どうもゴダ(@oogoda1)です
留学の準備というと、ビザの申請や生活用品の買い揃え、英語の勉強というイメージが強いですよね。
でも、実はそれらはあまり重要ではないんです。
こう書くと「いやいや、ビザも荷物も語学力も大切でしょ!」とツッコミをいただいてしまうかもしれません。
もちろん確かにそうですが、ビザなんてものはちょっと書類揃えて大使館に行くだけですし、生活用品は現地でも買うことができます。
言語も「習うより慣れろ」な部分もあるので最悪準備していなくても大丈夫です。
では留学前の準備で本当に大切なことは何なのでしょうか?
それは「歴史や政治や文化などに興味を持つ」ことです。
なぜ留学するのにこんなことを知っておく必要があるのでしょうか?
これは私が実際に台湾に住んで感じたことですが海外で生活すると外国人との間で歴史や政治の話になることが多いんです。
もちろん日本についても聞かれることが多いので歴史や政治や文化などを知ってると役に立ちます。
また語学学校で日本について発表する機会もあるでしょうから「日本のことなんて分からな~い」ではあまりにも恥ずかしいです。
もう子どもではないし外国に行ったら日本代表として見られます。
日本や世界のことを知っていた方がいいのです。
シリアスな話題を避ける日本人
台湾留学初期、学生寮で留学生パーティがありました。
あの頃の私は初対面の場では政治や宗教の話は避けるものだと思っていました。
パーティの時にアメリカ人留学生から「なぜ台湾に留学に来たの?」ときかれて、「台湾の料理が好きだから来た」って無難に答えたんですよね。
(本当は私は台湾と中国の関係や、台湾の日本統治時代にとても興味がありました。)
しかし自分では無難に答えたつもりが、逆になぜか雰囲気は悪くなってしまったんですよね。
そのアメリカ人は大学でアジア政治を専攻していて、台湾留学では中国語と国際政治経済を学んでいるようでした。
そういうシリアスというか有意義な話がしたかったのでしょうが、私が日本人の感覚でつい無難な答えをしてしまったので、その後はうまく会話が続かず。
偶然このアメリカ人が政治経済に興味を持ってる人だったのかもしれません。
外国人が全てこのアメリカ人学生のようであるはずはないでしょう。
ですがこの時私は、初対面だからって「台湾料理が好き」という表面的な返答をしてしまったことを恥じ、今後は遠慮せずに本当のことを言おうと決めました。
この時の経験から、普段から世の中のことに興味を持っていないと、いざという時に会話できないと思いました。
世の中に興味を持っていないと機会損失をする
この通り、普段から歴史や政治に興味がないと、留学してからけっこう苦戦します。
これらの分野はそもそも学校で9年~12年かけてゆっくり学ぶものだからです。
海外で外国人と接してみて初めて「俺は今まで何をして生きてきたんだろう」と後悔する人が多いです。
西洋人もアジア人も、基本的には勉強しないと大学卒業できないのでめちゃめちゃ勉強しています。
専門分野についても一般教養についても知ってることは多いです。
一方、日本の大学生が留学する場合はすでに大学受験から数年経ってるし、そもそも普段から勉強全然してないので、一般教養的な知識がないです。
これがFラン大学ならもっと悲惨です。
なぜならFラン大学の学生はもともと勉強なんてしたことがないからです。
外国人から「戦後の日本はなんで驚異的なスピードで復興できたの?」とか聞かれても「えっと、分からない」と答えるしかないでしょう。
人によっては美味しい食物や異性の話だけしてればいいかもしれません。
毎日がなんとなく楽しければそれでいいのかもしれません。
ですが、外国人の友達はあなたがどういう人なのかを常に見ているし、自分では気づけないだけで「この人、何も知らないな」と思われて、ありえないくらい機会損失しているかもしれないのです。
海外で起きることは貴重な体験ばかりなので、どんどん人に会ったり、いろんな場所に行くべきです。
外国人の友達から「この人に友達紹介しても意味がないな」とか「この人を美術館に連れてっても意味ないな」と思われたらめちゃめちゃもったいないですよね。
自国の歴史を完璧に理解してから留学しろとは言いませんが、せめて中学校レベル+αくらいの知識を持って海外に行きたいですよね。
池上彰を読んで政経の知識を得る
そこでおすすめなのが池上彰氏の本です。
池上彰氏の本を読むと、歴史、政治、宗教、文化について幅広く知ることができます。
私も池上彰氏の本はたくさん読みましたが海外生活では本当に役に立ちました。
そこで以下では私が読んでよかった本を紹介していきます。
「そうだったのか!日本現代史」集英社文庫
この本は買って正解でした。
現代史って中学でも高校でも三年生の終わりごろにやるし、けっこう忘れちゃってるんですよね。
内容は今のニュースに直結してることが多いし、海外で生活してて質問されるようなことばかり。
特に海外ではアジア人学生と戦争の話になることも多いので、向こうは興味があるのにこっちは全然知らないとなると、「日本の学校はこんな大切なことを教えてないの!?」って驚かれて時には馬鹿にされる危険性も。
海外でのコミュニケーションのために現代史の理解はマストです。
また、現代史を理解してると時事ニュースも理解しやすくなります。まさに一石二鳥!
あまり知られていない国会議員の仕事内容とか近年も話題に上がる安保条約についても詳しく書いてあります。
これを機に日本の現代史を理解しましょう。
「そうだったのか!アメリカ」(集英社文庫)
「そうだったのか!日本現代史」と同じシリーズ。
このシリーズは優しく解説することが目的なので、誰でも理解できてオススメ。
アメリカはいまだに世界一の大国であり、他国への影響力は大きく、何かと話題に上がることが多いです。
アメリカのことは知っておいても損はないので、ぜひ読んでおきたい一冊でしょう。
「そうだったのか!中国」(集英社文庫)
同じシリーズ三連続ですみません…(笑)
だっていいシリーズなんだもん。
さて、中国は今や世界第二位の経済大国。ニュースも毎日中国のことを聞かない日はないくらいです。
非常に注目度の高い中国ですが、高校で世界史を選択していない人は実は中国のことはあまり知らないのでは?
また、中国の若者の英語勉強熱はすごく、金持ちも増えているため、海外には必ずと行っていいほど中国人留学生がいます。
国際社会で中国人を避けることはできなくなってきています・
これを機に中国のことを知ってしまいましょう。
なお、この本は主に戦後史について書かれています。
「もういちど読む 山川 日本史」(山川出版社)
この本は池上彰シリーズではないんですが、歴史を復習するにはとてもいい内容でした。
山川出版社と言えば高校歴史教科書で有名。
そしてこの本は高校教科書としてでなく、社会人がもう一度おさらいできるように書かれた歴史解説本です。
この一冊を読んでおけば日本史のおさらいは完璧と言えるでしょう。
「もういちど読む 山川 世界史」(山川出版社)
これも山川から出版されている同じシリーズの世界史版。
いわずもがな、世界史版の内容も非常に充実していました。
上で紹介した五冊を全部読むのは大変でしょう。
ここではこのうちの日本史と世界史に関する本を2冊チョイスして読むことをオススメします。(中国語留学する人は「そうだったのか!中国」を入れるといいでしょう)
もちろん留学先には政治経済や歴史に興味がある外国人ばかりいるわけではありません。
ですが「日本」に興味がある外国人は多いのでやはり自国のことくらいは知っておいた方がいいです。
まとめ
・留学前に世界と日本について勉強すること。特に日本について外国人から質問される可能性は高く、知らないとチャンスを失ってしまうこともある。
・私は初対面で政治の話をするのはよくないと思い、アメリカ人に対し「台湾料理が美味しいから台湾に来た」と言ってしまった。結果は散々で、それ以降そのアメリカ人と会話は弾まなかった。ただし、海外ではどんな話をしてもいいというわけではないと思うので、ここでコミュニケーションスキルが問われるだろう。
・池上彰の解説の分かりやすさはすごい。彼の書いた本を一度手に取って読んでみてほしい。
・高校歴史教科書の出版社・山川出版の本も分かりやすい。ぜひご一読を。
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コメント
コメント一覧 (2件)
はじめまして!
「外国人と会話する時は政治や宗教、人種や戦争などに関する話題はタブー」
といまだにほざく教材やブログに嫌気がさしてましたが、まともな意見をおっしゃる経験者の方がいてよかったです。
私の欧米出身の仲間は初対面でも政治や社会的なトピックに関して議論や意見交換する人が多いですが、日本人はそういう話題になるとほとんど必ずと言っていいほど入ってきませんね。
そもそも知識がないのかもしれないし、議論のスキルがないのかもしれない。
「外国人から政治の話を振られてた時のために基本知識と意見は備えておきましょう」とハッキリ言ってくれる英会話教材が増えればいいのにと思います。
Nkさま
初めまして。ゴダです。
おっしゃる通り、議論のスキルも語学力もない日本人は多いでしょうね。
でもだからと言って避けて通れる訳ではないので、それなりの準備は必要だと思ってます。
外国にいると政治や宗教の話になることが多いです。だからNkさんのおっしゃる通り、「普段から基本知識と英語力(他の言語でもいいですが)をつけるべき」とはっきり言う英語教師や教材が出てくるべきですよね。