どうも〜、ゴダです。
先日、こんなニュースが台湾メディアを賑わせました。
“日本人一家、台湾の空港税関にて約550万円を没収される”
10/18、松山国際空港にて財政部關務署台北關が日本人旅行客から約550万円を没収した。台湾にはマネーロンダリング防止法があり、大量の現金持ち込みについては事前申告が必要となる。
参考記事:日籍一家三口 帶千萬日圓來台未申報沒收
この規定を知らない方はしっかり覚えておきましょう。
今回はこのニュースを深掘りしていきます。
日本人一家、台湾の空港税関にて約550万円を没収される
10月18日、日本人の三人家族が台北松山国際空港に降り立ちました。
渡航の目的は台湾移住です。
この家族は移住資金として日本円1000万円を現金で持ち込んでいました。
しかし、台湾にはマネーロンダリング防止法があり1人1万米ドルまでしか外貨を持ち込むことができません。
事前申告していない場合、空港の税関で1人1万米ドルを超える部分の現金が没収されてしまいます。
不運なことに現在は円安が進行しています。
没収時のレートは1万米ドル=約150万円でした。
つまり、この家族は3人だったので3人合計で450万円までしか持ち込めないということになります。
結果、この450万円を超えた部分(=550万円)が全て没収されてしまったのです。
台湾に持ち込み禁止 or 持ち込みに注意が必要なもの
では、この際なので他に禁止されているものについてまとめます。
- 台湾元:1人につき10万元を超える部分は没収
- 外貨:1人につき1万米ドルを超える部分は没収
- 人民元:1人につき2万人民元を超える部分は没収(離台時に返却される)
- 宝石:1人につき50万台湾元相当の価値のダイヤモンド、プラチナ、その他宝石は要申告
- 酒:1人につき1リットルまで
- タバコ:1人につきタバコ200本または葉巻1ポンド(454g)まで
- 食品:生野菜(いちごケーキ、いちご大福なども含む)、生ミルク(粉ミルクなど包装されているものは可)、植物の種子、肉類、肉製品、胚芽米などは持ち込み禁止。特に肉類(生肉だけでなくソーセージや肉入りのインスタントヌードルも含む)に関しては20万元の罰金。
他にも薬、本やCDなどの著作物、家電などにも規制があります。
しかし、旅行者が滞在中に使用する程度の常識的な量であれば問題ありません。
(同じ本を数十冊も持ち込むなど旅行時の使用目的を逸脱した異常な量は検査されます)
最後に
台湾に長らく住んでいますが、こうしたニュースは現地でちらほら聞きます。
数年前には肉入りのカップラーメンを持ち込んで20万元の罰金になったという話を聞きました。
ちなみに、台北税関によると今年は9月までで既に54件の現金の申告漏れが報告されているようです。
没収額の総計は約1660万台湾元であり、これは10月末時点のレートでおよそ7500万円にのぼります。
日本人であろうが問答無用で罰金になりますので十分に注意してください。
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