どうも〜、台湾人と結婚したゴダ(@oogoda1)です。
先日、嫁のお父さんの実家・澎湖に行きました。
澎湖は台湾の離島であり、台湾の伝統家屋がたくさん残っています。
そしてなんと嫁のお父さんのご実家も伝統家屋の様式でした。
というわけで今回は嫁のお父さんのご実家の内部を公開します。
昔の台湾人の暮らしに興味がある方はぜひご一読ください。
※ここで紹介する古い家屋は「四合院」というものです。
台湾や中国の伝統家屋「四合院」「三合院」とは?
まずはじめに「四合院・三合院とは?」から説明していきます。
まず四合院から。
上の写真が四合院です。
四方が壁で囲われていて、全体が口の字型になっています。
密閉されていますが、中庭があるので息苦しくはなく開放的です。
次に、上の写真が三合院です。
三合院はコの字型をしており、周りを三つの壁に囲まれています。
四合院に比べてプライベートが守られている感じはしませんが、開放感はあります。
なお、三合院や四合院はもともとは中国北部の伝統的な建築と言われています。
そして、台湾の田舎には今でもたくさんの三合院や四合院が残っています。
特に今回訪れた台湾の離島・澎湖にはたくさん残ってました。
画像元→民宅建築
台湾の古い住宅「四合院」の内部を取材してみた♪写真付き
解説ばかりでもつまらないので、さっそく嫁のお父さんの実家内部を見ていきましょう。
まずは全体図をノートに書いてみました。笑
手書きでちょっと汚いですが、参考にしてください。笑
①四合院の入口
風水の関係上、正面入口は南向きにします。
よって春聯(門を囲うように貼られてる文字)は日に焼けて白くなりがちなんだとか。
実家の春聯も元々は赤かったのですが、今はしっかり白くなってしまってます。
(嫁のお婆ちゃんが「白くなったから新しいのに貼り替えなきゃ」って言ってましたw)
②小さな空間
正面入口をくぐると、中庭の前に小さな空間があります。
この空間の左右には小さな部屋が二つありました。
③部屋1と部屋2
ぱっと見、物置のように見えますが・・・
中には4畳ほどの小さな部屋があり、
ベッド、タンス、本棚などがありました。
本棚には古い本がぎっしり。
ここは都会(台湾本土)に出ていった息子さんが住んでいたとのことです。
④中庭と屋根上
屋根に登って、上から中庭を撮ってみました。
中庭は日向ぼっこしたり、おしゃべりしたり、洗濯物を干したりできるスペースとなってました。(家族の憩いのスペースですね)
嫁と一緒に屋根に登ってみました。
(写真中の赤い服の人が嫁ですw)
お婆ちゃんによると、この海の向こうは福建省とのこと!
家主さんの畑がすぐそばにありました。
そしてやっぱりおきまりの井戸!
いやー、澎湖に来てから、やたらと井戸を目にするんですよね。
澎湖は小さな離島であり、川もほどんとありません。
よって、昔は淡水を得るには井戸を掘るしかなかったそうです。
現在は大きな浄水処理場が西嶼島にあって、そこで海水を水道水に変えて供給しています。
⑤キッチン
このキッチンは昔は息子さんの部屋だったそうです。
でもみんな都会(台湾本島)に出ていってしまったので、今では改装してキッチンにしたんだとか。
そうそう、今回澎湖の郊外で思ったのが「かなり過疎ってるな〜」ってことですね。
郊外は空き家がとにかく多くてビックリしました。
てことは、もしかしたら澎湖の郊外には安く住めるのかもしれませんね!
⑥居間
居間には先祖の仏壇が置いてあり、お婆ちゃんから「ブログに載せないで」と言われました。
でも居間のドアならいいとのことだったので、この写真をチョイス!
ちなみにドアの上にある小さな仏壇は天の神様をまつるものだそうです。
澎湖の伝統的な住宅では、
居間入って突き当たり → 先祖の仏壇
居間のドア側 → 天の神様の仏壇
という感じで祀(まつ)っているそうです。
ちなみに居間の左右にある部屋3・部屋4には侵入できませんでした。
これらの部屋は今でもお婆ちゃんが住んでいるので、プライバシー的な観点からやめておきました。
※上の写真は全部許可とってます!
澎湖で見かけた四合院・三合院ギャラリー
ここまでは嫁のお父さんのご実家を紹介してきました。
以下では、私が澎湖で見たその他の四合院・三合院を紹介します。
台湾本土では見られないような、伝統的な家屋がそこには広がっていました。
澎湖サイハテの外垵漁港にあった四合院です。
生活感があり、まだ人が住んでいる様子でした。
これは大池漁港にあった四合院。
家の前に植物が並べられており、しっかり管理されてました。
きっとここも今でも人が住んでいます。
こちらは大池漁港にあったもの。
過疎って廃墟になってしまっています。
これは保安宮付近の四合院です。
見ての通り、これも廃墟です。
四合院の再利用
観光地・遺跡としての四合院の再利用
台湾本土の都市部では四合院を探すのは難しいです。
ですが、なかには行政が保存・管理して観光地になっている場所もあります。
例えば、以下のような場所が有名であり、観光することができます。
上で紹介したのはいずれも昔の豪族の家です。
嫁のお父さんの実家とは違い、かなり豪華です。
庶民的な感じはしませんが、観光できるのは有難いですよね。
宿としての四合院の再利用(台湾と中国のホテル)
台湾には泊まれる四合院もたくさんあります!
①懷古驛棧民宿 (台湾・雲林)
雰囲気がたまらないですね!
わたしもこの記事書いてて泊まりたくなりました・・・!
②救國團墾丁青年活動中心(台湾・墾丁)
墾丁に行きたい日本人も多いと思います。
南国っぽくリゾートホテルに泊まるのもいいですが、思いきって四合院に泊まるのも良さそうですね。
③北京四合コードヤードホテル(中国・北京)
これは台湾じゃなくて中国(北京)の四合院です。
中国は検索すればするだけ四合院の宿が出てきます。
ネットでの評判もいいので、ついでに紹介させていただきました。
④コートヤード7北京(秦唐府客栈7号院)(中国・北京)
わ、ここも雰囲気いいですね。
中国については一個一個紹介してたらキリがないのでこの辺で止めときますね。
もうね、中国には素晴らしい四合院ホテルがたっくさんあるんですよ。
気になる人はTripAdvisorあたりで「四合院」で検索してみてください。
ちなみに台湾の四合院の宿は本当に少ないです。
頑張って中国語で検索したんですが、上記の雲林と墾丁のやつを探し出すのが精一杯でした。
どなたか他にも台湾の四合院ホテルを知ってる人がいましたら教えていただけると嬉しいです!
では今回はこの辺で!
コメント
コメント一覧 (2件)
この記事はかなり貴重な情報ですね。
なかなか現役の民家には潜入できませんからね。
これからもこのような記事をおおいに期待しています。
頑張ってください!
てんこもりさま
管理人のゴダです。お読みいただきありがとうございます!
写真もりもりの楽しい記事を書き続けますね!