台湾の首都ってどこ?台北?台南?南京?「一府二鹿三艋舺」とは?

台湾の首都ってどこ?

台湾の首都ってどこ?

どうも〜、ゴダです。

今回は台湾の首都について。

皆さんは台湾の首都がどこか知ってますか?

いきなり結論を書きますが、台湾の首都は台北です。

でも台湾は政治的に複雑な場所なので、台湾の首都は台北じゃないと主張する人もいます。

というわけでここでは、ちょっぴり複雑な台湾の首都について解説していきます。

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そもそも台湾は国なのか?

台湾は間違いなく独立国です。

自国の通貨・軍隊・憲法・国会などを有し、独立国として機能しているからです。

ただ中国による圧力により、台湾は国際的に国として認められていません。

また、国連にも加盟しておらず、国際的な地位が非常にあいまいなんですよね。

このあたりの事情は以下の記事に詳しくまとめました。

興味がある方はぜひお読みください。

参考記事:中国・台湾・香港の違いをサルでも分かるように解説

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事実上の首都は台北

台北のランドマークである台北101

台北のランドマークである台北101

現在、台湾の事実上の首都は台北となっています。

まず、台北には国会・内閣・最高裁判所など国の主要機関が集中しています。

また、台北は都市圏の人口や経済規模からいっても第一の都市となります。

だからこれら様々な角度から見て、台湾の首都は台北で間違いないです。

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「首都は南京」と主張する人もいる

実は台湾には「首都は南京である」と主張する人も存在します。

正確な統計はないですが、全人口の5%くらいはいるかもしれません。

この理由を理解するために、以下で中国と台湾の歴史を少し学びましょう。

歴史が嫌いという人も安心してください。

あまり難しい言葉を使わずに、分かりやすく解説しました↓↓

中華民国の首都は南京から台北へ移動した

中華民国の首都は南京から台北へ移動した

もともと中国大陸には「中華民国」という国がありました。

中華民国は中国国民党という政党が設立した国であり、当初は南京を首都としていました。

しかし1940年代に中国共産党と内戦をし、中国国民党ひきいる中華民国は弱体化していきます。

その後、中華民国は「あとちょっとで共産党に負ける」というところで台湾への逃げ込みに成功。

それ以来中華民国は台北に臨時政府を置き、今日までこの状態が継続しているというわけです。

台北にある中正紀念堂。蒋介石の像がある。

台北にある中正紀念堂。蒋介石の像がある。

つまり、中華民国の保守派から言わせると、台北は仮の首都で、南京こそが本来の首都であるということです。

でも実際には、中華民国は台湾に移って70年以上もたっており、今では台北が実質的な首都といえます。

だから今では人々の意識も「もう南京とかどうでもよくね?普通に考えて台北が首都でしょ」という風になっているのです。

そしてなんと、中華民国の前総統(前大統領)も「中華民国の首都は台北にある」という発言を過去にしているんですよ↓↓

台湾ニュースサイト「フォーカス台湾」より

台湾ニュースサイト「フォーカス台湾」より

馬前総統、「中華民国の首都は台北」 学生への回答で明言/台湾

でも中には未だに「首都は南京だ」と主張する人もいます↓↓

台湾の大手メディア「三立新聞」より

台湾の大手メディア「三立新聞」より

教育部重申:我國首都在「南京」,教材上要說明清楚!

「我が国の首都は南京にあり」

これは台湾のある大学教授が教育部の公式サイトに掲載した言葉です。

「まだ南京とか言ってるの?」とツッコミたくなりますが、台湾にはご年配を中心にこういう考えの人がまだいるみたいですね。

ちなみに私の8年間にわたる台湾生活では「南京が首都」と主張する若者には一度も会ったことがありません。

いたとしても過激思想の持ち主だったり原理主義者だったりすると思うので、絶対に友達にはなりたくないですが。

中国人意識の低下、台湾人意識の向上

以下は台湾国内で定期的に行われている「あなたは中国人ですか?それとも台湾人ですか?」という調査。

政治大学による、自らを台湾人、中国人、台湾人かつ中国人だと考える台湾人の割合
調査 台湾人 中国人 台湾人かつ中国人
国立政治大学(1992年) 17.6% 25.5% 46.4%
国立政治大学(1996年) 24.1% 17.6% 49.3%
国立政治大学(2000年) 36.9% 12.5% 44.1%
国立政治大学(2008年) 48.4% 4% 43.1%
国立政治大学(2016年) 59.3% 3% 33.6%

引用元:Wikipedia

2016年時点では、自分のことを「中国人」だと考えている人は3%のみ。

逆に、自分のことを「台湾人」または「台湾人かつ中国人」だと考えている人は92.9%もいます。

このように台湾では台湾人意識が年々高まってきているのです。

いまや多くの台湾人が「台湾の首都は台北」と考えてると言えるでしょう。

おまけ:台湾の古都は台南だけじゃない。

台南の古跡「赤崁樓」

台南の古跡「赤崁樓」

台湾の古都といえば台南が有名ですが、実は台湾の中心地は時代とともに変遷しているんです。

まず台湾には「一府二鹿三艋舺」という言葉があります。

これはそれぞれ「一府=台南」「二鹿=鹿港」「三艋舺=万華(萬華)」を指しています。

台湾の中心地が「台南→鹿港→万華(萬華)」という順番で変遷してきたことを表しているんですね。

なお、台湾の歴史はちょっと複雑ですが、簡単にまとめるとこれら三都は以下のように変遷してきました。

「台南が繁栄したのは17世紀・オランダと明の時代」

「鹿港が繁栄したのは18世紀末・清の時代」

「万華(萬華)が繁栄したのは19世紀初期・清の時代」

上のように覚えておけばとりあえずOKです。

でもご存知のとおり、台湾はずっとオランダや中国に属しており、独立国ではありませんでした。

だから台南も鹿港も万華も当時の首都とは言えず、台湾最大の都市(中心地)という地位でしかなかったんです。

というわけで、台湾の歴史の中では今やっと「台湾の首都は台北です」と言える時代がきているわけです。

参考にしたサイト:臺灣大百科全書(中国語)

参考にしたサイト:Wikipediaの一府二鹿三艋舺のページ(中国語)

まとめ

今回の記事はちょっと複雑だったので、最後にまとめを行います。

①台湾は一国としての機能を備えた独立国である。

②しかし他国からの承認がなく、国連にも加盟できていない。

③現在の事実上の首都は台北。国会も内閣も裁判所もあるぞ。

④考えの古い人(多くはご年配)は、未だに南京が首都だと主張している。

⑤でもそんな人はごく少数派。ほとんどの台湾人は南京は自国と無関係と思っている。

⑥台湾の古都は台南と認識されているけど、実はそれだけじゃない。

⑦「一府二鹿三艋舺」と言われるように、過去には台南や鹿港や万華が中心地だったことも。

⑧でもどの時代も台湾は独立国じゃなかった。今、本当の意味で「台北が首都です」と言える。

こんな感じかな。

一人でも多くの人が台湾およびアジアの情勢に興味を持っていただけたら幸いです。

それでは今回はこの辺で♩

また何か歴史系のテーマで分かりやすく書けそうなものがあったら書いてみますね〜。

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