国民党寄りの人々を対象に調査をしており、中国国民党に有利な結果となっている可能性があります。
それにも関わらずライバルの賴清德が頭一つ抜けてリードしており、賴清德が支持されていることが分かります。
実は、他の調査結果を見ても、だいたい賴清德がリードする形となっています。
過去の傾向からして中台関係が不安定な時期は独立派の民進党が強い傾向があり、これは私の推測になりますが、今回もそのような民意が反映されていると思われます。(もちろん、賴清德個人の魅力もありますが)
台湾総統選の最大の焦点は中台関係
これはもう毎回のことなので特に新鮮な点はないのですが、2024年の総統選も最大の焦点は中台関係となります。
中国が台湾併合を目論んでいる限り、この傾向は変わらないでしょう。
国として存続できないと、他のことを議論しても意味ないですからね。
台湾の政治にあまり詳しくないという方は、以下だけ覚えておけばとりあえずOKです。
- 民進党は台湾独立派。ただし、中国を刺激しないよう独立を強く主張しない人もいる。
- 中国国民党は親中派。ただし、基本的には主権をもった中華民国としての存続を主張している。
- 民衆党は2019年8月6日に中華民国台北市の柯文哲市長により結成された政党であり、民進党及び中国国民党に対する第三勢力と言われている。
- 中国が台湾に対して強硬な態度(台湾を武力統一すると脅すなど)をとった場合、次期総統選で独立派の民進党が有利になる傾向がある。
- ただその一方で、台湾人にも生活があり、中国でのビジネスを円滑に進めるため、親中派である中国国民党を支持する層もいる。(中国で仕事をしている国際企業社員や公務員に支持者が多い)
- 地域別でいうと、嘉義、台南、高雄、屏東は民進党が強い傾向があり、台北、新北、桃園、新竹、台中、花蓮、台東、離島などは中国国民党が強い傾向がある。
ちょっと長くなってしまいましたが、とりあえず上記を知っておけばニュースが読みやすくなります。
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