どうも〜、ゴダです。
今回は台湾人がアメリカで始めた新しいビジネスのご紹介です。
会社名は「Yo-Kai Express(優豈)」。
「Yo-Kai」は日本語の「妖怪」から来ています。
では、肝心のビジネス内容はどのようなものでしょうか?
はたして日本と関係があるのでしょうか?
早速詳細を見ていきましょう!
台湾人がアメリカ・シリコンバレーで起業した「Yo-Kai Express(優豈)」とは?
Yo-Kai Expressは台湾人の林志鴻(アンディ・リン)が2016年に米国シリコンバレーで創業した会社です。
ビジネス内容はその場で調理してくれる日本ラーメンの自販機での販売です。
冒頭にも書きましたが、社名の「Yo-Kai」は日本語の「妖怪」から来ています。
妖怪のように神出鬼没にいつでもどこでもおいしい食事をお届けするという理念だそうです。
日本は自販機大国であり国内には400万台の自販機があります。
しかし米国など多くの国では自販機は普及しておらず、そこに目をつけて米国で自販機ビジネスを始めました。
米国の忙しいビジネスマンがいつでも素早く廉価で熱々の料理を食べられるということで人気になりました。
現在はラーメンにとどまらず丼ものやパスタも提供しています。
現時点で累計20万食を売り上げており米国内に54の自販機が設置されています。
Yo-Kai Expressのビジネスモデル(料金、調理法、設置場所)
アメリカでのYo-Kaiの価格は一食11〜12ドルです。
2022年10月末のレートだと1620〜1770円なので日本人は高いと感じるかもしれません。
しかし現在アメリカの物価は高く、カリフォルニアの繁華街では外食が一人3000〜5000円します。
米国人にとってYo-Kaiはそこまで高いとは言えないのです。
日本の繁華街では飲食店やコンビニや自販機を目にしないことがないです。
しかしアメリカの国土は広く、飲食店やコンビニまでの距離が遠いことがあります。
こうした事情によりシリコンバレーでこの自販機が受け入れられました。
また、90秒で調理してくれる点が忙しいビジネスマンのニーズにマッチしました。
日本では当たり前のことでも場所を変えたら価値が上がったいい例です。
なお、現在シリコンバレー以外にテキサス、アリゾナ、フロリダにも設置されています。
Yo-Kai Expressの次の狙いは日本市場!自販機大国でどう戦うか?
Yo-Kaiの次の狙いは日本市場です。
実は羽田空港第2ターミナルに日本1号機が、首都高速道路芝浦サービスエリアに日本2号機がすでに設置されています。(関東在住の方は探してみてください笑)
これから日本国内の大手企業、学校、空港、ホテル、駅、病院などにどんどん展開していく予定とのことですので、ちょっとずつ知名度が上がっていくことでしょう。
日本での販売価格はラーメン一杯790円〜です。
しかし日本の繁華街には安くて美味しい飲食店がたくさんありコンビニもたくさんあります。
はたして自販機790円という価格でどこまで売上を伸ばすことができるのでしょうか?
私個人としては日本で自販機790円は厳しいんじゃない?と思います。
だって日本はお店のラーメンが800〜1000円で食べられますからね・・・
Yo-Kaiは日本の次にヨーロッパや香港を目指す!
Yo-Kaiは日本の次にヨーロッパ(英国、仏、独、蘭など)や香港に進出する予定です。
先ほど「日本で自販機790円は厳しいんじゃない?」と書きましたが、ヨーロッパや香港であれば成功する可能性はあるでしょう。
私は過去にデンマークに住んでいたのですが、デンマークでラーメンを食べたら一杯2000円はしました。
現在は物価が高くなっているのでラーメン価格もさらに高くなっていることでしょう。(2500円とか?)
さらにヨーロッパは日本ほど飲食店が多くなく、便利なコンビニも少ないです。
欧州の繁華街で11ドル前後でパパッと本格ラーメンが買えるとなると勝算はあるでしょう。
ちなみに香港に関しては成功するかどうか分かりません。
香港はレストランもコンビニも非常に多く、美味しい日本ラーメン店もたくさんあります。
そのため香港人は自販機のラーメンなんて食べないような気がします。
しかし香港は人口が非常に多く日本食の人気もものすごいです。
香港でYo-Kaiが大成功をおさめる可能性はゼロではないでしょう。
最後に(ゴダの感想)
味は食べていないので分かりませんが、アメリカで台湾人が日本食ビジネスを始めたということで「台湾人にやられた!」という気持ちになりました。
日本食は世界でブームになって久しく、現在もまだまだ人気が衰えません。台湾では寿司やラーメン店に連日行列ができています。
ただ単に「海外で日本食の店を出す」のではなく、Uberのようにデリバリーにしたり、Yo-Kaiのように自販機にしてみたり、色々できることがあると思いました。
同じ日本食でも、ちょっとコンセプトや方法を変えるだけで、これまでとは全く違ったビジネスモデルになるのが面白いですね。
参照記事:馬斯克都喊讚的拉麵自販機!Yo-Kai Express 如何前進拉麵大國日本,攻佔消費者的心?
参照記事:Yo-Kai Express Dishes Out Delicious Ramen Bowls (and Accepts Airline Vouchers)
Yo-Kaiの公式ホームページ:Yo-Kai Express(日本語)
コメント