台湾の野党「民衆党」で、新しく6人の国会議員(立法委員)が誕生しましたが、その中の一人、李貞秀氏を巡って問題が起きています。
中国出身者が台湾の国会議員に
李貞秀氏は中国の湖南省で生まれ、台湾人と結婚して30年以上前から台湾で暮らしています。今回、政党のルールによって繰り上げで国会議員になりました。
「中国籍を捨てるべき」という法律
台湾の法律(国籍法)では、「公務員や国会議員になるなら、外国の国籍を捨てなければならない」と規定されていますが、今回李氏は中国政府から国籍の放棄を拒否されました。
-
台湾の規定: 「中国籍を持ったままだと中国の法律に従う義務が残ってしまう。だから中国籍を捨てるべき。」
-
李氏の状態: 「中国籍の放棄を申請したが中国政府に拒否された。捨てたくても捨てられない。」
「法律」と「現実」の板挟み
これまでにも中国出身で台湾籍を取った人はたくさんいますが、中国の国籍を完全に捨てる手続きに成功した人は一人もいないと言われています。ただ、これまで中国出身で台湾籍を取った人は政治家ではありませんでした。私も中国出身の台湾人の知り合いはいますが、今も台湾人として普通に暮らしています。
今回李氏は台湾の国会議員になるということで問題が複雑化しています。このままでは国会議員を続けることができない可能性が出てきています。
柯文哲「中国出身の配偶者は外国人ではない」
民衆党の柯文哲主席は、台湾の憲法および「両岸人民関係条例」に基づけば、中国出身者は「外国人」ではないと主張しまし。そのため、他国の国籍保持者のように「外国籍の放棄」を求めるのは法的に矛盾しており、政府は国民を追い詰めるべきではないと述べました。
この柯文哲氏の論理に対し、林智群弁護士はSNSで「その理屈なら習近平も台湾人と結婚して台湾の総統選(大統領選)に出馬できてしまうのか」と皮肉を交えて批判しました。「中華人民共和国の人は中華民国(台湾)の人ではない」という現実は明確であり、二重国籍の問題を曖昧にすべきではないと主張しています。
台湾ネットユーザーの反応
ネット上では「国家の安全保障上のリスクがある」と懸念する声や、「法の支配を破壊する行為だ」とする批判的な意見が多く見られます。言い換えると、台湾の法律の抜け穴を利用して、中国人を台湾の政界に潜り込ませて、台湾を内側からコントロールする作戦であることを、危惧している台湾人がたくさんいると言うことです。
中国による台湾への工作活動は日本以上に活発であり、危険な状態に陥っています。

コメント