どうも〜、台湾在住のゴダ(@oogoda1)です。
2019年6月現在、台湾南部でデング熱が流行ってます。
デング熱は台湾で毎年感染が確認されている病気です。
旅行客も感染する可能性が十分あるため注意が必要です。
というわけで今回はデング熱の症状や予防法についてお話ししていきます。
デング熱とは?(感染経路、症状、死亡率、潜伏期間)
デング熱の感染経路
デング熱は蚊に刺されることによって感染する疾患です。
デング熱の症状
デング熱は急激な発熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が見られます。(熱は40度以上になることも)
通常、発症後2~7日で解熱し、発疹は解熱時期に出現します。
デング熱患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。
デング熱の死亡率
デング熱にかかった人は、ほとんどの場合、問題なく順調に回復します。
治療せずに死亡に至る割合は1 – 5%で、適切な治療を行えば、その割合は1%を下回ります。
しかし、重症例における死亡率は26%に及びます。
デング熱の潜伏期間
デング熱の潜伏期間は3日から14日であり、ほとんどの場合は4日から7日となります。
3〜4日間の短期旅行の場合、旅行中ではなく日本に帰国してから発症するということですね。
参照:厚生労働省
台湾のデング熱、主にどの地域で感染者が出てる?
皆様を驚かせてしまいますが、毎年台湾全土で感染が確認されてます。
確認のため、台灣2019登革熱地圖のサイトを開いてみましょう。
2019年6月7日時点で、すでに台湾全土で171件確認されてるみたいですね。
さらに、赤枠の部分で地域を切り替えると分かりますが、田舎より都市部での感染例が多いようです。
つまり、台北や高雄のような都市部でも安心できず、旅行者も感染の可能性があるということです。
台湾の毎年のデング熱感染者数と2015年の大流行
登革熱/屈公病 防治工作指引に毎年の感染者数がのっていました。(台湾は一番右です)
2013年〜2017年の感染者数は以下の通り。
2013年:860人
2014年:15732人
2015年:43784人
2016年:744人
2017年:343人
見ての通り、2015年に爆発的な流行がありました。(2014年もなかなか多い)
2015年は台湾にいたので、当時の状況をしっかりと覚えていますよ。
台南でデング熱が大流行し、連日メディアを騒がせていました。
参考:2015年臺南市登革熱疫情(2015年台南市デング熱の感染状況)
この時は毎月数千人が入院し、合計で200名以上亡くなるほどだったんですよ。
台湾南部ではかなり大きな問題となっていました。
また、2019年6月現在は高雄でデング熱が流行しています。
この通り、台湾では毎年数百人単位で感染者が出ており、時に大流行もします。
デング熱の予防と治療
デング熱の予防と治療に関する情報をまとめました。
デング熱は、世界中の熱帯及び亜熱帯地域でみられます。そして、そのほとんどが都市部、準都市部でみられます。
→デング熱を避けたい場合、南国に行かないのがベストです。でも台湾に行きたいですよね。
現在、デング・ウイルスの伝播を制御し予防する唯一の方法は、媒介する蚊の駆除に努めることです。以下のような方法があります。
- 環境の管理と改善により、産卵環境から蚊を閉め出すこと
- 固形廃棄物を適切に処理し、人工的に人が作り上げた生育場所を取り除くこと
- 毎週、家庭の貯水容器の蓋を行い、空にし、清掃すること
- 屋外の貯水容器に適切な殺虫剤を用いること
- 網戸、長袖の衣服、殺虫剤で処理した物資、蚊取り線香、噴霧器など、家庭での防護対策を実施すること
- 媒介する蚊の制御を続けるために、地域社会の参加と動員を向上させること
- 流行期には、媒介する蚊の緊急制御方法のひとつとして、殺虫剤の空中散布を行うこと
- 感染制御への介入の効果を評価するために、積極的に媒介昆虫の監視とその調査活動を行う必要性が認識されること
→旅行客にできることは「長袖を着る」「防虫スプレーをする」「蚊取り線香を焚く」です。とにかく蚊に刺されないようにするのが大切ですね。
デング熱には特異的な治療法はありません。
重症型デング熱は、疾患の影響や進展に関して経験のある医師や看護師による医療処置によって救命でき、20%以上の致死率を1%未満に減少させることができます。重症型デング熱の治療では、患者の体液量の管理が重要となります。
→万が一デング熱にかかってしまった場合はすぐに病院に行きましょう。適切な治療を行えば死亡率は1%以下になります。
台湾旅行で覚えておきたいデング熱まとめ
- デング熱は蚊に刺されることによって感染する病気
- 感染すると高熱が出て、腹痛や頭痛などをともなう
- まれに重症化し、死亡率もぐっと上がる
- 台湾全土で毎年感染例があり、観光客も感染の可能性がある
- 予防法は蚊に刺されないようにするのが一番(長袖、防虫スプレー、蚊取り線香)
- デング熱にかかったら、すぐに病院に行きましょう
- 早期に適切な治療をしたら、20%以上の致死率を1%未満に減少させることができます
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