どうも〜、ゴダ(@oogoda1)です。
私は高雄の中山大学で1年9ヶ月ほど語学留学していました。
また、嫁が台湾師範大学の中国語センターの講師だったり、
友人に台湾留学経験者が多いことから、
台湾の語学学校事情はそこそこ知ってるつもりです。
というわけで今回は台湾の主要な中国語センターについてまとめました。
台湾で中国語留学をしたい人の参考になれば幸いです。
この文章はこんな人に向いてます自分で語学学校に申し込んで留学する人(日本の大学などの交換留学制度を利用しない人)
はじめに → 台湾の中国語学校を選ぶ基準
はじめに台湾の中国語学校を選ぶ基準をまとめました。
どの語学学校にすればいいか分からない人は以下に留意して学校を探しましょう。
→台北以外にも語学学校はある。留学予算、病院の有無、都市の発展度などを考慮し、自分に合った場所に留学しよう。
→予算内かどうか。淡江大学など、学校によってはかなり安い。
→各語学学校で学期の期間が異なる。自身の留学プランに合わせて選ぼう。
→日本人が多くてもOKか。
→学生が多い学校は先生の数も多い。先生の選択肢は多い方がいい。(語学学校にはクラスをチェンジできる制度がある/一部ないところもある)
→留学初期に自分でアパートを探すのは大変。入寮できると楽。
※先生の質について・・・中国語学校は先生の入れ替わりが激しいため「この学校は先生の質がいい」と断定しにくい。ただし、台湾師範大学のような大型の学校は先生の数が多く、レベルの高い先生を見つけることも難しくない。
台湾のおすすめな中国語語学学校まとめ
台湾師範大学(台北)
台湾最大の中国語センター。
毎年70ヶ国から5,000人以上の留学生が来ている。
学生全体に対する日本人の割合は約3割。
語学留学生でも寮の利用ができるが、部屋の数が少ないため入寮できないこともある。
家賃は2人部屋で1ヶ月4,200元、1人部屋で1ヶ月7,100元。
また、台北駅から3駅の古亭駅に位置し、古亭駅からは徒歩7分である。
インテンシブクラス、レギュラークラス、個人クラスの3種類から選択できる。
インテンシブクラスはレギュラークラスの1.5倍のスピードで授業が進む。
公式ホームページ(日本語)
費用
授業 | 毎週時間数 | 人数 | 学季クラス (新台幣) |
---|---|---|---|
レギュラークラス A | 10時間の授業と5時間の補助授業 | 6-10人 | 26,400元 |
レギュラークラス B | 13-20人 | 21,600元 | |
インテンシブクラス A | 15時間の授業 | 6-9人 | 36,000元 |
インテンシブクラス B | 13-20人 | 28,800元 |
**レギュラークラスBとインテンシブクラスBは2018年秋季から開講
期間
台湾師範大学の授業は1学期3ヶ月。
学季 | 時間 | 申請締切日(ビザ申請が必要な場合) | 申請締切日(ビザが不要な場合) |
---|---|---|---|
2020 春季クラス | 2020/03/01~ 2020/05/31 | 2020/01/15 | 2020/02/14 |
2020 夏季クラス | 2020/06/01~ 2020/08/31 | 2020/04/15 | 2020/05/14 |
2020 秋季クラス | 2020/09/01~ 2020/11/30 | 2020/07/15 | 2020/08/14 |
2020 冬季クラス | 2020/12/01~ 2021/02/29 | 2020/10/15 | 2020/11/13 |
以下はわたしが台湾師範大学を訪問した時の記事です。
台湾師範大学の雰囲気が伝わるかと思うので、ぜひご覧ください。
台湾大学(台北)
2000年に開学した語学センター。
学生は毎期150名ほどで、日本人も多い。
語学留学生でも寮の利用が可能。
家賃は2人部屋で1ヶ月4,900元、1人部屋で1ヶ月7,400元。
台北駅から4駅のMRT科技大樓駅に位置。駅からは歩いて11分。
公式ホームページ(中国語・英語)
費用
授業 | 時間 | 学費 |
レギュラークラス春〜秋(5〜7人) | 週15時間 | 40,000元 |
レギュラークラス冬(5〜7人) | 週15時間 | 34,100元 |
個人レッスン | 1クラス | 600元 |
期間
旧正月の関係上、冬季のみ期間が短い。(そのぶん学費も安い)
学期 | 期間 |
2020年春季クラス | 2020/03/02 〜 2020/05/22 |
2020年夏季クラス | 2020/06/01 〜 2020/08/21 |
2020年秋季クラス | 2020/08/31 〜 2020/11/20 |
2020年冬季クラス | 2020/11/30 〜 2021/02/05 |
淡江大学(台北)
淡江大学の中国語センターは台北駅から3駅の東門駅に位置する。
東門駅からは徒歩5分ほど。
留学生は図書室や自習室などが利用できる。
寮はないので自分で部屋を探す必要がある。
学費が安く、最短3週間から受講ができるのが特徴。
公式ホームページ(日本語)
費用
淡江大学は15週間で28,000元。台湾の中国語学校のなかでは安い水準だ。
授業 | 時間 | 学費 |
1日3時間コース(10〜15人) | 週15時間 | 15週間で28,000元 |
個人レッスン | 1時間 | 600元 |
※1対2レッスン、1対3レッスンなど、少人数授業も可能。
期間
淡江大学には学期がなく、毎月月初から授業を開始することができる。
ただし、申し込み日は開講日の4週間前となっているので注意しよう。
中国文化大学(台北)
都心の落ち着いた語学センター。
「大安森林公園」という台北最大規模の公園が近くにある。
寮は無いため、自分で部屋を探さなくてはならない。
台湾師範大学に比べると学生や講師が少なく、日本人も少なめ。
学費が安い。
公式ホームページ(日本語)
費用
授業 | 時間 | 学費 |
レギュラークラス(6〜12人) | 週15時間 | 3ヶ月で27,000元 |
レギュラークラス(6〜12人) | 週15時間 | 1ヶ月で13,000元 |
個人レッスン | 1時間 | 600元〜 |
※中国文化大学は、早期申請割引や長期就学者割引がある。詳しくは以下のリンクを参照。
期間
中国文化大学の授業は毎月頭に開学している。
留学期間が調整しにくい人には便利だ。
逢甲大学(台中)
逢甲大学は台中の有名私立大学。
本科生は理系が有名であり男子生徒が多め。
台中駅や新幹線台中駅からはバスで15〜20分ほど離れている。
周囲には有名な夜市があり、商店も大病院もある。
生活は便利で非常に賑やかな学生街といえる。
ここの中国語センターは1975年に設立されその歴史は長い。
台湾中部では最も規模の大きな中国語センターである。
語学留学生でも寮に住むことができる。1人部屋で1ヶ月5,000元。
公式ホームページ(日本語)
費用
授業 | 時間 | 学費 |
レギュラークラス | 週15時間 | 3ヶ月で25,000元 |
レギュラークラス | 週15時間 | 6ヶ月で49,500元 |
レギュラークラス | 週15時間 | 9ヶ月で73,500元 |
※次学期開始の1ヶ月前までに次期の学費を納めればNT$500の割引となる。
※ホームページには個人レッスンに関する記載なし。
期間
学期 | 期間 |
春季クラス | 03/05 〜 05/31 |
夏季クラス | 06/05 〜 08/31 |
秋季クラス | 09/05 〜 11/30 |
冬季クラス | 12/05 〜 02/28 |
※毎年同じ日にちにスタートする。
成功大学(台南)
台湾の大学ランキングで常にトップ5に入る名門国立大学。
日本でいうと旧帝国大学のような大学であり、本科生は非常に優秀。
台南駅のすぐ裏にあり交通の便は抜群。
環境も広々としており過ごしやすい。
近所には飲食店が立ち並び、台南中心地へのアクセスもいい。
語学留学生でも寮に住むことができる。
成功大学の寮は全部で4箇所。
家賃はそれぞれ異なる。
二人部屋で3,400元、一人部屋で6,000元前後。
期間および費用
成功大学は季節によって期間と学費が異なる。
授業・期間 | 時間 | 学費 |
2020年春季クラス(6〜12人)
3月16日 〜 6月5日 |
週15時間 | 3ヶ月で31,100元 |
2020年夏季クラス(6〜12人)
6月22日 〜 8月28日 |
週15時間 | 3ヶ月で28,300元 |
2020年秋季クラス(6〜12人)
9月14日 〜 11月27日 |
週15時間 | 3ヶ月で31,100元 |
2020年冬季クラス(6〜12人)
未発表 |
未発表 | 未発表 |
※マンツーマン授業は春、秋が15週で56,000元。夏、冬が15週で51,000元。
※夏季集中コースもある(中国語:暑期密集班)。夏のあいだ1ヶ月間、1.5倍のスピードで授業を行う。
中山大学(高雄)
私が1年9ヶ月を過ごした大学。
台湾を代表する有名国立大学であり、企業管理学部や海洋学部が有名。
環境は海と山に囲まれており、自然が多いのが特徴だ。
キャンパス内には大学が所有するビーチがあり泳ぐこともできる。
高雄駅から最寄りの西子湾駅までは10分ほどで、西子湾駅からは徒歩7分。
語学留学生でも入寮可能。基本的には二人部屋で、家賃は3ヶ月12,000元。
学生数は全部で120名程度。わりと小規模。
費用
授業 | 時間 | 学費 |
レギュラークラス(5〜10人) | 週15時間 | 3ヶ月で29,700元 |
個人レッスン | 1回2時間から、毎週最低2時間以上 | 650元/1時間 |
2人レッスン(学生2、先生1) | 1回2時間から、毎週最低4時間以上 | 一人360元/1時間 |
※中山大学の料金体系はやや複雑。台湾国内からの申し込みと海外からの申し込みで学費が変わる。詳細は以下のリンクを参照。
期間
学期 | 期間 |
2020年春季クラス | 2020/03/09 〜 2020/05/29 |
2020年夏季クラス | 2020/06/08 〜 2020/08/25 |
2020年秋季クラス | 2020/09/07 〜 2020/11/25 |
2020年冬季クラス | 2020/12/02 〜 2021/02/26 |
※7/6から8/14の6週間、夏季集中コースも行われる。(週25時間)
その他
以下はわたしが中山大学に通った経験を書いた記事です。
中山大学のリアルな雰囲気が伝わるよう書きました。
高雄師範大学(高雄)
高雄の市街地に位置している。
周辺環境は便利で、高雄市内の各所へのアクセスも抜群。
大規模な教育大学だが中国語センターは小規模。
語学留学生も寮に住むことができる。
家賃は4人部屋で3ヶ月4,000〜6,000元、2人部屋で3ヶ月5,140元、1人部屋で3ヶ月7,106元。
公式ホームページ(中国語・英語)
期間および費用
授業・期間 | 時間 | 学費 |
2020年春季クラス
3月2日 〜 5月15日 |
週15時間 | 12週間174時間で29,210元 |
2020年夏季クラス
6月1日 〜 8月14日 |
週15時間 | 12週間174時間で29,210元 |
2020年秋季クラス
8月31日 〜 11月21日 |
週15時間 | 12週間171時間で28,715元 |
2020年冬季クラス
11月30日 〜 2021年2月19日 (暫定) |
週15時間 | 12週間162時間で27,230元 |
※個別レッスンは10時間で6,500元、20時間で10,500元。
※最初の学期は上記料金だが、次学期も継続する場合は安くなる。詳しくは以下のリンクを参照。
費用詳細(ページ内の「班別/課程名稱」をクリックすると表示されます)
文藻外語大学(高雄)
台湾南部の有名な外国語大学。
日本語学科が存在するため、台湾人の本科生と交流することもできる。
周辺には百貨店や夜市があり、かなり賑やかなエリアとなっている。
語学留学生でも寮の利用は可能。家賃は4人部屋で3ヶ月13,000元。(4人部屋のみ)
費用
授業 | 時間 | 学費 |
レギュラークラス | 週15時間、計11週間 | 28,050元 |
個人レッスン | 最低週2時間から始められる | 時間によって異なる。
例:平日の午前に20コマで10,400元 |
期間
レギュラークラスは1年で4学期。
それぞれ3月、6月、9月、12月にスタート。
毎週15時間授業をし、合計で11週間となる。
授業は月から金の9:10〜12:00。
その他の中国語学校
上で紹介した以外にも、台湾にはたくさんの中国語学校があります。
台北であれば国語日報、TLI、輔仁大学、台北教育大学などが有名です。
また、桃園や嘉義のような地方都市にも中国語センターは存在します。
言ってしまえば、台湾中どこでも中国語を勉強することが可能です。
地方都市であれば日本人が少ないし、学費や物価も安い傾向にあります。
そのような環境で中国語をがっつり勉強するのも悪くないでしょう。
台湾の中国語学校への申し込みの流れ
次に、台湾の中国語学校の入学申請の流れを説明します。
台湾の中国語学校への手続き
ここでは、台湾師範大学を例にしてみました。
語学学校への申し込みの流れはどこもだいたい同じです。
他の語学学校に申し込む場合も以下を参考にできます。
しかし、学校によっては申請方法に細かい違いがあります。
各学校のホームページをしっかり確認しましょう。
なお、申し込みをしても、語学学校からの返信が遅いことがあります。
また、ビザの取得に時間がかかることもあります。
だから留学の準備は時間をかけて確実にこなしましょう。
入学予定日の3ヶ月前から申請手続きを始めると安心です。
これだけの時間があれば、不手際があっても余裕をもって対処できますからね。
※以下、台湾師範大学の入学手続を参照しました。
①入学申請
台湾師範大学ではオンライン申請か書類申請を選ぶことができます。
(語学学校によってはどちらか一つの場合もある。)
その際、同時に以下の書類の提出もしなければなりません。
・高校もしくは高校同等以上の学歴を証明できる文書のコピー
・パスポートのコピー
・残高証明
語学学校が上記の書類を受け取ったら、入学許可証(ビザ申請時に使います)が送付されます。
②学費の納付
入学許可証が送付されてきたら、台湾師範大学はオンライン納付システムから学費を納付します。
ただ、学校によってはオンライン納付システムがありません。銀行に行って学校指定の銀行口座に海外送金をする必要があります。
③入学登録
入学許可証に記載された登録日に学校に行き、入学登録手続をします。
台湾語学留学ビザの手続き
台湾は90日以内であればビザなしでも滞在できます。
ですので、90日以内の短期留学の場合はビザを申請する必要はありません。
しかし、90日を超える場合は、台北駐日経済文化代表処でビザの申請を行う必要があります。
台北駐日経済文化代表処は東京、横浜、大阪、福岡、那覇、札幌にしかないので注意してください。
(わたしは愛知在住だったので、わざわざ大阪まで行きました。なんで名古屋にないの!)
ビザの申請には語学学校の入学許可証が必要です。順番的には語学学校の入学申請が先です。
台北駐日経済文化代表処に提出するものは以下の通りです。
・パスポート(残存期限が6ケ月以上のもの)
・ビザ申請書(※註)
・写真2枚(4cm×5cm、申請日前6ケ月以内に撮ったもの)
・帰国用の航空(乗船)券或は次の目的地への航空(乗船)券
・査証手数料(台北駐日経済文化代表処で払う)
・入学許可書(語学学校から送付されたもの)
・銀行残高証明
※注意 ビザ申請書に関して
ビザ申請書はあらかじめネット上で登録をしておく必要があります。
ビザ申請webサイトにアクセスし、必要事項を記入したら最後に【送出】をクリックし、プリントアウトした後に署名欄に本人がサインして台北駐日経済文化代表処に持っていかなければなりません。
台湾の中国語学校の一般的なレベル分け
中国語学校の一般的なクラス分けは以下の通りです。
初級1、初級2、初級3(ここまでで9ヶ月)
中級1、中級2、中級3(ここまでで1年6ヶ月)
上級1、上級2、上級3(ここまでで2年3ヶ月)
※各レベル約3ヶ月
1年やれば「日常会話が可能な中級レベル」に達します。
2年やれば「専門的な文書が読める上級レベル」に達します。
ちなみに、仕事で日中翻訳ができるラインは1年〜1年半であり、台湾の大学に本科生入学できるラインも1年〜1年半です。
今後中国語を使って何をしたいかを考えながら学習計画を立てましょう。
また、台湾の中国語学校には台湾語のクラスもあります。
台湾人相手に台湾語をしゃべると、心の距離がグッと縮まります。
特に南部人や年配者は台湾語が好きなので、台湾語を使うとすぐ仲良くなれるでしょう。笑
(わたしは台湾語が全然できないので、心の距離が縮まりにくい。笑)
最後に
語学上達のコツは、正確に発音と文法を理解し回数をこなすことです。
膨大な時間を要するので継続的に努力できるモチベーションが一番大切です。
極論「中国語が上手になりたい」という意志さえあればどこの語学学校でもいいでしょう。
しかし、やはり学校の周辺環境、学費、立地など、より自分に適した環境というものはあります。
各中国語センターの特徴を調べ、どこで勉強するかじっくり考えることは重要です。
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