
【中国語文法】「有」と「在」の違い
どうも〜、ゴダ(@oogoda1)です。
中国語学習者さんの疑問を丁寧に解説しています。
今回は中国語学習者がつまづきやすい「有」と「在」の違いです。
これらは意味も使い方も似ていてこんがらがりやすいです。
日常的によく使う表現なので使えるようになりましょう!
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【中国語文法】「有」と「在」の違い
違い①:基本的な使い方
まずは、「有」と「在」の基本的な使い方を見てみましょう。
「(場所)+有+(人/物)」・・・「(場所)に(人/物)が(いる/ある)」
「(人/物)+在+(場所)」・・・「(人/物)が(場所)に(いる/ある)」
「有」と「在」は、どちらも「いる」「ある」という意味です。
もう少しくわしく違いを説明すると、「有」は所有を、「在」は所在を表します。
「有」と「在」の文の作り方は異なり、(場所)と(人/物)を置く位置が逆となります。
例文を見てみましょう。
這裡 有 一隻貓。(ここに一匹の猫がいる。)
我的貓 在 這裡。(私の猫はここにいる。)
繰り返しになりますが、
「有」の文では、(場所)が前で、(人/物)が後ろです。
「在」の文では、(人/物)が前で、(場所)が後ろです。
まずは、「有」と「在」の位置をしっかり覚えましょう。
違い②:「有」の後ろには不特定なものを置く
一般的に「有」の後ろには「不特定の人/物」「未知の人/物」を置きます。
例文を見てみましょう。
山上 有 三個男生。(山の上に三人の男がいる。)
後面 有 一棵樹。(後ろに一本の木がある。)
このように「三人の男」や「一本の木」など、不特定の人や物がきます。
もちろん例外がありますが、まずは基礎の形を覚えましょう。
何事もまずは基礎を理解してからです。
違い③:「在」の前には特定のものを置く
一般的に「在」の前には「特定の人/物」「既知の人/物」を置きます。
例文を見てみましょう。
他 在 日本。(彼は日本にいます。)
我的貓 在 桌子上。(私の猫は机の上にいます。)
那本書 在 書架上。(あの本は本棚の上にあります。)
このように「彼」「私の猫」「あの本」のように、特定できる人/物や知ってる人/物がきます。
具体的には、代名詞、固有名詞、我的・你的・他的、這・那のことです。
これらの語は特定できる人/物ということですので、「在」を使うことになります。
ただ、これについても例外があります。
つまり、「三人の男」や「一本の木」など、不特定の人や物でも「在」を使うことができるのです。
これも、今のところは「そういうこともあるんだな」くらいの認識でOKです。
まずは冒頭で説明した”「在」の前には「特定の人/物」「既知の人/物」を置く”という基礎を頭に入れておきましょう。
【中国語文法】「有」と「在」の注意事項
注意事項①:場所が一般名詞の場合、名詞に「上」か「裡」をつける
場所が一般名詞の場合、名詞に「上」か「裡」をつけます。
牆上 有 一隻蚊子。(壁には一匹の蚊がいる。)
桌子上 有 三根香蕉。(机の上には三本のバナナがある。)
抽屜裡 有 很多筆。(引き出しの中にはたくさんのペンがある。)
「上」は上にあることを意味し、「裡」は中にあることを意味します。
「抽屜裡」は「引き出しの中」という意味です。
これを「抽屜上」にすると「引き出しの上」という意味になるので、これでは変です。
意味が変にならないことを意識しつつ、「上」を加えるか「裡」を加えるかを判断しましょう。
(これをマスターするのに一番いい方法は、たくさんの例文を見て、正しいパターンを知ることです。)
學校(裡) 有 很大的游泳池。(学校には大きなプールがあります。)
我的媽媽 在 公園(裡)。(私の母は公園にいます。)
ただし「學校」や「公園」のような場所を意味する一般名詞の後ろには、「上」や「裡」をつけなくてもOKです。
你的家 在 高雄。(あなたの家は高雄にあります。)
台灣 有 夜市。(台湾には夜市があります。)
また、名詞が固有名詞の場合は「上」と「裡」をつけません。
つまり「高雄裡」や「台灣上」のようにはしません。
注意事項②:「有」と「在」を併用することもある
実は「有」と「在」を併用することもあります。
例文を見てみましょう。
有 三個女孩 在 房間裡。(三人の女の子が部屋にいる。)
在 路上 有 一隻狗。(路上には一匹の犬がいる。)
「有」と「在」を併用した場合「在」の前に不特定の人/物を置くことができます。
このように「有」と「在」には例外事項があるので全てを理解するのは難しいです。
初学者は「有」と「在」の併用を完璧に理解しようとせずまずは基礎を理解してください。
(会話で使っているうちに次第に理解できます。)
【中国語文法】「有」と「在」の違い まとめ
今回の内容は覚えることは多くないけど複雑だと思います。
最後に頭がこんがらがっている人向けに今回の内容をまとめます。
「(場所)+有+(人/物)」・・・「(場所)に(人/物)が(いる/ある)」
「(人/物)+在+(場所)」・・・「(人/物)が(場所)に(いる/ある)」
まずは上の公式を頭に入れましょう。
これが「有」と「在」の基礎です。
「有」の後ろに来る人/物 ・・・不特定の人/物
「在」の前に来る人/物 ・・・特定の人/物
次に、上の事項を覚えておきましょう。
ここまで出来て入れば、とりあえずはネイティブに意味を伝えることができます。
これら事項をしっかり押さえて、「有」と「在」を攻略しましょう!
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