
丹羽孝希選手(Twitterより)
こんにちは、丹羽孝希ファンのゴダです。
わたしは中高と卓球部で、大人になった今でも卓球の国際試合は欠かさずチェックしているほどの卓球ファンです。
その証拠と言っては変ですが、過去には伊藤美誠選手や平野美宇選手についての記事を書いていますので、よろしければご覧ください。
そして今回は、ついに丹羽孝希選手について取り上げさせていただきます。
丹羽孝希選手といえば、今や日本の若きエース。
分かりにくいサーブとコースギリギリに刺さる強打、カットやカウンターを織り交ぜた変則的なプレーが特徴的です。
そのプレースタイルは動きが大きくて華があり、卓球未経験者が見ても楽しめるほどダイナミック。
というわけでさっそく丹羽選手の魅力についてまとめていきたいと思います。
この文章を読んでほしい人
→丹羽孝希選手が好きな人
→丹羽孝希選手の乃木坂46騒動について知りたい人
丹羽孝希選手の基本情報

丹羽孝希選手(日本卓球協会HPより)
生年月日:1994年10月10日(23歳)
世界最高ランク:5位
利き腕:左
グリップ:シェークハンド
出身:北海道苫小牧市
学歴:青森山田中学→青森山田高校→明治大学(政治経済学部)
身長:162cm
体重:48kg
血液型:O型
丹羽孝希選手は卓球選手だった父親の影響で7歳から卓球を始め、全日本選手権ホープスで優勝するなど幼少期から活躍していたました。
その後、卓球の名門・青森山田中学と高校を卒業し、明治大学に入学します。この間にも日本代表として世界卓球選手権に出場して格上選手を倒すなど大活躍しています。
また最近では、2016年のリオデジャネイロ五輪にシングルスと団体戦の選手として出場。シングルスでは4回戦で第6シードの黃鎮廷(香港)をフルゲームの末下し準々決勝に進出しました。団体戦では日本男子初の銀メダル獲得に貢献しています。
現在の世界ランクは11位であり、これは日本選手の中では水谷隼選手(6位)につぐ順位です。22歳という年齢なので今後の成長も期待されており、不動のレギュラーとして長く活躍してくれることでしょう。
丹羽孝希選手の強さ・見所
まず何も言わず見て欲しいのが上の動画。
4分とやや長いので、ポイントをピックアップしてご紹介します。
カット
いきなりですが、動画の0分3秒と2分2秒のカットに注目していただきたいです。
普通、相手の強打をカットで返すのは守備型選手(カットマン)に多い打ち方です。
しかし、超攻撃型である丹羽選手も時としてカットを使用します。
その効果は、
①強打の打ち合いが続いてるところに緩急をつけて相手の意表をつく
②攻撃型選手にはありえないほどの強烈な下回転を与え相手の意表をつく
などがあります。
とにかく攻撃型選手にいきなりカットのようなゆるいボールを打たれると、その緩急差に動揺してしまいます。
そして、その結果として簡単にミスしてしまうんですね。
実際、0分5秒のように丹羽選手の逆回転にやられて、相手ボールがネットにかかってしまうのです。
これは野球で例えて言うなら4番打者が送りバンドをするようなものとでも言いましょうか。
いや、ちょっと違う気がしますね(笑)
とにかく、意表をつく独創的なプレーと言えるでしょう。
強烈なバックショット
次に見ていただきたいのが、上の動画の1分20秒からのラリー。
もともと丹羽選手はバックハンドが苦手だったのですが、訓練の結果、ファア並みに威力のある強烈なバックハンドが打てるようになりました。
これは卓球経験者なら分かるでしょうが、台からかなり離れた位置からバックで強打を打つのは相当難しいです。
なぜなら、バックは威力が出ないので、バックで強打しようと思ったら腰、ひざ、ひじ等の全身のバネを利用して打たないといけないからです。
とにかく、相当高い技術を持っているということですね。
チキータ
動画の3分13秒あたりをごらんください。
これは上で紹介した「強烈なバックショット」と区別するのが難しいかもしれません。
「チキータ」というのはバナナの品種の名前のことで、その名の通りバナナの形のように曲がる弾道を描きます。
ですので簡単にいうと、チキータとは台上での横回転をかけたバックハンド強打のことを言います。
で、丹羽選手はこのチキータを多用します。
チキータは台上で打つのでテンポが早く、強打なのでスピードもあり、また、横に曲がっていくのでかなり変則的な技術です。
速攻で相手を倒す丹羽選手らしい技術と言えるでしょう。
カウンター
3分8秒をごらんください。
カウンターは非常に成功率が低い技術です。
ですので世界のトップ選手でさえも多用を避け、できれば安定感のあるドライブかブロックで返すのが一般的です。
ですが、変則的な戦術を好む丹羽選手はカウンターを多用します。
また、カウンターが成功した時は相手に心理的ダメージを与えることができますので、その後の試合運びが有利になります。
つまり、自分の攻撃が丹羽には効かないと思わせることができるのです。
ほかには、私たち観客の立場から言えば、カウンターは華があるし、見ていておもしろいですよね。
分かりづらいサーブ
丹羽選手のサーブはどの回転を出しているかが分かりづらいです。
上の動画は中国人が丹羽選手のサーブを解説している動画です。
0分15秒を見ていただくと、ボールを打った後に手の向きを変えてフェイントをかけているのが分かります。
これは、フェイントをかけることによって、どの角度でサーブを打ったかが分からなくしているのです。
どの角度で打ったかが分からないと、回転の方向がわかりませんので、相手は返し方を間違えてしまいます。
その結果、レシーブが浮いたり逆回転に負けてネットに引っかかるなど、数々の問題が起こります。
(0分44秒からの打ち合いは、見事に相手を騙すことに成功している。相手のレシーブが浮いたところを思い切り強打している様子が分かる。)
とにかく、同じような姿勢から何種類もの全然違う回転のサーブを出し、サーブ後も手の角度をくねくね変えてフェイントをかけています。
これにより、どの回転をかけているか全然分からないサーブが出せるのです。
2017年アジア選手権準々決勝 vs.許昕(中国)
一番最近でいうと、2017年アジア卓球選手権大会(中国・無錫)の男子シングルス準々決勝が素晴らしい試合でした。
試合の相手は世界ランキング3位の許昕選手(中国)。
丹羽選手は11位なので、許昕選手が格上なのは明らかです。
しかし結果は3-1で丹羽選手の勝利。
なお、丹羽選手は次の準決勝で負けてしまいましたが、結果的には銅メダル獲得となりました。
そして、この試合を当ブログで取り上げた理由は以下の二つがあります。
①格上の中国選手から金星をあげたこと。
②上で説明したバックショットやカウンターなど、見所がふんだんに詰まっていること。
などです。
特に3分28秒からは漫画に出てくるような壮絶なカウンター。圧巻です。
これぞ丹羽孝希と言った感じの、変則的で華のあるプレーでした。
なお、この強烈なカウンター以降、許昕選手のリズムが狂って流れが丹羽選手に傾いていることが分かります。
これは「そのコースにこれだけ強烈なドライブスマッシュを打ってもカウンターされるのか」と許昕に思わせ、精神的ダメージを与えることができたいい例でしょう。
2017年卓球世界選手権 vs.オフチャロフ(ドイツ)
2017年6月4日に行われた世界選手権ベスト8決定戦で、ドイツのエース・オフチャロフと対戦しました。
結果はフルセットの末4-3で丹羽孝希選手の勝ち。
相手は世界ランク5位の格上ということもあり、かなり大きな勝利でした。
そして、この試合の見所も、丹羽選手の高速ラリー、強烈なカウンター、カットストップにあります。
上の動画を見ていただくと分かるのですが、これら丹羽選手の必殺技がたくさん見られるのです。
かなり調子の良かった丹羽選手ですが、実は相手のオフチャロフ選手も万全の状況で挑んできてました。
回転量の多いサーブと、ミスの少ない安定感のあるレシーブ、クロスに抜ける超強烈なバック強打など、オフチャロフ選手の良さもたくさん見ることができます。
なので、両者ともコンディションは最高。実力もほぼ互角。
そんななか、気迫で勝った試合と言えるでしょう。
とにかく見所満載なんです!!!
東京五輪はどうなる?
東京オリンピックは2020年に開催されます。
つまり、その時丹羽選手は25歳。
卓球選手ならまだまだ現役として活躍できる年齢です。
丹羽選手はここ数年ずっと日本代表二番手の地位を固めており、オリンピックの団体戦は3名まで出場することができるので、ここまま行けば東京オリンピックに出場できます。
ただ、最近は松平選手の調子が上がってきており、期待の新星・張本智和選手も育ってきていることから、油断できない状況と言えるでしょう。
乃木坂46騒動とは?
プレーとは関係ないですが、最後に乃木坂46騒動について説明します。
丹羽孝希選手の乃木坂46騒動のあらましは以下の通り。
丹羽選手はもともと乃木坂46の大ファン(特に白石麻衣)。
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12thシングル「太陽ノック」で生駒里奈がセンターに選抜される。
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2015年5月、白石麻衣が好きな丹羽選手はこの選抜結果に不満であり、ファンをやめる宣言をする。
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生駒ファンが丹羽のツイッターに押しかけ炎上。
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丹羽、ツイッターアカウントを閉鎖。
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2016年10月、一年半ぶりにツイッターを再開。
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ツイッター再開と同時に生駒に謝罪。ファンとも和解。
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まだ一部の生駒ファンが不快感を示すも、一応沈静化。現在に至る。
こんな感じです。
最後に
日本の選手の中では水谷選手が絶対的エースです。
しかし丹羽選手も世界ランクをぐんぐん上げてきており、2017年10月にはついに水谷選手を抜きました!
とにかく、その成長スピードと華のある独創的プレーは、今後も要注意なんです!
ぜひ、東京五輪では丹羽選手を応援しましょう!
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