どうも〜、ゴダです。
先日、IMF(国際通貨基金)が2022年の一人当たりGDPを発表しました。
発表によると、台湾は初めて日本を抜き、韓国も19年ぶりに抜いたとのことです。
今回は日本人にとって少し悲しいニュースをお伝えしていければと思います。
最初に:一人当たりGDPとは?
国内総生産(GDP)は、企業が商品を製造したり、工場を建てたり、売買したり、国民が商品を買ったり、さまざまなサービスを受けたり等、国内で使われたお金の総計のことです。
この国内総生産(GDP)をその国の人口で割ると、一人当たりGDPを算出することができます。
一般的に、一人当たりGDPを見ることでその国の経済的豊かさが分かると言われています。
2022年、台湾人の一人当たりGDPが日韓を超え東アジアトップに
①台湾:35,510米ドル
②日本:34,360米ドル
③韓国:33,590米ドル
東アジアでは一位が台湾、二位が日本、三位が韓国という結果になりました。
とはいえ僅差なので横並びと言った方がしっくりきますけどね。
つい10年前まで日本は韓国の2倍、台湾の2.5倍だったので、切なくなってしまいます。
【参考】2022年の一人当たりGDP上位国は以下の通りです。
- ルクセンブルク:127,670米ドル
- アイルランド:102,220米ドル
- ノルウェイ:92,650米ドル
- スイス:92,430米ドル
- カタール:82,890米ドル
※上位国はだいたい日本の3倍です。
なぜ日本の一人当たりGDPは下がり、台湾に抜かされてしまったのか?
直接的な原因は以下の三つがあると、私個人は考えています。
- 日本円が安くなり、米ドルベースで抜かれてしまった
- 日本は高齢化が進んでいるので、一人当たりGDPが低く算出されている
- 日本経済が低成長の間に、台湾はせっせと成長し続けた
上記三つにつき、以下でかる〜く深掘りします。
日本円が安くなり、米ドルベースで抜かれてしまった
一人当たりGDPは米ドルに換算するのが普通です。
日本は2022年に入ってから円安が進んでいるため、米ドルに換算すると低くなるのです。
<例>
400万円の年収を別々の為替レートで計算してみた
・1ドル=100円のとき(円高時) → 4万米ドル
・1ドル=150円のとき(円安時) → 2.66万米ドル
円安時には米ドル換算でこんなにも少なくなってしまいました!
台湾ドルは日本円ほど安くなっていないので、今回のような逆転現象が起きました。
日本は高齢化が進んでいるので、一人当たりGDPが低く算出されている
一人当たりGDPは、国内総生産を人口で割って計算します。
つまり、何も生産していない老人(というと言い方が悪いですが)も一緒に計算します。
日本は高齢者が非常に多いため、一人当たりの数値が低く出ているのです。
しかし、台湾も韓国も10〜20年経つと日本のように高齢者が増えると言われています。
台湾と韓国はこれから一人当たりGDPが停滞するかもしれません。
日本経済が低成長の間に、台湾はせっせと成長し続けた
日本の経済成長率は毎年1%代ですが、台湾と韓国は2〜3%となっています。
つまり、日本はそもそも経済が成長していないということです。
個人的にはこれが日本にとって一番大きな問題かと思っています。
円安は一時的でありいずれまた高くなっていく可能性があります。
高齢化は台湾にも韓国にも平等に訪れます。
しかし経済の低成長だけはちょっと残念に感じます。
日本人は真面目に働くし、製品やサービスのクオリティも依然高いです。
なぜ日本の成長が止まっちゃってるのか不思議でなりません。
台湾経済は半導体企業が引っ張っている
現在、台湾の半導体産業はものすごい成長を遂げています。
日本を含む西側諸国の製品は台湾なしにはあり得ないと言えるほどです。
先日のニュースによると、台湾No.1の半導体ファウンドリ企業「台積電(TSMC)」の最新の決算では粗利率が60%を超えたようです。
粗利率60%と言われてもピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。簡単に言うと、めっちゃめちゃ稼いでいます。笑
台湾は半導体関連の産業が発達しており、半導体分野ではついに韓国サムスンを完全に抜いています。
こうした産業が台湾全体の経済を牽引しており、台湾ドル高も要因となり、今回一人当たりGDPで日本を抜いたのです。
逆を言うと、半導体産業が不調になると台湾経済も危ないと言えます。
果たして台湾の半導体企業の好調はいつまで続くのでしょうか?
参考記事:半導體顯神威!IMF:台灣人均GDP將超日韓,東亞第一
参考記事:台積電Q3毛利率衝破60%!每股大賺10.83元創新高(粗利率60%の記事)
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